ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Hacking, Spy and Battle of secuarity

Twitter informed first ; arrest of Rebekah Brooks トゥイーター第一報、レベッカ逮捕

正午ころトゥイーターの第一報、レベッカの逮捕が伝わった。豊かな赤髪を孔雀のように広げるヘアースタイルの写真や、友人キャメロンと頬キッスを交歓する映像を全てのサテライトが流しているようだ。少女誘惑時のニュース・オブ・ザ・ワールドNoW編集者、後のニュース・インターナショナル(NI)トップジョブへ昇格。マードック帝王お気に入り可愛い子チャンだったとライバルタブロイドがやかましい。話題沸騰、スポットライトに晒される女性。

Rebekkah Brooks 02


彼女がNoW在職の時、NIトップだったレス・ヒントンが金曜日ブロークス辞任に続き、ダウ・ジョーンズとその親会社ウォール・ストリート・ジャーナル両企業のCEOを辞任した。2007年英議会公聴会で、NoW盗聴活動における個人以外の全社的関与事実は無いと宣誓証言をしたのが理由。彼自身は子会社実情を知らなかった"らしい”。だが今は虚偽証言になる。

マードック帝国にこれ以上のダメージを防ぐためにヒントンは辞任したのだが、20代青年時からルパート右腕として働いてきた。大戦勃発時フランクリ・ルーズヴェルトが関わり現在US象徴であるウォール・ストリート・ジャーナルやFoxTVなど、数多くの買収によってこんにちを築いた身内中の身内。大西洋を越えて再びスコットランドヤードや議会からお呼びがかかる公算は大きい。

UKからUSへ飛び火したスキャンダルは0911関連のFBI捜査が始まり、帝国の崩壊は止まらない気配がする。ブリテン時代ヒントンの部下、レベッカ嬢は今夜格子の中で寝るのかね。現首相の親友であり、各界のお偉方と近い女史をメトロ・ポリタン警察はどのように遇するのか? ソーシャルメディアの一寸した話題になっている。

赤い髪の女史編集時代の同僚にアンディー・コールソンがいる。NoWお抱え私立探偵らが盗聴で当時逮捕され、彼らと彼自身のかかわり一切無しと証言。しかしガーディアン紙の追跡記事によって、NoWとNIとそのアメリカ本土の旗艦ニュース・コーポレーション(略称News Corp.)とのリンクが俎板に上ってきた。捜査の終点駅はむろんRマードックになる。これを食い止めるため、彼は2007年にNoWを退職。

その後コールソンは野党保守党の広報代表に採用され、高給を得る。政権交代後、そのまま内閣主席広報官になる。ガーディアン紙の警告にも拘わらず、キャメロンはコールソンを「ミスをした人にチャンスを与えたい」と重用。一介タブロイド退職編集者にとって政権広報官職は大変な出世と言わねばならない。どうして可能になった? 答えは簡単で、マードック老人の強力な後押しと見なければならない。老人は保守党の最大スポンサーなのだ。

しかしガーディアンと別にニューヨーク・タイムズが盗聴を積極的に進めたと言うコールソン黒説の信憑性ある記事を出し、ついに2010年保守党党首も観念して元編集者の首を切った。スポンサーとの便利なパイプを無くし、政権についてからキャメロンはコウルソンをチェスゲームに官邸に呼んでいる。言うまでもなく、チェスを打ちつつ話を交わすこと。

ひょっとして、もしも内閣危機がくるならば、この線からくすぶるのかもしれない。「あなた、チェスの話はなんやったん?」 つまりコールソンから80歳の老人へ繋がる「ピーナツにからむ」首相の犯罪など。

本日夕方、女史逮捕に続く二つ目の爆弾が落ちた。スコットランドヤードのコミッショナーいわば警視庁の大将、Pスティーヴンソンが突然に辞任。理由は王室メンバー行動日程売却の保護官汚職問題と、盗聴に関わり逮捕されたNoW元副編集長ワリスをヤード報道官のアドヴァイザーとして高給で契約していたこと、さらに数千ポンド価値の休養地接待を受けたこと。

ヨーロッパ大陸端っこの島国の連中は癖が強いと感心して寒心する。独特のブラック・ユーモアとこうした堂々の税金使いやコネ利用。上下院議員の殆どが経費水増し請求を知らぬそぶりで行い、私服を肥やしたスキャンダルが記憶に新しい。労働党内務省の旦那がポルノフィルムを借りた千円ぽっちの代金もキチンと女房の閣僚経費にしていたのが発端。時のブラウン首相も自宅植木手入や掃除代1年分を請求していた。口が開いたままになりそうだが、大英帝国以来の生活っぽい台所風景と言うべきだろう。

考えてみれば、日本戦前の総理大臣なども自由に税金を使っていた。戦後もそれらしき報告不必要な使い放題名義が生きている。それに私と公の区別が付かないなら、議員誰もが公の方にまわす。目茶苦茶の経費ガッポリ儲けスキャンダル後、労働党は選挙に大敗。ゴードン・ブラウンはダウニングストリート10番の公邸を明け渡さねばはならなかった。これに習い、警視庁も"宮内庁”も最終責任を持つキャメロンが下手に転がる万が一もありえよう。

News Corp.を国別に解体し、悪害をまき散らす独占メディア企業をなくすべきだ。そう昨日エド・ミリバンドが声だかに演説していた。三週間前の掌を返し、政治はそう言う塩梅に展開する。ほぼ同年齢のブロークスと仲良しだから、彼にすれば彼女はメディア帝国の一齣として踊らされたに過ぎないと見ている…。

アンディー・コールソンと同じでレベッカ拘留期間は数日だろう。自由になりしばらくソット鳴りを潜めるまで、社会上層部に属した若いキャリアー・ウーマンを、ブリテン庶民がどう迎えるか。男の先例は数あれど、女の例は少ない。マーリオンなら、どんな感想を持つのか、聞いてみたい。とまれ、火曜日マードック親子とレベッカ女史に対する議会公聴会がある。UK/USは無論主要メディアがライブで流す。しばらく野次馬観察つづけよう。

[記 2011-07-18]
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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