ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Oh every day 日々そうそう

ああ枯葉 風にふかれて 落ち葉なり


枯葉または落ち葉と聞くと、たいてい詩情にあふれる。戦後のフランス映画に、この世のものと思われぬような感傷に満ちるのがあったそうです。主題歌が"枯葉"。イブ・モンタンが歌う。歌しらぬの私すら、うろ覚えで知っているのですから、それは大変なヒット曲だった…。

ウィクを見ると由来が分かりますが、題名の仏→日訳は良しとして、米語訳は"秋の葉”。独語訳だと"死んだ葉々"(Die toten Blätter) 見たいな感じになってしまう。むろん"枯葉”の言い換えにすぎず、同じ語感に響く筈…。メロディーを聞くと、嗚呼~と分かる。もし、どんなメロディー?歌って見て、と言われればゼンゼン出てこない。私だから当然です。20代の普通の現代日本若者は、知っているのかどうか?

この日記は「予備選や もみじ葉集め アイオワ川」の洒落に続く二つめになります。同じ通りの顔見知りが落ち葉を箒という古風な方法で集め緑のコンテナに入れていました。向かいの林のヤナギやブナから落ちる葉っぱがきりも無い。買い物の行き帰りでも、落ち葉あつめに精を出す人々をみました。これは、思うに恒例の"秋景色"なのだ。わたしはそのまま放っておきたい。しかし隣人曰く、一度始めると、落ち葉処理が正義の行為に思えて徹底的にしたくなる、のだそうだ。

Helfst braderen werk 03 Coepel

詩情も何も無いただの森の池。こうして森の地表は厚い葉っぱで覆われる。葉にもよるそうだが、一冬や二冬で分解されるのもあると言う。濃茶の一種の堆肥層はクッションのような感じになり、年月をかけ大地になる。それは植木堆肥として良いそうだ。

本家シャンソン"枯葉"を言うに及ばず、ずっと後の"枯葉の散るチャペル”ですら、あるいは半世紀以上を生きた世代の郷愁になっているのでは…「11月4日の日記:学生時代…」。音楽の専門家に怒られますが、懐メロに昇華されるのですね。後ろ向きと言ってはいけませんが、過去を懐かしむ年齢の人々に愛される。例えば、この世の花(島倉千代子)や青い山脈(奈良光枝)、、、数限りない愛しい歌詞とメロディーが宝石のように瞬いている。

Helfst braderen 収納囲い01
風力で吹き集める作業と自転車道に置かれた落ち葉囲い。囲いサイズは枠材料・構造の木/アルミ/金網との絡みで幾つか大小がある。

Helfst braderen werk 02集葉車 

作業員の左に置かれている道具は”背負いタイプの風出し器”。リュックサックにモーター機械部と燃料(灯油?)容器を装備している。手で持つタイプは一般家庭に普及している。DIY=日曜大工のさまざまな道具機器の低価格商品はこの10年でmade in Chinaに限られました。その占有ぶりはタブレットやpcから、スクーターまで全ての市場と同じ…。電動工具MAKITAやHITACHIは"ブランド"で価格帯が異なり、プロが求める。廉価な家庭用/一般は支那商品と言う図式が今後どうなるでしょうか。

吹き寄せられ帯状に寄り集まった落ち葉を吸引している車両は道路掃除のクラシックなタイプです。
この場合、車両3台に10名ほどのチームです。1月ほどの期間でしょうか。東京は世界有数の大都市で、落ち葉コストがどれほどになるか? 落ち葉と言えども公共空間予算の大口アイテムでは。

枯葉をモティーフにアートする人々は少なくない。日本でもヨーロッパにも"落ち葉専科"と言える芸術家がいます。"このきなんのき”と言う楽しいサイトと、数冊の葉っぱ本を上梓する林さんと言う方は見事なスキャン・アート展を開催している。叙情を詠う詩歌や散文と異なる即物的なアプローチながら、何か(something)がある。焚き火は懐かしい。歌も懐かしい。葉のレリーフ良し、スキャンアート良し…

Helfst braderen 02 アルメニア樫

ご覧のようにデッカイ枯葉。コーカサス/アルメニアと言うかなり広域に自生するらしい楢のもの。コナラやナラガシワ、ミズナラと言う日本の仲間に近い樹種ながら、樹そのものは中高木で平均的な葉サイズがこれくらいある。わずか2個体を樹木園で見たにすぎないので、実際の山地でどうなのか確かめてみなければなりません。こんな面積があると、何かにぜひ使ってみたい。緑が盛んな時に柏餅に使う…。刺身を飾り盛ってみても良い…
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Politics and economics 政治/経済

人間であること 核廃棄物輸送へのプロテスト


不思議なことだが、今回の核廃棄物が何処から来たのか、私は知らない。日本からだろうか?

その放射性物質はセーヌ右河口の文字通り港を意味するル・アーブルLe Havrに荷揚げされる。そこから1200キロm先のゴルレーベンに特別コンテナー貨車で輸送され、最後の20キロmはコンテナーをトラックに積み替えて目的施設に運ばれる。日曜と月曜、この1200キロm沿線に蛇のような反核デモ戦術が繰り広げられた。

Afval Transport 01 ルート地図

ゴルレーベンはネーデルザクセン州のルショウ・ダンネンベルク地区(≒郡)に属する小さな町。東のブランデンブルグ州の槍先みたいな部分に接している。と言うか、州境を作るエルベ川沿いにありハンブルクから東へ100キロも行かない場所。ゴール≒要塞とレーベン≒エルベの組み合わせで、エルベ川の砦だった町が廃棄物保管の砦になるわけ。

Afval Transport 02

この町に原子炉で使用された残り物が"一時的”に保管される。恒久保管をどうする? 現時点でその学問/技術的解決が闇のなか。不明だから”一時的”なのだ。核廃棄物保管を依頼する諸国/機関は沢山あると思われる…。自国で出来ないなら、受け入れてもらえるどこかに頼む。受け入れ先は商いベースで行う。650人ほど町民が心理的にも潤うだろうか? 保管施設の建設時、例えば山口県上関(カミノセキ)原発建設のように、住民が二つに割れるようなことがあったのかどうか? 

Afval Transport 03 線路の遠近

フクシマ事故後の初めての輸送だから、仏独の反核組織が余念の無い準備と動員をかけ、大戦術に打って出た。おだやかなレール張り付きデモの予定が警察隊の強い排除作戦で、双方にかなりの怪我人が出ている。輸送があるたびに、環境グループのプロテスト活動が行われるが、昨日今日はこれまでにない激しい応酬になっている。

Afval Transport 04 夜の線路脇

デモ連中は催涙ガスに放水で蹴散らされ、お返しにかなりのパトカーにダメージを与えたそうな。長い輸送ルートの途中、例えばメッチインの町ではタイヤによるバリケードを築き、超重量セメントをレール上に置き、それに体を結わえる方法をとった。環境組織・グリーンピースは潤沢資金を持ち、クレーン車などプロテスト道具と”戦士”たちの保護衣服など資材を揃え、充分な態勢をとっている。排除する機動隊は大仕事だ。

ドイツは既に現在運転中の原発が計画稼動期間に達すると、全て廃棄して、他エネルギーに転換する。[参照8月28日:フクシマがドイツを変えた]メルケル政権にとって"賭け"である。たとえ政権が左になっても、同じ”賭け”に変わりは無い。核エネルギーに依存して経済成長と豊かさを維持するのは、廃棄物処理の目安が立たない以上、国民の安全を無視した"賭け”になろう。フクシマ原発サイト惨状と広域無人地帯を目の前にして、ドイツで他の選択肢が無かった。人間であることの思想が政治に問われているのかもしれない。

ドイツのエネルギー転換概要が以下の表に示されている。10年後に過ぎない2022年の原発エネルギーが0である点に注目!

Deutschland Energy Policy 01 copy

これより日本は具体的になっているのではないか…。チェルノビルに次ぐ原発事故を引き起こした国である。「皇国の興亡、この一戦にあり」ではないか。


追加画像:
意外にも月曜日22時頃か、原発廃棄物コンボイがゴルレーベン施設に到着した。当局のデモ排除大作戦がスムーズに運んだ…。報道陣も大変だ。

Kern Contena 01  twee fotos

トラックが重量積載車を牽引して、その上にコンテナが乗せられている。トラックも積載台車も明らかに特殊専用に作られている。後続トラックが見えるが、何基のコンテナが着いたのか不明。ケルンエネルギーの文字とドイッチェランドのdeが見える。wwwの当該サイトで「核廃棄物保管/輸送」など一般的情報を得られる。

Kern Contena 02

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泡がはじけた小さな島国の民族


Mícheál D. Ó hUiginn こうアイルランド・ゲールIrish Gaelic 語で書くのが先の11日大統領選挙で当選したヒギンス氏。Oの上に点をつけ、hのあとに大文字Uが来る。印欧語に属するケルト語がこう言う感じになるんですね。彼の本来の苗字はオー・サリバンとかオー・ブライアンと同じで、オー・ヒギンなのかも知れません。アイルランドはEUから財政援助を受ける危機の渦中、それゆえ政権が交代。大統領は名誉職だから、ヒギンスさんの当選は危機と関係ないかも…

UntiIreland Crisis 03 Higgins

この国を本来ゲール語でEireと書く。Eが消えてireの土地/ 国がIrelandアイルランドと言う英綴りになっている。ゲールの言葉を21世紀の今日、実際に用いるのは非常に少ない。現在アイルとスコットの両ランドで10万に満たない、とケネディさんに教わった。アイルランド人口450万(都市圏"大阪"の2/3に相当)からするともはや"絶滅”言語の感じです。

ブリテン連合に政治経済で呑まれ、従属的立場に立ち、英語化が進んだ。ケネディー一家も英語です。彼女は自国語を分かるけれども…と微笑しております。1次大戦中に連合王国から離脱宣言、戦後に各国から認知され、2次大戦後に大英帝国圏からも離脱。完全な独立国家なのよ、と誇らしげに彼女は言う。

30年前に出あった当時大陸で職探しのアイルランドの若者達を覚えている。そして修学旅行で100人ほどの生徒を引率するダブリンの教師とニュールンベルグで二晩飲んで話しを聞いた。彼のブリテン政府への怒りは今でもよく覚えている。何も知らなかったので強烈だった。[7月の日記:だいだい色…オレンジマーチ…など参照ください]

30年前の殴り描き:Krating/McDonnell/Hammondとサインしてくれた彼等も50を越しただろう
Irish young peoplein  Dusseldorf

アイルランドが例えばユーロ通貨を用いNATO加盟国であるのは、スコットランド+イングランドの連合国家と全く無関係な自主独立だからである。連合国家にコケにされ迫害され続けた歴史の中でIRA(≒アイルランド独立軍≒テロ組織としてブリテン政府に見られるが)が生まれている。英国国教会/アングリカン側と旧教側との内戦の過程から継承されるのが現在のIRA。これがブリテン支配域(首都ベルファスト)で、主に活動している。

21世紀になりアイルランド経済は好調に向かい、2005年には世界で最も経済成長する国といわれる。今の支那に匹敵しよう。高い利息ローンで大きな新築がドンドン売れたのである。銀行は自己資本の100倍以上を貸し付け、且つアイスランド/ブリテン/大陸の銀行と連携して投機に走った。アイルランド島のいたるところに格好良い新築住宅が、ショッピングセンターにビジネスコンパウンドビル/リゾートヴィレッジが計画され、実施された。セルティック・タイガーと言う語彙が未曾有の好況をシンボライズした。中世から近代までブリテンに虐げられた貧しいケルト民族が経験する夢のような時代…。

UntiIreland Crisis 02 houses empty

2008年リーマンショック大波がもろに島を直撃。銀行は債務負担に耐え切れず国有化された。人々は職を失い、ローンを支払えず、新居から追い出される。銀行家だけでなく、高額年金を勝手に決めて左の手で有頂天になっていた大臣/官僚のズサンが明るみに出る。建設の槌音はパタッと止み、空になった新築家屋だらけの風景が出現し始める。栄華の極みから奈落の底だ。土地とその投機ブームで沸いた日本のバブル破裂と同じ現象に思われる…。

UntiIreland Crisis 01 houses empty家のみ

グレイト・ブリテン連合国家はアン・スチューアート治世1707年に既に同君連合であったスコットランドとイングランドの正式承認によって実現した。これにアイルランドが加わるのは1800年である。大きな島とそれに寄り添う小さな島が一緒になる。二つの政府が同時に統合国家になる法律を批准して実現。これから1世紀の期間「グレイトブリテンand アイルランドとの寄り合い王国」と言う正式名称が第一次世界大戦終了まで用いられることになる。

大西洋に臨む海岸線は北海道や日本海にもありそうな感じだ。いつかの夏の終わりに、鯖釣りヴァカンスと言う地元アイルランドの魚村企画に参加した知人から、そこで直ぐに燻製にした鯖を5~6匹もらったことがある。海も村も、自然が溢れている土地だと話してくれた。人情もブリテンと全く違うそうな。その海岸の画像に、雨と風にさらされ朽ちていく住宅を並べると、今のアイルランド危機が理解できよう。

Ireland See and Crisis

ヒギンスもケネディーもアイルランドで珍しくない苗字で、他にクリントン・オーコナー・マッカシー・マックドナルド・トンプソンなど聞き覚えがあるけれども、面白いのは鈴木/佐藤にあたる一番と2番がマーフィーとケリーだそうだ。 MurphyとKellyなら白黒映画コメディーにあったような気がする。極貧の島から北米に新天地を求め移住せざるを得なかった人々の末裔の苗字数順位が脚色者に採用された結果であろうか…。

この7月頃、何世紀ぶりかで向かいの大島から君主をダブリンに迎えた。三日間の訪問で、1次2次大戦慰霊記念碑に参る高齢エリザベス二世夫妻を助けるように、若いアイルランド首相夫妻が同行した。随行者はウィリアム・ヘイグ外相で、アラブと通貨危機との超多忙にある人だが、隣国への義を尽くさねばならない。歓迎夕食会が放映されていたが、こじんまりとして世紀のわだかまりをほぐすに充分な雰囲気に思われた。

最重要貿易関係に加え、同じ"英語"言語の国どうし。激しい緊縮ユーロ国と何とか持ちこたえるポンドの国との歴史的な友好外交行事である。人口と国内総生産高が1対10以上の差があっても、隣同士と言う地理的因果から逃れることは出来ない。行事のかたわら、わずかのIRA積極支持グループがプラカードや垂れ幕を掲げ、意志表示を行うのが印象に残った。


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60年前 国を割る寸前だったベルギーだから、


ベルギー連邦は未だに新政権が成立せず、お古の”組閣なれば直ぐに辞職する”と言うかりそめの内閣”が日常を取り仕切る。ユーロ通貨危機に関する重要国際会議が頻繁に行われ、ベルギーの顔になるのは従ってイーヴェ・ レイテルメ前首相。[参照10月6日:ベルギーは素っ頓狂 不可思議な国 レイテルメ珍事…前/後編] 彼は止めたり返り咲いたり優柔不断と言うか、非常に柔軟で人柔らかな人物で、かりそめの宰相に打ってつけなのだろう。

ベルギー国家や国民の一人が何かの世界記録保持者であると言うのはまず滅多に起こらない。日本でもおいそれとない。ところが議会民主政治史上に、本物のキャビネット無しで1年半を走り続けると言う記録を見つけることは出来ない。紛れも無い世界記録だ。見上げた国家運営ではないか。後世に残る"誇り”になるかも知れない。

Nos Belgie

世界記録に並ぶ南隣のニュースを伝える蘭国番組。レイテルメ仮内閣が財政不足のため200億ユーロ国債を発行。イタリアと並ぶ数字の利子(6~7%)が異常だそうだ。ベルギー人々の半分は国債発行で良くなる?と懐疑的。あと半分は地中海諸国ユーロ国にならないようにと、国債を買うので、発行は成功したそうである。

Belgie toestand 2 Letelme en t

右が本物首相が決まるまでピンチヒッターのレイテルメ。左は今日"大事件"のインタヴューに応えるヘルマン・ド・クロー。フラームス(=フランダース)自由民主党の頭。これで組閣できるベースが出来たと喜こんでいる。

温厚なアルベルト国王は、祖国を案じ、居ても立ってもいられなくなり、我慢の限界に達し、一月前に天の御一声を放たれた。「オノオノ方、もうそろそろ切りをつけられよ。内閣立ち上げの時期ですよ」。それは初めてでなく、既に何度目かのお声なのだった。前ボウデワィン兄を継ぎ、アルベルト二世として貫禄と言うか、国王らしい風格を帯びつつも、まさかこんな前代未聞の世界記録に立ち会う君主になろうとは夢にも思わなかったでしょう。

二世と言うのは祖父が初代を名のっているから。王室と言うのは、何もベルギーだけが「素っ頓狂」でない。なれども、ナポレオン期にロシア将校だった"無職"で遊んでいたザクセン・コーブルグ‐ゴータ家系の男をベルギーの頭に迎え、何とかかんとか(しかし必死で)独立したベルギーだから、"素っ頓狂”がやっぱり続いていく。

アルベルト初代は山登りの際、墜落か何かの不幸でなくなる。継いだのは長男の三代目レオポルドを名のる現国王の親爺。レオさん(3)は自ら運転中の事故で上さんアストリットを亡くす。山岳地スイスか?馬鹿ンスる旅の途中だったようです。

独り身の彼はその後あちこちパートナーと庶子をもうけ、アストリットの親元スエーデン王家とベルギー国民からそっぽを向かれる。現スエーデン王室は(確か)ナポレオン旗下イエナの戦いでドジを踏んだベルナデット司令官を迎えた筈ですから、ベルギーと似たり寄ったり。あまり怒っても格好付かないと思いますが。

とまれ"素っ頓狂"をほかの言葉で何と表現するか…。そむかれる原因は第三独帝国による占領期間に、強引に行った同胞女性との再婚。リリアンと言う元西フラーンデレン知事の子女らしい。当時の常識は貴賎結婚を良しとしない。ヨーロッパの王室同士は絡み合い、言って見れば全てが縁戚で近親サークルですから、彼等が冷たい視線を送るのは当然でしょう。分家末裔の目立たぬ華族の子女ならば、そよ風だったかもしれないが…

ナチから解放された戦後、亡命先のスイスからのレオポルド3夫婦帰還に対して、国民投票があったことを特筆していいのでは。OKはフラーンデレン70%、フランス語圏50%をわったそうな。平均して辛うじ国王復帰が上回った。君主の是非を問うレフェレンダムは最近ネパールであった筈。これで決まったイタリア王政廃止は先例になる。あわやベルギーお前もか…。投票を巡る前後、賛否で国が真っ二つに割れ、内戦になる雰囲気だった…。

レオ3は今なら当たり前の"個の自由"を実践した勇気ある人だったのでしょうな。しかし、これでは不味いと長男擁立案が出る。成人するまでレオ弟を代理王として、60年前の1951年7月に、まず父が"辞職"に正式署名、翌日17日長男が就任。退位/即位と言うべきか? 21世紀に世襲なる不可解が存在するのも不思議。歴史のなせる業ですから、一つの職と理解するとやや合理的な気がする。

Belgie toestand 1 Lorent 2  De Rupo

蝶ネクタイが印の人物。顔は無くても良い。誰にも分かる。昨日夕方6時から19時間のマラソン会議の結果が出た。六つの政党による1日半の折衝を取りまとめた。役職名は"組閣お膳たてをする人"と言うと分かりやすい。エリオ・ディ・ルポと耳慣れない姓名はイタリア移民の息子だから。彼がフランス語圏社会党=PSの頭で、アルベルト2最後の"お膳たて"指名を受けた。

これまで何人も内閣作り屋さんが立ち、挫折してきた。ルポも2日前に、自由保守陣営の「税軽減/変革/節約」方針とぶつかり、大役返上を国王に具申した。だが6代目よりさらに進めるようにと要請され「左様ならば束の間のお時間をいただきつかまつる」と引き下がってきたばかり。

王の切ない願いが届いたのか、またもや6者会談が持たれた。6政党とは、CD&V(+N-VA)、PS、Vld、SP、MR、cdHのこと。VはVlaamse(英:Flanders=Flemish)の頭文字。ぶっとうし徹夜になり、各党の専門グループが忙しく出入りした。本日午後、2012~2014年の財政予算案の承認を見た。これがこの数ヶ月の懸案事項で折り合わなかった。奇跡に近い、と誰かが言った。そこはベルギーなのだ。

CD&V:イーヴェ率いる与党"フラームス・キリスト教民主"。1年半前選挙に大敗。
N-VA :バルト・ウェヴェルをリーダーにする"新フラームス同盟"。選挙にダントツ勝ち。蘭語圏フラーダレン独立を見据え"国を割る"勢いなのだが、意外に穏健で CD&Vと連携している。
PS:フランス語圏の社会党。蝶ネクタイのルポを党首に仏語圏(ブリュッセル)で大勝。
openVld :前首相フェルホフシュタットの"フラームス自由民主"。ド・クローが頭。
SPa:オランダ語圏の"社会党"にa をつける。昔の社会党と一寸違う新しい党だと言う。フランス語圏PSの友党だが、言語違いだからマニフェストも違う。戦後長く政権与党で副首相を務めたトッバックと言う人いたが、現在の党首はその息子だろうか。
MR:小さいキリスト教政党が合同した"変革運動"党。仏語圏のやや保守グループの連合党。
cdH: "中央民主人権"党。仏語圏の中道路線と言う意味…。EU委員のミッシェルの息子が代表。

onderhandelaars-hakken-laatste-begrotingsknopen-door-akkoord-zeer-nabij
予算案の最後のもつれを紐解いた。組閣の目処が付きそう…

国王次男ロランが旧植民地コンゴ(の組織)と付き合いがあり、父/兄と政府の助言にも拘わらず休暇に出かけた。N-VAのバルトが華族費を削るぞ!と言ったせいか「コンゴ気をつける」と洒落たのは前回に触れた通り。N-VA は同じ地盤の右翼政党"フラームスの利益≒フラームス優先"より遥かに穏健だが、党首ウェヴェルは右翼党の牽引車ド・ウィンテルと変わらない印象を与える。王族の坊ちゃんでは立ち打ち出来ない。下画像の左が継承順位の10数番目の国王次男ロラン。

Belgie toestand 3 Lorent en Albelt

右画像:選挙の勝者がアルベルト2に送られブリュッセル宮殿から出る場面。ウェヴェルはこの時、組閣のアレンジを依頼され、承諾している。しかしお察しの通り、連立すべき各党の政策調整交渉は直ぐに破綻した。今日の"合意なる"新聞一面ニュースは同時に欧州を駆け巡った。一年半に及ぶ政権不在が終わりになりそうだから、さすがにニュースヴァリューがある。

N-VA は組閣手順で、ルポと如何に立ち回るか、世間の関心事。ワロン言葉(フランス語の一形態)を話す人々にとって、バルトを代表とするフラームスの言葉を話すグループは国を分かつ恐ろしいヤクザに見えるようです。60年前のレオポルドの王冠復帰を反対したのはワロニアだった。ベルギーらしい"伝統"が生きているのだ。
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Oh every day 日々そうそう

予備選や 紅葉集め コンポスト


アイオワの名前は知っていてもヨーロッパの一つ一つに比べると何も知らない。写真は先祖オランダ移民幾つかの村を合わせて千人のコミュニィティーを紹介する時事番組から。広大な農業州にある小粒のような地域と人々。千人なのに12の教会があり、敬虔な宗教社会で良き真面目な保守、つまり共和党支持者が多い。もはや蘭語を解せぬ子孫である老人数名の暖かい生活と、予備選に対する真面目な意見が紹介されています。

片田舎です。しかし生活は豊かなんですね。東京や長野や、、一寸知る日本のあちこちの日常に比べると、広々とした環境と、彼等の心の穏やかさや広さ、恐れ入ります。一般欧州、例えばベネルックスもせせこましくチマチマしているように感じる…。傍目から見ると、しばしば隣の芝生は美しく見えるのだと思いますが…

共和党予備選 01

5人並びの公開討論会。例えば、テキサスの知事リック・ペリー: 養子取れるのは男性一人と女性一人のカップルだけ。共和党でもニュアンスのちがいがある…。勘違いや無知が彼の話に出てきて、苦笑い、大笑い。そうして予備選で大統領共和党候補者として経験して鍛えられる。

ミシェレ

8月22日のミシェレ・バッハマンとハイ・ティー日記に偶然書いた御婦人。ミネソタ州の下院議員らしい。バッハ女史は、、まだ戦線に張り付いている。合州国広くから10名以上が名を上げているようですから、後援者からの資金をどう集めるか…。

鳴り物入りの元アラスカ州知事で共和党副大統領候補だったサラ・パリンが候補者から引きました。正式候補者が決まれば、共和党のために真剣にキャンペーンに参加するそうです。情勢をかんがみ、難しいと読んだのでしょう。ゴシップネタのスターになり、脚光浴びるのが気持良い、そんな印象を受けます。サラやミッシェレの元気な声を聞いていると、日本の総選挙でも、ややアメリカ的な華やかさが出てきているのかも、と想像だけ広げています。

葉っぱ

半時間の口腔内手術を受ける。麻酔が切れ、痛み止めで抑えます。10針以上縫っていますから、幾ら抑えてもどうしてもヒリヒリに直撃される。今夜は眠れそうにない。加えて、数日、頬が腫れる。いたたまれず、無理に木枯らしに吹かれる葉っぱを撮ってみたり…

いずれも大きい葉で、オモテ緑、ウラ白は北米出身ヤナギの徒長枝につく。普通はこの1/3くらいですが、幼木や徒長枝の場合、光を余分に取りたいのでしばしば葉がデカクなる。赤いのは紅葉で知られ、レッドオーク切り株から出た徒長なので大きい。北米の中南部から17世紀渡来と言われる。海抜無関係に中央ヨーロッパを席巻。出自の土地では"紅葉狩り"するのでしょうか。材は良いんですよ… 

葉っぱ集め

市町村の"緑"や"公地"担当部が落ち葉処理で忙しくなります。こうして道端に吹き寄せ、つぎに像の鼻のような自在パイプをゆらゆらさせながら吸い込む集葉車/トラクターの類が働く。広い道なら、ところどころに2 x 4mほどの金網の四角収納地を設けている。そうたやすく満杯になりませんが、そうならばトラックで回収、村の"コンポスト"地に運んでゆく。

Braderen schoonmaken

写真が見つかり、、こんな感じです。コンポストは堆肥作り容器。私が言う場所は市町村の樹木などの捨て場のこと。農家が家畜飼料として作る「草積み発酵場所」のようなのを想像した。年を越すと酸っぱい臭いが満ちる飼料になる。しかし村の捨て場のそれを、多分家畜に与えることはしないでしょうネ。落ち葉 の有用利用を、あるいは日本の市町村は実施しているかも…。莫大な量になりますから、作業コストに見合う何かを再生産できるとチラッと思う。

アイオワの話題なので地図を見る。すると、歌でうたわれるミシシッピー川がカナダと接する北のミネソタからメキシコ湾に臨む南のルイジアナ州まで流れている。ほぼ南→北の真っ直ぐの大河と分かりました。アイオワ州のアイオワ川はその支流。アイオワの街中や郊外を大らかにゆっくり流れている。ぎっしり落ち葉で川面が見えない秋の写真に遭遇。ならば、五七五の真似事は:
予備選や もみじ葉集め アイオワ川 が良いかなと思うベシ。字余りになりますが… 

日本は銀杏並木が多い。ケヤキ並木も多い。見事な落葉樹が揃っている。ご苦労様に存じます。

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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