ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Nature 雑草 フローラ/ファウナ

夕方に咲く光を放つナデシコやカッコウ鳥花を宵を待つ仙翁花=マツヨイセンノウと言う


9日昨日午後の日陰。夏の夕方に咲き、蜜を吸いに来る蛾による虫媒花といわれる草。夕方から元気になる植物で"光を放つナデシコ"や"夕方のカッコウ鳥花"などと呼ばれる。前者は夜に紫外線を出し昆虫(蛾)を引き寄せること、後者はカッコウ鳥の巣作り期に盛んに咲くと思われたことらしい。紫外線は見えないが、輝く白さを感じられる。カッコウ鳥の巣作りと合わないので、後者は間違って付けられた…これはしかし覚えやすい。

勘違いで生えてきたのか? それとも気候異変のため恒常化する寒咲きか? 
マツヨイセンノウ avondkoekoeksbloem

本種も日本に帰化しているそうです。和名は欧州語彙「夕方」から、宵を待って咲くという「待ち宵」をセンノウと組み合わせた。センノウは仙翁と言う漢字からだそうな。仙人の仙と翁(オキナ)の熟語、字義通りに返り読みすると「ジジイになった山に住む人」だろう。白い毛が目立つ日本の山に咲く植物に付けられているようだ。小中の漢和辞典に「仙翁」は見出せない。支那からの"漢語”であるより、江戸(後期)草本学盛んな頃に「仙翁花」として命名された…? それが仙翁→センノウ属になっているようだ。

帰化した白い画像植物の分類和名をナデシコ科マンテマ属としている。Sileneをマンテマと呼ぶらしい。マンテマは半世紀前の広辞苑や百科事典に所収されていない。"満鉄"のあとに記載されるべきだがマンテマの影も形も無し。"特殊専門語彙としてか、あるいは"闇"で分類屋さんが使っている正体不明の言葉に思われる。普遍的日常に親しまれない言葉と言うのはチョットネー。もしマンテマの漢字があるなら、意義/由来が分かると思う。教えてもらわないといけない。

やり直し

雌雄異株と言われる雑草ながら、同株すなわち一つに雌雄花を持つ場合もあるようです。雄株と雌株と、雌雄株との三つの形がある。哺乳類や昆虫で見られる性染色体を持つ変わり物と言われますが、それはゲノムを扱う研究室でしか分からない。アッブラ・カターブラ也。

帰化したと盛んに言われるマンテマの花をWikで見ると、上の白いものと私が見たことがない白と赤のデュオカラーがある。ヨーロッパ帰化種と説明されるが、欧州の何処なのだろう? 二色マンテマはブリテン諸島にも大陸側にも自生していない公算が強い。原典出所は何処だろう?ヨーロッパに存在しない場合、南米/北米や支那などが疑われるのだが…さて?

日本でマンテマ属と言われる仲間に、我村に生えているのは"カッコウ鳥花"と付く三つと他幾つかがある。一日を区分けした"日中/夕方/夜”と分かりやすいように呼ばれる三つの種。朝に咲く種はないようです。残念にも"夜"は稀になりまず見ないが、それぞれの典型例は互いにはっきりと違う。残る二つが近くに生育すると、自由恋愛を繰り広げ、百花繚乱のカラースキームを展開する。

Koekoeks Kruising 01 百花繚乱

森や野原でアトランダムに集めた種子をばら撒いてみたのです。土壌は造成土に雑草が出て数年のやや湿りけのある家壁そば。面倒は一切しない/出来ない。半影の植物ながら、始め二年ほどよく出て、今は他に押され散発的。初年の写真で夏日を浴びている。ハイライト部分がキラキラして賑やか。こんな淫らな群生はまずありえないが、そこそこの近似的状況を森でみることが出来ます。

Dagkoekoeksbloem  010-3 Midden

上は四捨五入すると"日中カッコウ鳥花"です。この3本はそれぞれ花を咲かせるたびに、色味を違えるのでビックリ仰天した。写真は「白・ウス桃・白」に並ぶ。この花たちが落ち、次に例えば「桃・赤・薄桃」と出る。あたかも三本が気分に応じて花色を交換しているような感じなんです。普通の"日中"は濃い赤紫だけですが、つまりこれらの個体は"白い花の夕方カッコウ鳥花"の情報を持っている種間雑種と言うことになる。

ウェステルホフという学者はこうした一寸した観察をもっと精密に行い、同じ場所に育つ草花全てを記録、それらの遺伝子情報を加え統計的処理をほどこし、ユニークな理論を展開したんでしょうね…。左様な果てしない根気作業を出きる人を専門家と言うのではないでしょうか。根気のコン辺りが精一杯の凡人は敬意を表しつつ、シャッポを脱いで"徹底して"恐れ入ります。

[うつそみの世界…以下を次に移します。フローラのセンノウ日記と砂漠のドサクサ話は切離しやすく、その代わりの"カッコウ鳥花"の様子をご覧ください ]

Avondkoekoeksbloem 森の生殖状況Collage Mannelijk en vrouwelijk11

"夕方"の白と"日中"の赤との自生状況。同じ年の夏で100mくらいの距離があったようです。両者が雄株と雌株ならば、雄株の葯が雌株の柱頭に蝶々によって運ばれる可能性がありますね。するとアイノコと言うかハイブリッド種子が生成されます。その次世代が両親のどちらに傾くのか? 神の意思によると思います。こうして複雑な交雑が行われ、強い形質が残されてゆく。

日本の樹木である楢類は同じような展開を遂げています。東北小南部にお住まいの方の観察体験を聞くと、ハイブリッド奥深さに驚かされます。我村マンテマ(遥かいにしえの語源かも。江戸本草本以外に方言辞典も調べないといけませんね)も、こうした代重ねを繰り返し、ある日メタモルフォーゼ(突然変異)するかも…

Avondkoekoeksbloem Collage ツツの形vormen van doppen12
種子を収める壷になる子房の形は種や属でそれぞれ違います。子房に走る稜と言うか線の数によって雌雄を判断でき種もある。ツボ先端に反り返る爪の数はばらつきますが、交雑の両親への傾き度と関係するのでしょう。左はマンテマ属で、右は上述の"センノウ属"。

ブラースSileneと
受精に関るのは数種の蝶々で、好みがあって、壷つくりの仲間全てに協力する蝶々はいない。蝶々の蜜を吸い上げる器官の長さは子房筒の深さと関係する。しばしば一つの植物に一つの昆虫(移動できる動物)が特化する。一つの蝶が多様な蜜源を持つのも見ます。時間/季節による植生の移り変わりに応じなければならないからでしょうね。逆に昆虫/鳥類に植物が適応する場合も…
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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