ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Here&there lands 雑なるアレコレ大地

野兎と鳥たちが住まう借家 +議場設計よもやま話


たくさんあるサテライト局世界天気予報が揃って「日本列島は日中セッシ15℃ほど」と伝えます。出所が一つだからなんでしょうね。一昔前なら局によって、多少違っていたかも知れません。15度ならお日さんが出ると、小春日和で快適です。緯度は高いけれども、我村も同じ天候具合。わたしの長屋は森のはずれ。お日さんにつられ、半時間ほど歩きます。秋風が時折優しく吹く。すると木漏れ日をチラチラ動かせて、樹上から葉っぱが踊りながら舞い落ちる。

Bos Herfst 01

落ち葉のクッションを踏みながら軽くかるく走ると、20~30分でこの部分の森を抜けて向こうの道に出ます。往復のジョッギングは無理なので、帰りは森端に沿ってゆっくり歩く。森に沿うワイン用葡萄畑の葉はすっかり落ちている。その新芽を好物にするノウサギが春や夏のようにカサコソと素早く姿を隠す。沢山いるんです。

兎 2 右向き

全長20センチ前後の野兎。英語で言うWild rabbitまたはBunnyの類と思う。独蘭語だとKonijn(コナイン)のようにKつきの名詞になっていますが、ずっと大きいイエウサギも一般に指します。画像の兎はイエウサギでない"野生種”。これより背丈のある精悍なLepus と綴るノウサギ属をハース/ハーゼンと言い、クリスマス・ディナーに珍重します。写真の彼/彼女もハースもいろいろな種(シュ)があるようで、通の方の知恵を借りないと分かりません。

数日前から、庵のような小さな角家のちいさな庭に動くものがいるのに気づいた。初め何かと窓を開けると、チョコチョコと走り外壁と物置小屋の間に身を隠す。そこに以前ガマ蛙がいた。蛙にしてはデカ過ぎる。散歩の途中、思い通りを確認した。葡萄園に無数にいるバニーが何かの理由、例えば喧嘩して村八分にされ、近くの住宅街の庭に住まいを移した…。

午後直ぐに3階に当たる屋根裏の窓から、彼/彼女が出てくるか眺めおろす。5分もせずに、出てきたんです。殿方を接待するのは激しい作法で鍛えられた正当バニー嬢です。長い耳のイメージが転化されたようだが、ほんとのバニーはそんなに長い耳ではないように思う。たぶん小柄で可愛いイメージが優先して採られたのだろう。

兎 1

野生兎が人間の庭に居つくのはおかしい。けれども私が毎日のようにしくじってほかす焦げたスリナムライスや果物残りに気づいたのかもしれない。ブラックバードやシジュウガラの鳥たちが突っつくだろうとばら撒いたのが始り。時々歓迎せぬ黒い貧相な老犬が隣のタイル敷き庭で用足し出来ないので、こちらに侵入してうろつく。用を足した後でそれらをよぼよぼ犬が食べるので困る…。

居候ウサギ君に好都合なのは、芝/雑草がごちゃ混ぜ伸び放題なので潤沢に食えるのである。あちこちの保存地ヒースの野から野に、猟犬数匹を伴う羊飼いが羊の群れを移動させます。灌木そのものの芽と雑草を食べさせ、灌木地の維持を図る一石二鳥の目的。我バニー君がもしも綺麗にボーボー草を食べてくれるなら、庭維持のヴォランティアになるのだが。

Sheperd

隣の庭との境に北米出自のやや小型のヒノキ類が植わっている。そこに鳥が巣をかけている。古い巣を時々落とす、あるいは勝手に落ちるのか。とまれ毎年産まれてくる。この鳥たちとウサギがはちあわせしよう。リスを加え、そう言うのをも森で見かけたことがあるが、距離を保ち互いにかまわないのに感心する。捕食関係になく、縄張り争いもしないせいだろうか。この庭でも彼らの個人主義は互いに尊重されるのではないだろうか。

鳥が住まうヒノキ園芸植木種は放って置くと内部が枯れる代物で、毎年2度ほど面倒見る必要がある。背丈2.5メートルに押さえバッチリの維持作業を隣の若い亭主がしてくれる。越してきた彼は立派な目隠し木製パネルに換えたいと提案してきたが、緑を好む先住人がそのままを希望して受け入れてくれたのである。キッチリ屋の性格なのだろう、それから3年みっちり彼が面倒を見ている。かような隣人は捨てがたい。

昨日イタリア伝統しつらえ大仰な家具で埋まる議会をupしました。下はベルリン議会の調度。色も家具の趣も溌剌としている。15年ほど前のインテリアだから、100年ほど前の重厚さと比べられない。イスの座り心地は勿論ローマの硬さに比較できないと思われます。正面のシンボル大鷲が素晴らしい。アーレントと言い、男子名になる。羽根を持つ生物の食物連鎖の頂点に立ち、美しさと威厳を兼ね備える。ドイツ語を話す民族のお気に入りだが、何時からシンボルなのか知らない。

DSC_0931.jpg

議場建築とその内部設計は今はやや古風になりますが、オスカー・ニューマイヤーのブラジリヤがいわばモダンの先駆。議場の最優先事は論争と議決ですから、国民性の違いあれども、まだまだ多様に展開できる筈です。永田町一丁目の議事堂は百年にならないようです。傍目から見ると、21世紀の安全快適性を備える今風じゃないので、建築家からすれば、そろそろ腕だめしさせてほしいのでは…

Berlin Bundestag 2
明るい。広々としている。15年前の枯れぶりはあるけれども、人々に開かれている議会と言う感じは充分にする。

本日ギリシャの救国内閣を引っ張る人物が決まったようですね。パパンドレウの党友で議会議長をしていたひと。社民であれ、保守であれ、ここでは人代わりの新鮮気分が大事。イオニア海の向こうにある長靴大国ではベル首相が退陣する用意あるといいました。この人、でも自分のTV局を使い何やかやと言い世論形成を出身ミラノから画策出来ますから、隙を見つけると再生してくると私は思います。

Cat vs Rabit 01

野兎が姿を見せないと思っていたら、猫がボウボウ草に陣取っています。こんな野生はいないから、飼い猫である。兎の存在を知って、じゃれに来た? 猫科と兎科では勝負になりますまい。猫はしばしば飼い主の気を引くために、と言うか百獣の王のゆかりで在る誇りを示すために野鼠やカケスやヤモリを狩猟するのです。この坪庭の借主と言えども、主(ヌシ)に違いない私としてはどうすべきか考えねばなりません。

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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