ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Hacking, Spy and Battle of secuarity

レベッカ退職パッケージは二億千三百万円の現金+運転手つきリムジーン+中心街のオフィース


レベッカ退職パッケージは二億千三百万円の現金+運転手つきリムジーン+中心街のオフィース

ガーディアンと他数紙の見出し。単刀直入ズバリ、誰もが目を見張る。43才女性の一時的収入なり(イイナー!)。レベッカ・ブロークスは秘書として日曜タブロイド紙News of The World編集部に入り、15年ほどでマードックのメディア帝国ブリテン統括会社のトップになった人物。女性にしてトップ企業責任者ですからUnited Kingdom出世シンボルだった。

The phone hacking scandalがお目見えしたのは4ヶ月前。月日の流れは速い。ホーン・ハッキングの言い方がいかにもインタネット時代らしい。肉を斧でたたき切るのがhackの第1義だから、既に死んでいる少女の携帯を盗聴する人間ならぬ行為の迫真性が込められている。

スキャンダルは日曜のみのゴシップタブロイド新聞の激しい競争の結果、必然的に生じたグレイト・ブリテン特有の現象と解釈できる。オーストラリア地方新聞オーナーの息子ルパート・マードックが豪州・米国・英国と言う英語圏(土耳古・印度市場なども)を席巻して、一大メディア帝国を築き上げた。日曜版大衆市場占有率をあげるため、半世紀間に練られたマードック流戦略がブリテンで応用された筈。[詳しくは:7月初め日記シリーズ、霧のテームズ他]

the commite
ウエストミンスター議会選抜「文化・メディア・スポーツ委員会」公聴会 7月20日。息子ジェームスとルパート・マードック。後ろに女房と(レベッカ?と思ったが別人)

老人マードックがNoW編集部で見つけ一目ぼれ。軍隊階級の"副官”をジャーナリスは与えています。大将の補佐官と言う意味。大企業オーナーにみそめられれば、退職金二億円に驚く必要はない…。オーナーと息子は大スキャンダル後の決算を経て、それぞれ10億・20億$のボーナスですから、2億など片腹いたい。

Murdoch and Rebekah

「あたかも彼女はまだ統括会社NIに在籍しているかのような扱いだ。株主はRマードックにこの報酬パーッケージに関する説明を聞きたいのではないか。200人のNoW初めスキャンダル関与で解雇された人々とのバランスがとれているの?」と軽いジャブを出すのは上記公聴会の労働党メンバー、トム・ワトソン。彼でなくても、事実を聞く人々は疑問符をなげつつ羨望感に満たされるでしょうね。嗚呼、貝になりたかったでなくて、レベッカになりたかったデス。

背景の概要:Rマードック本体は米国籍News Cooperation、ブリテンに子会社News International を置き、傘下にThe Times 、The Sunday Times, The Sunなどをもつ。さらにサテライトニュース局BSkyBの40%弱の筆頭株主。ブリテン事業を拡大するため、Rマードック自身を含め息子ジェームスとNL幹部などが昨年5月発足した自民+保守の連立内閣、特にDキャメロンを筆頭に保守要人と異例な親密な接触を保ち、同時にスコットランドヤード幹部とも懇意につとめ、内閣と警察と1つのメデャアが癒着した事件を言う。

詳しく知りたい方は下記最近刊をお読みください。
Phone Hacking Book

上記見出し事実は先だっての2回目公聴(10日)準備段階でジェームス側から明らかにされた。「キャッシュ」支払いと言うのが目立ちませんか? ロッキード事件時のコーチャンによる「ピーナッツ」が浮かび、そして「風呂敷包み」が連想される。"キャッシュ"はいつでもそんなコンテクストなんだと勉強になります。ポンドで1.7ミリオンの札束、どんな容積になるのか見たいナァー。

7月初旬のマードック親子に続く翌日の公聴風景。編集部現場に常にいながら、盗聴に関し何一つ知らない主張。10年を同僚である盗聴依頼者たちと机を並べ、彼らの管理者であった立場の彼女が知らないと言う。女性は見事、シラを切ると言う感じがない。2億円価値ありと読むべきですね。

REbekah in Commitee

スキャンダルのエレメントとしてトップ数名を失なったスコットランドヤード(≒日本警察庁。同時に英国で最も重要なロンドン域メトロポリタン管轄当局)は特別調査チームを組み、既に3ヶ月の走行中。公聴会と別に、そこから出てきた情報を含めEmailやComputerハッキングの証拠を収集する。NI-警察-記者-ハッカー間の”キャッシュの流れ”を証拠だてること。

先日新たにレベッカがやはり編集部にいたThe Sunの編集者が逮捕された。これまでの逮捕者はNoW雇いの数名私立探偵を除き、彼女自身2日間を含め彼女の同僚/部下即ち全て周囲の人間である。公聴会の最終報告書と警察調査結果によって、収監者が出る可能性があるだろう。メトロポリタンのチームがスキャンダル全体を明らかにするのは来年の半ば以降らしい。

ハッキングは今日のテーマである。国家総ぐるみで日々行っているのは共産支那の秘密情報部門で、少なくとも3000名が国内インタネット検閲に関ると香港筋は言う。欧米(そして日本)組織へのハッキングは数ヶ月前に北京高官が認めている。関与せずと言うこれまでの公式声明があまりに陳腐なので、実情に即したと言うこと。欧米他主要国をハックする部門の人員など規模は不明。USは対策を立て、逆ハックをしている筈。時々ケシカラヌと互いにゼスチャー声明を出しますね。

中国漁船ダホのスキャンダルと言って良い事件で、海保の情報管理のズサンぶりが世間をにぎわしたようです。そう言う間抜けな日常は時々独蘭などEU軍隊にあり、揶揄の記事が出たりします。冷戦が去り、平和な時代だぁーと受け止められている。一方で、自分の省庁局コンピューターに浸入されて、のほほんとしている/いたような日本事情が伝わってきます。支那並に必死でやれと言いませんが、体系的な情報安全思想と人材育成を必要とします。

電話盗聴スキャンダルは一人の少女誘惑とその殺人と言う不幸な事件に端を発した。一メディアによる警察要人あやつりと国家要人の情報独占と言う前代未聞が浮かび上がってきた。そして市民社会に於けるハッキングそのものの悪しき性格。国家間だと、商いや技術の盗聴に益あり。当面のヨーロッパは微笑しつつ煽てながら、密かな警報として”支那に気をつけよ!”でしょうか。


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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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