ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Art 絵画/ 建築

Jeroen van Aken (イェルーン・ファン・アーケン)の前に誰もいなかった 


10月4/5日はデン・ボス日記でした。デン・ボッスと促音入りで書いたかもしれません。昨日イタリアの"北連盟党"ボッシが出てきて、オヤッと思いました。カナ読みで促音を入れてボッスそっくりなので、伊太利亜の姓ボッシの意味も同じ"森"と思ったからです。ベルルスコーニ老の言葉ですから、やはり森は無いでしょうが、モリディブなんて仮名漢字音ソックリもありますし…

Kaart Brabant tijd Hertogdom
ゴットフリード1.2.3世と続く皇帝臣下の時代を遡った十世紀頃の地図。ルターが出るのはずっと後世で、この全域がローマカトリック圏。それは宗教改革後から現在にまで継続すると見なされます。3世の息子は公爵位を受け ヘンドリック1世を名乗る。公爵ヘルトッフが's-Hertogenboschと言う市名の由来。彼の末裔がそれから四世紀間ほどハプスブルグに吸収されるまで続く。当時の領地は現在のベネルックスとフランス北部を包括する区域に思われ、領主居城はレーヴェンだったかも?

Keulenはケルン、デン・ボスはAntowerpenのpenあたりに位置する。北フランス交通の要所VerdunとMetzも見えます。史上数々の戦いで知られる。特に1916年真冬から半年続いたヴェルダン攻防戦は一次大戦の凄まじさを示す一つ。独仏あわせ戦死者30万近く、使用砲弾量も2次大戦でもなかなか破られなかった。ムーズ川が北上してベルギーに流れ、リエージェ(ラウク)の後オランダに入る。ムーズはマース川になりローマ遺跡の在る古都マーストリヒトに至る。

地図説明に、下部を"上ロートリンゲン(ロレーヌ)”、上部を"下(シモ)ロートリンゲンとあります。メス(メッツ)を流れケルンを通りさらに北上するのはライン川。この数世紀後の概要が次の公開地図。デンボスは北ブラバントと言うランドグラフ領 (伯爵+土地)の中心地と言われ、濃い部分の北の端に見えます。15世紀半ばHoogstraten/Turnhoutあたりから上の人口が20万だったそうです。

Kaart  Hertogdom 13 eeuw

わずか20万ながら、6世紀前です。今なら日本の100~200万の小さな県に当たるかも…。その街にファン・アーケンと言う代々画家の家があった。先祖は徒歩数日の距離100キロmに在る南東のアーケン(Aachenアーフェン)から来たのでしょう。神聖ローマ帝国の帝冠を授ける都だった。カルル(=カルロス)5世の滞在地で、様々に効く温泉(今は暖めている)地として知られる。現在のベルギー・ブラバント州都ハッセルテが見当たらず…戸惑います。

Jeroen Bosch 001-2 やや横から

一枚の素描を元にした立体像。よく出来ていると思いますね。呼び名をイェルーン、姓をファン・アーケンと言う。ヨーロッパ絵画史上、突然に出た画材ごたまぜした不思議な画家。デン・ボスで生まれ、育ち、大往生した。しかめっ面した公的場所で、Jeroenのオリジナルに当たる小難しいラテン語名を用いたらしい。この街になじみ、街を愛したゆえ街の綴りBoschを苗字として絵筆で署名している。言わば雅号であるが、後にラテン名と組み合わされ本名のように扱われている。

10月4・5日の画像の一つは駅前ロータリー噴水である。龍とコウモリのアイノコのような怪獣が水を吐き出している。彼はこうしたイメージの宝庫でした。現代ならば、一杯転がる材料をオタクごもりで遊び、こんな風に描ける子供/大人が一杯いるでしょう。だが15世紀後半から16世紀初めの時、このような怪獣や猟奇をどうして想像する? 中世の暗い淀みからの覚醒、低地ブルゴーニュに於けるルネッサンス的方法論、様々なもっともらしい説/解釈がある。あいまいだから決定打は無く、見る側の心理状態で幾ようにも翻訳される。

20世紀初頭のサルバド-ル・ダリ(仏)やエドヴァルド・ムンク(ノルウェイ)、ルネ・マルグリット(白)なら少しも訝らない。彼らの仕事がなるべく時代性と先例が既にある。ところがイェルーンの前に誰もいなかったのです。これが論議を膠着させているのだろう。先に放たれた矢はなかった。彼がかぶら矢を放ったと言うこと。その振動音が彼以降の全ての意味不明・怪奇・超現実をモチーフにする芸術家たちに伝わった。

北方ルネッサンス派=主義だったかな、そんな名称を何処かで見た。ヒュー・ホナーと言う一般芸術史家の大著に解説は在るが、碌な区分けも説得性もない。ルネッサンスのもっとも有名な一人ダ・ヴィンチはボッシュと感心するほど同時代人。ほぼ重なり享年も67と66才である。誰が言ったのか?ほんとに北方ルネッサンスと言ったなら愉快なズッコケ氏ですが、ダヴィンチに対するユニークと言う点で当たっているか…。

ルネッサンス的モラルをこのような夢想として描いた…と美句を並べる人もいるが、何も言っていないに等しい。彼が6~800キロメートル南のイタリアに旅してダ・ヴィンチと面識しているなら、実証的ルネッサスとのリンクがあろう。ファン・アーケン家は敬虔な地方的カトリックにすぎなかったのでは。絵心無しの無味乾燥氏がしばしば模造宝石を書き連ねる。単なる風変わりだが個性に溢れる絵描きという方が増しではないか。

本家オランダに隠れたる研究が在る筈。勉強する時間なし。目にもせず全く調べもせず反省だけ一人前にしています。日本に彼の研究家がいると素晴らしいのですが…。厄介なのは15世紀半ばの生活感覚と蘭気質を知らねばならないこと。21世紀列島人には難しい課題デス。

現存する作品数は少ない。かなりの無署名タブロー/扉絵が贋作と言うか、彼の追随者による継承/模写と判定された結果でもある。また新旧の宗教争い、特にブルゴーニュでも発生した徹底的な偶像破壊期に宗教像と一緒くたになって本物が消滅したそうな。無敵艦隊を建造中のフェリーぺ二世が何処で扉3枚画を見たのか聞いたのか?大作を収集しています。それら実物をプラドー美術館で見ました。デモネー、実感は遠くに消えて、全く覚えていないのです。そう言う経験ばかりで情けない。

Jeroen Bosch 001-3 正面

ヴェネチィアにも在るらしい。当然だろう、ガラス工芸の材料は何処から?と思いながら、ルネッサンス期いわば長靴半島でもっとも商いが盛んな場所だったから。衣の質感と重みが正しく堂々と表現される、例えばデューラーのような古代ギリシャ人物画、そして目と口元に彼しか表現できないダ・ヴィンチの小さな神秘的タブローが並立する時代に、イェルーンはケッタイな漫画チック、ありとあらゆる道具画材とそのデフォルメ、大小取り合わせ奔放さを描いているのだ。

当時の人々は"面白い"、"意外でエエヤナイカ"と考えたかも知れぬ。買いこんで儲けようと言う時代でなかった…しかし希少的画法のためにヴェネチア大商人や貴族王侯に求められた。細部の表現は出き不出来がありますが、緻密で写実的。もし高精度印刷の高価本でご覧になるなら、虫眼鏡で確認されることをお勧めします。

ヒエロニムス・ボッシュの後継者は一世紀後のフラーデレンのブリューゲル(ブリューフェル)親子。特に親のPieter Bruegelでしょう。彼の息子達、孫達と画家一家を形成します。ヨーロッパ旅行中にピーテルを見出した大学の先生がいます。その感動の喜びと掬い取った意味を新書版にあらわされている。お名前を失念すれどもピーテル作品に接する方はフムフム同意されるでしょう。私にもほんの少し分かる気がするのです。ブリューゲルの源泉は神話や宗教物語、それに日々の些細な生活にありますが、何よりも直接の刺激は同じ土地の先達ボッシュからと私は思います。

本名イェルーン・ファン・アーケンの人物像が殆ど不明。歌麿のような感じだから、実証的研究が進まないのかも知れませんね。同胞で後の画家ファン・ゴッホの場合、人と成りが痛いほど分かり、書き物もどっさり在る。ボッシュがそうならば、考証をしつつ相当な論を展開できる。残念なことに、デン・ボス中の古資料をあさっても出てこないと言うこと。大火のせいでしょうか? ファン・ライン(レンブラント)の如し国家的愛国心をくすぐる歴史的大画家でありません。2次元の奇怪な家に住むキラッと光りつつヨウワカラン画家である。
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エイッヤー 伊太利亜議会の喧嘩事情  

         
Italia Klant

ペンシオニ ジョヴェルノ アル ビヴィオ こう多分読むでしょうナ。ローマ字というヘボン式読み方でイタリア語彙を読むとイイみたい、と聞いたのはミラノに住んでる学生時代の仲間から。偶然夫婦をしている親しい連中で、もちろんミラノ市民の話すイタリア語を35年以上使っています。

学生の時、英語のエも喋れそうもなかったのが、イタリア語は簡単なので助かった…と胸をなでおろしホッとしていたのが印象に残る。放浪していた私は北の複雑怪奇な言葉にキリキリ舞していたので、似合いカップル彼と彼女がうらやましかった。

信じられない!当時の日本丸は日の出の勢いで世界制覇する勢いだった。モードのトップ北イタリアと商いする企業が溢れていた。彼らは大勢の若い地元の人々を雇い、猛烈な忙しさで本国との商い繁盛だったのです。飛行機も列車も1等にしか乗らない。その自負が商いを成功に導く。誠に御意なり、と私は消え入るような気持ちで頷いたのでございます。

       議会 引っ張り合い
        ローマ議会がペンシオニの問題で、こんなに揉めている。


久しぶりの格闘で話題の場面。最後に見た記憶は韓国議会の2党チームの乱闘シーン。数年前の韓国だから、きょうびも盛んに殴り合い引っ張り合いするお国柄だろう。白英独蘭でまず見ないから、さすがイタリアの誉が高い。21世紀の韓国とイタリアは意外にこう言うガッツで共通しているんだな。

ギリシャ財政の大幅赤字と縁がなさそうだったのに、なぜか今はギリシャから続く地中海沿岸が数珠繋ぎに火の手を揚げ始めた。イタリア・スペイン・ポルトガルと並んで進行中のように見える。私にはチンプンカンプン。また昨年の54億ユーロ節約案がなぜ駄目だったのかも分からない。節約しても、それを上回る国債発行して事実上の借金を増やしたからと考えざるを得ない。

中道右派のベル連立政権は新たな赤字縮小案(2014年までに国内総生産の113 %にとどめる)をブリュッセルに持ち込み、メルケルの不評を買った。我々の努力をコケにするとはフンメシものや~。と大統領ナポリターナが怒ったとサテライト記者が伝えている。若作りベルルスコー二老はテレビ局3つだかを持っているので、かなりの確率で世論操作を出来る。ナポリターナ頭領がオコラハッタと言うニュースが何処から出たか?イタリア事情に疎いので分らない。

「自由の人々」と「北リーグ」と言うので、歌謡曲の歌詞かと勘違いしそうだ。前者は常套表現だと自由国民党や人民自由党になるかも知れない。語順が分からないながら、マアそんな感じではないだろうか。それら二つが目下の政権与党で、必死で財政不足対策を練っている。

ブリュッセル通貨危機マラソン会議に、一つ目立つ細部があった。イタリア議会の年金受給年齢の引き上げである。ベル首相与党の英断的節約の目玉だが、トリノのファンおじちゃんオバチャンはOKしても大方の選挙民が首を振るだろうか? ミラノの友だちなら教えてくれるだろう。

      Italia Paliament

首相自身はメディア大富豪ゆえ、夢もヘッチャクレも無関係。彼自身の生き残りのために、与党節約案を通そうとしている。と解釈するのが手っ取り早い。だから野党のブロディ―社民党(だった?)党首に、両手を合わせて協力を拝まざるを得ないのでは…。極東に於いて、民主党が自民党に頭を下げている格好なんですね。

年金年齢2才引き揚げは、しかし野党に呑めないでしょう。トリノ・フィアット工場労働者は65才後のまだ2年を許す筈がない。60そこそこで年金生活に入るフランスの時代錯誤と言うか、づうづうしさは知られる。これを羨ましいとイタリア国民は羨望を感じるだろう。すると理屈は、なんで俺たちだけが67まで働かされる? となろう。

長靴国は、汚職/マフィアとゲイ/レスビアンとファッション/超高級車が矛盾せず同居して、南北の高低差がハッキリするヨーロッパの6千万近い人口大国。イタリアはだから面白いのよ…。今は異国の伊国年金を楽しみ、ノンビリ陶芸に熟年境地を見出す我がクラスメイトは言います。彼女の夫は私と同郷知人。極東の列島がバブル爆発した時、オーダーがバタッと止まり大変な労苦をしたと思います。大勢いたデザイナーを解雇せざるをえなかった。それで見事な白髪になっただろうか…。むしろ困難が人を鍛える。堂々と人間がすわったのではないだろうか。

       Umbert Bossi
       30年前の若き青年も白髪まじり。

Umberto Bossiはベル旦那より5才くらい若い筈。レガ・ノルド(上に書いた北リーグのこと)党首で清潔な新党と言う触れ込みで90年代に登場したのをうっすら覚えている。そして党会計責任者と共に牢屋入り。イタリア典型的笑い話キャリアーで現在イタリア共和国財務大臣。この3年の内閣カナメになっています。さもなければ、もみくちゃインタヴューで「この年金改革案が通らなければ内閣倒産するぞー」と言わないでしょう。

ペンシオニ・ジョヴェルノ・アル・ビヴィオとはお察しの通り、受給年齢65才を67才へ引き上げる一大ニュースの見出し。案が通れば、戦後年金制度の崩壊、ゼロからやり直しと言うこと。イタリア抜本的節約案を独仏も見習うべき、とベル旦那の鼻息が荒かったそうな。ところが逆にアンゲラ/ニコラス独仏コンビが`イタリア信頼できず`と漏らしたと伝わり、メディア上の個人的摩擦が起こった。こうした些細な伝聞/噂がEU議決(外交交渉)に影響を及ぼすことがある。

独仏の通貨に関する蜜月の基本は彼らがもっともギリシャに貸し付けているからに他ならぬ。正直に言うとサルコジーがメルケルに寄りかかり…、と言うか統一通貨の救世主と隣のオバサンをおだて上げている分け。戦後の独アデナウエルと仏ド・ゴールの関係に似ていないことはない。

個人的なパートナーシップが外交に微妙な膨らみや影を作るのは"証明"することができる。酷い場合は冷戦危機を作ったりする。FDPとCDUまたはCSU要人同士の国内対立、蘭の連立するリーダー同士が互いに毛嫌いし、成る法案も成らずとどのつまり倒閣。左様な例は日本政治"屋"に、悲しいかな、枚挙にいとまがない。

節約案がローマで通らねば、俺はシルヴィオと腹をかっさいて討死じゃ、、、とボッシがやけくそに叫んだような気がしたよ! 軽業師・伊太利亜ゆえに、その土地で息をしていないと腹を読めない。するとやはりミラノでロクロをまわしている彼女に聞かないと先が進まない。

[Post Scriptus] 貴方がもしも綺麗な日本的感性に溢れるミラノ発ブログをご覧になれば、それはクラスメイトの彼女。


      Filipendula vulgaris 001-2 knolspirea ヨーシュシモツケソウ Triming

シモツケソウの欧州仲間が幾つかあるのだが、ぼんやりとして良く知らない。この草花はシモツケソウと同じバラ科で、呼び名を「コブスピレア」と言います。スピレアに似た花を咲かせ、根が球状になっているから。シモツケほど派手でなく、植栽シモツケのような群落も見たことがない。しかしミラノ発のユニークな白いセラミック・アートが重なるような気がする。なおこの草を和名でヨウシュシモツケソウと言うそうだ。酔っ払いじゃ無い…洋種。妥当な命名だと思うが、どこか何か不足感を免れない。
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洪水にかけ、ベルルスコーニと親友ガダフィー、似たるは池田とチャウシェスク


111028 Toscana flood
地中海に落ち込むような感じに思える場所です。この地方いたるところ、瓦礫の山だそうです。
111026 Toscana  Map

自然災害に抗しがたい…。3月11日後の東北海岸風景に似ています。津波は地中海にありませんが、洪水はしばしば起こります。地図の赤い部分はトスカーナでしょう。この一週間、インドシナ半島のタイ・バンコックに劣らぬ大雨騒ぎ。この地方にかぎらず、長靴半島は10~11月に雨がよく降るようです。気候異変とリンクする10~20年の傾向なのかどうか? 昨年の今頃も、こんなニュースがあったのを覚えています。

大統領だか首相だか?選挙に忙しいアイルランドも土砂降り。EUからの緊急融資を受けて内閣替わり、節約政策つくりにおおわらわの最中の自然災害ですから、イタリアと共に泣きっ面に蜂ですね。バンコックの街も水浸し。大雨が続いているのでしょうが、市街に何故、水が溢れる?何故はけないのか? 少しも分からない。報道の欠陥というか?欧米サテライト局は聞き込みせずで何も知らない。

「水が出る、出た、まだ増える」だけの頓馬な報道。アジア事情だから、日本民間局・NHKの報道は増しかも知れない…。上流の河川位置と市街の関係、地域の高低差、海や河口への距離、と言った全体図を示すのが基本。こんなに続いているのだから正確な情報を与える時間はたっぷりあった。思うに日本メディア人の仮名漢字記事も同じかも…。ロイター初め欧米記事の書き写し、自分で咀嚼せず考えず新鮮な視点も迫力もない。"ガダフィー氏とサイフ・イスラム氏"と新聞協会規定?通りのお行儀良い書きっぷりに天晴れ感心致します。

111028 Bangkok flood
年間、何百万と言う日本の方がタイを訪れるそうですね。近いせいもあり、物価も安く、人心も暖かいのでしょう。でもこれでは、日本からの観光収入が激減する。

111025 Bankok 4

落語/漫才/講談師に当たるお笑いメーカーを、キャバレチェーと言います。勝れたキャバレチェーは勝れた政治漫画師と同じデスね。しかし2流3流もいます。徹底ナンセンスな大阪的ギャグ・キャバレチェーを1流と解する論もありますから、それぞれの好みかも知れません。先日聞いた小話を。

世界あちこち洪水騒ぎに引っ掛け、タイの困難に付いて一言。各国はタイへの観光を見合わせるように助言を出した。観光客が減って、タイは二重のダメージを受けよう。イヤイヤそんな心配は要らぬ。ヨーロッパからはセックストォーリズムの男主体だから、数は知れてる。たいしたことないよ。

合いの手が言う。我ヨーロッパも落ちたもんだね。ナインナイン、セックスは我欧州の文化なり。これ無しに偉大なEUは成立セナンダ。君だって、昨日ゼーダイクを物色していたくせに。それにだね。見よ、かの75才のオジン、ベルルスコーニの旦那を。ルネッサンスの力はこれですよ、これ。

聴衆は大爆笑。zeedijk:海+堤の語彙で埋め立て時代の堤名。通常、海を防ぐ第一線の堤に続き第2と第3が作られた。ゼーダイクはアムステルダム地区名。ここの"飾り窓”は欧州どの都市にもある"赤線”街のシンボル。コーヒーショップと共に市/国の観光源。歴史的な研究と共に、安全快適と言うとおかしいですが、プロスティチュート・シティー構想/思想は先端的と思います。人類最初のこの産業と営みによって、人々の日々が掛かっているからですね。

三期の長丁場を走るイタリア首相はつい先日"裸の王様”で地獄落ちしたガダフィー閣下と大の仲良しだった。肩を抱き合い、アラブ習慣に従い、ベルとガダの男同士が頬に接吻する。石油の買い取り契約を結び、その莫大な商い軸に傘下企業群を巻きつかせている。ついこの間までのさような親友関係を、どう思うか? チョット聞いてみたい気がする。

池田大作と言う自称・宗教家がかつてルーマニア大統領ニコラエ・チャウシェスク と親しい会談をして誇りにしていた。当時の二人並ぶ写真を飾る彼の記事が何かの雑誌に掲載されていた。ニコラエが独裁者であることは1970年代初頭に既に自明。どのように政敵を弾圧したかも欧米日で明瞭だった。池田が歴史の初歩を知っていたなら、もしも物事を冷徹に見極める宗教人だったならば、無様な珍事は決して起こりえなかった。 

池田は独裁者を訪ね、歓待を受けたと言う。これをもって自らの大物振りを喧伝した。ルーマニアは共産独裁の東欧圏の連鎖倒産の一つながらも、個別事情がもちろんある。1989年深い秋、内戦が勃発、激しい銃撃戦が反乱側とスタチーと言われた秘密警察と親衛軍と交わされ、追うように主要都市に拡大。12月25日にチャウシェスクは妻と共に私的処刑を受け、ルーマニア革命が成就された。池田はスーッとチャウシェスクのネタを葬り去ります。

この池田の"歴史的”エピソードを"商い現実手法”から首相に這い上がったベル旦那のガダフィー切りと一緒くたに出来ないかも知れません。国家経営のために石油を要する。そのために、売り手独裁者の媚を買わねばならない。親友を装った…。これは政治家の態度でなくて、商い人にとっての"正義"でしょうか。

では池田がチャウシェスクと会談する"正義”はなんだった? "公明"と言う不可思議な形容詞をつける党に聞いてみると、真面目で親切な本音が聞けるかもしれない。リーダーはお化け・怪物であると。ベルガダタイサクニコラエ、これら皆70超えの”功成り名遂げた ”大人物なり。キム・ジョン・イルを加えて俳句は字あまりし過ぎ、難しい。
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Politics and economics 政治/経済

ギリシャ債務をもつ銀行は半分をどぶに捨てよ!諦めよ!


カムナ月=神無月は神様たちが出雲に集まるので、出雲以外では"神無し”の月になるのですね。学会のような真面目な集会なんでしょうか…。旧暦に比べ新暦は、10日ほど遅いと何処かで読みました。もしそうなら、 カムナ月の28日は"十月”の18日と言うこと? すると出雲へ出向中の神様はまだ2週間在ります。大事な話が一月も続くと大変です。

ちょうど数ヶ月続いているヨーロッパのユーロ通貨圏のあれやこれや話し合い大会のような塩梅。お金の神様がいますから、彼らもお金と関る。神様ですからヨーロッパの債務問題なんて馬鹿げたことは起こらな…。実際の発表/討論は前半で、後半はスポンサー招待や上さんとの観光地巡り…。EU議会の夫婦同伴ナンヤラは悪名の例で、さような学会とか政治催しは珍しくない。そう言う下界を見習って、神さん連中もドンチャン祭りをして日ごろの鬱積を晴らすと同時に楽しむのでは。それは北欧やブリテン諸島に於ける神様の恒例らしいです。花火を上げ太鼓を打ち鳴らし、賑やか。 と言う話はイソップだったかな…

ヨーロッパの神様の故郷みたいなギリシャに端を発した大赤字問題では、関係者は簡単に踊って楽しめそうにありません。一昨日のそれはほぼ徹夜だった。参加した17ヵ国/EU(委員会)/IMF(通貨基金)/ECB(欧州銀行)の人々はコーヒーばかり飲んで眠らないで頑張った。彼らは徹夜に強いと言うのではなく、もしも居眠りを選挙民が知ると次回落選する、同胞の信頼を裏切ることは人間失墜と言う"コモンセンス"がまだあるんでしょうか。この点、日本の選挙民や納税者は非常に寛大なんですね。

ブリュッセルに大挙あつまった報道陣には仕事椅子に座ったまま休眠しているのが多い。彼らはボディーガードも秘書も面倒見付き人もいませんから、現場で束のま泥酔して、言わばスタンドバイ・スリーピングですね。会議半ばにして引き揚げたユーロ非導入10ヶ国首脳は、本国議会で状況説明、やはり忙しい。17ヵ国のお手並み拝見と言う感じ。例えばキャメロン内閣のオズボーン財務相は、ウエストミンスター議会でユーローでなくポンドに固執した保守"正当性”を楽しんでいるような雰囲気でありました。

「ギリシャ債務をもつ銀行は半分をどぶに捨てよ!諦めよ!」と上の会議で言われ、「国・EUのお達しだからハイそうしましょう」と素直に聞くのかどうか?比較的小額債務なら喜んでEUと国に貸しを作ると思います。米欧のオキュパイ抗議デモはどう反応するのか?所謂、借金を帳消しにする”徳性令”です。これがただの普通の税金納税者にどう影響するのか?再び銀行救済のために「結局、税金が無駄使いされる可能性は在りうるが、まず大丈夫と」と誰か識者が答えています。

夕方にもう少し書き足してみよう。

雑用ざつじの合間に庭を見ますと、昼間の小春日和に誘われ、シモツケが咲いているのにあらため気づきました。右下に小さく枯れているのは第一回目と言うか、春の開花分のものではないか。左下に見える花弁が落ち茶色の、まだ子房部分がハッキリしている団体はすると現在と春との間に咲いたのでしょう。有名なこの日本出自の小木は、春(5~6月)から10月遅くまで常に開花し続けるんですね。知らなかった。

Spiraea 03 geheel

下野(シモツケ)は栃木県地名だそうです。"野"の読み方を上げよと問題が出ても私には"ツケ"は金輪際出てきません。シモノと読む苗字の方を知っています。サアー、リンクしているでしょうか? シモツケを何処でどう見間違え聞き間違いがあったのか分かりませんが、わが村でスピレアと呼んでいます。兄弟姉妹に当たる仲間はヨーロッパにないようです。詳しく調べたことがなく確言できません。これを北米で見ますが、2世紀前当たりに日本から出たシモツケだと聞きました。[支那/朝鮮から出てもいいのですが、当時の極東共通種はまず日本から出ていますので] 南半球を含め、地球上温暖地帯で帰化しているのでしょう。

Spiraea 02

赤や白交じりの色味具合、高さなど様々な圃場種があるようです。共通点は長い沢山の雄蕊がキラキラ光ること…、バラ科5枚花弁の花が沢山集まった一房が一つの花に見えて、春から夏の盛時は無数の蜂やアブが飛び交い、ブッシュを覆い、花が見えないほどデス。わが坪庭のほったらかしの恵まれないシモツケに、昨日一匹の虫もいませんでした。虫がこないと困りますから、花は他の手立てを持っているのかも知れません…これも観察不足で反省せねば…
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ドローンは雄の蜂 無人戦争の時代が来る? 衛星誘導無人攻撃道具

21日に無人攻撃ドローンを画像説明に書いています。何故ドローンがアフガンやリビア紛争にでてくるのか。国連平和維持のための便利な武器と言う筋でなく、独立国家の防衛と言う視点でとらえなければならないでしょう。

過去に於いて国連やEUの音頭で地域紛争に北大西洋条約機構軍NATOが機能している。戦死者犠牲者が目立って出ると、加盟各国は早期撤退または規模縮小の声明をしばしばだ公にしてきた。同胞の若い兵隊を犠牲にしてまで、ナンデ他所さんを助けにゃいかんの? 世論が高まる。これはオバマ・キャメロン・サルコジー・メルケル…全ての宰相にとって抗しがたい圧力になる。

もしも同胞の戦死者/犠牲者が無くなるならば、政権担当者にもNATO/国連にとっても、平和部隊派遣や紛争地域への介入への選択肢は心地よく広がるだろう。もしも無人武器開発が進むならば、技術兵站(ロジスティクス)すら容易になるだろう。人的節約は軍事予算節約につながるだろう。

Dorone英語彙で雄蜂の意味。それから応用され、様々な派生意が出ています。アフガニスタン/パキスタンで既にUSが用い、タリバン2300人を血祭りにあげたとされます。蜂のようにブーンと飛んでいき、標的にミサイルをぶっぱす。頭部にレーダー≒標的視認装置を備え、近年は命中精度をあげているそうです。スズメバチに匹敵する戦いの道具です。

ラジコン趣味の方は多い。アンテナで電波を飛ばし、模型飛行機を飛ばし操る。両翼2mほどのスーパーカブほどのエンジン搭載モデルもありますね。日本のラジコンメーカーが最も勝れていると聞いたことがある。さもあらう…。それを延ばすと、科学研究/気候データ収集などの、滞空時間の長い誘導飛行物体になるのででしょう。

>UAV  variations 3

一方、軍事航空屋さんの夢は探索・偵察でき、出来れば攻撃も出来る無人航空機でした。人命を失わず、高価な戦闘機だけでなくパイロット養成コストを含めるハード+ソフト総費用に比べると遥かに安い筈と考えられました。したがって戦後直ぐにUS航空軍事産業で開発が進められた。一般にUnmanned Aerial Vehicle →無人飛行機、略してUAVと呼ばれます。 

1955年に実用機が飛び、実績を重ね、21世紀に入り偵察も攻撃も出来るプロトタイプPredator=捕食者を実用化。精密ミサイルを装着しているもののパキスタン初期にチョンボが多かったそうです…。 既に改良型/変種がUS国境警備隊にイタリアやイギリス空軍に採用されています。

UAV  US Air Force MQ-1  Closeup

10年前ノースロップ・グラマン社開発Global Hawkも米軍で運用されています。今月ドイツBundeswehr (独軍)が独自与件を課した改良版Euro Hawkを導入し、将来の大部隊編成を計画中と言う記事にお目にかかった。次世代探索システム搭載、高度2万メートル近く(乗客飛行機より遥かに高い)で30時間ノンストップのドイツ軍ドローンです。

有人だとツーロン軍港停泊中の空母シャルル・ド・ゴールからシルテ/ミスラタへ30分、数ポイントへ攻撃して再びツーロンへ帰艦する。2~3時間か? パイロット兵はくたくたにならないでしょうが…緊張と集中作業で、むしろ頭脳に負担が掛かる。もしもその倍や二倍に(燃料が持つとして)なれば相当な疲労が起こる筈。無人機械だと疲労と無関係。したがって30時間の連続勤務も問題ない。

先の20日に有人戦闘機ミラージュに同行したのはReaperでしょう。やや小型のプロトタイプから代重ねに発展した最新鋭機。(敵を)狩/刈取る機械なのでリーパーと言うわけ。春の4月頃リビアに米海軍が投入して話題を呼びました。ああこれでガダフィー・ロイヤリス軍は刈り取られると期待されたのです。

イスラエルのある専門家はドローンの来年市場規模は94億$だと言う。円換算だと1兆円?(確かでなくて困りますが、日本国家予算8分の1なら当たっているかも)。近年の最大製造販売者はイスラエルの軍事航空社で、優秀な実用機Heronをイスラエル軍に提供する以外、カナダ/オーストラリア/インド/ドイツ/トルコ…など沢山の国に輸出。US軍にすら採用されている。

これを見て武器商いを得意とする露西亜と支那が急ピッチでドローン開発を進めていると思われます。ドローンは尊い人命を死にさらすことなく、高機能・音速戦闘機より費用効率が遥かに勝れる。そのサテライト・システムを含める維持/運用を考えるならば、国家の軍事インフラストラクチャーの一つになりうる…。近年宇宙ロケット打ち上げ事業移管を受けた日本の三菱当たりも先読みして開発研究している、と思いたい。

現状では母艦/基地の管理室からドローンをリモート・コントロールしているのかも…。サテライトと勝れた頭脳(自立コンピューター)システムによって、ますます勝れた無人道具に成長していくでしょう。未来の戦争/紛争において、ピックアップ車ファイターズ無しのドローンばっかりになるのかも知れません。蜂さんがぶんぶん飛び交うのを、サテライト実況で見るのです。興が沸くかな? 
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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