ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Politics and economics 政治/経済

人間であること 核廃棄物輸送へのプロテスト


不思議なことだが、今回の核廃棄物が何処から来たのか、私は知らない。日本からだろうか?

その放射性物質はセーヌ右河口の文字通り港を意味するル・アーブルLe Havrに荷揚げされる。そこから1200キロm先のゴルレーベンに特別コンテナー貨車で輸送され、最後の20キロmはコンテナーをトラックに積み替えて目的施設に運ばれる。日曜と月曜、この1200キロm沿線に蛇のような反核デモ戦術が繰り広げられた。

Afval Transport 01 ルート地図

ゴルレーベンはネーデルザクセン州のルショウ・ダンネンベルク地区(≒郡)に属する小さな町。東のブランデンブルグ州の槍先みたいな部分に接している。と言うか、州境を作るエルベ川沿いにありハンブルクから東へ100キロも行かない場所。ゴール≒要塞とレーベン≒エルベの組み合わせで、エルベ川の砦だった町が廃棄物保管の砦になるわけ。

Afval Transport 02

この町に原子炉で使用された残り物が"一時的”に保管される。恒久保管をどうする? 現時点でその学問/技術的解決が闇のなか。不明だから”一時的”なのだ。核廃棄物保管を依頼する諸国/機関は沢山あると思われる…。自国で出来ないなら、受け入れてもらえるどこかに頼む。受け入れ先は商いベースで行う。650人ほど町民が心理的にも潤うだろうか? 保管施設の建設時、例えば山口県上関(カミノセキ)原発建設のように、住民が二つに割れるようなことがあったのかどうか? 

Afval Transport 03 線路の遠近

フクシマ事故後の初めての輸送だから、仏独の反核組織が余念の無い準備と動員をかけ、大戦術に打って出た。おだやかなレール張り付きデモの予定が警察隊の強い排除作戦で、双方にかなりの怪我人が出ている。輸送があるたびに、環境グループのプロテスト活動が行われるが、昨日今日はこれまでにない激しい応酬になっている。

Afval Transport 04 夜の線路脇

デモ連中は催涙ガスに放水で蹴散らされ、お返しにかなりのパトカーにダメージを与えたそうな。長い輸送ルートの途中、例えばメッチインの町ではタイヤによるバリケードを築き、超重量セメントをレール上に置き、それに体を結わえる方法をとった。環境組織・グリーンピースは潤沢資金を持ち、クレーン車などプロテスト道具と”戦士”たちの保護衣服など資材を揃え、充分な態勢をとっている。排除する機動隊は大仕事だ。

ドイツは既に現在運転中の原発が計画稼動期間に達すると、全て廃棄して、他エネルギーに転換する。[参照8月28日:フクシマがドイツを変えた]メルケル政権にとって"賭け"である。たとえ政権が左になっても、同じ”賭け”に変わりは無い。核エネルギーに依存して経済成長と豊かさを維持するのは、廃棄物処理の目安が立たない以上、国民の安全を無視した"賭け”になろう。フクシマ原発サイト惨状と広域無人地帯を目の前にして、ドイツで他の選択肢が無かった。人間であることの思想が政治に問われているのかもしれない。

ドイツのエネルギー転換概要が以下の表に示されている。10年後に過ぎない2022年の原発エネルギーが0である点に注目!

Deutschland Energy Policy 01 copy

これより日本は具体的になっているのではないか…。チェルノビルに次ぐ原発事故を引き起こした国である。「皇国の興亡、この一戦にあり」ではないか。


追加画像:
意外にも月曜日22時頃か、原発廃棄物コンボイがゴルレーベン施設に到着した。当局のデモ排除大作戦がスムーズに運んだ…。報道陣も大変だ。

Kern Contena 01  twee fotos

トラックが重量積載車を牽引して、その上にコンテナが乗せられている。トラックも積載台車も明らかに特殊専用に作られている。後続トラックが見えるが、何基のコンテナが着いたのか不明。ケルンエネルギーの文字とドイッチェランドのdeが見える。wwwの当該サイトで「核廃棄物保管/輸送」など一般的情報を得られる。

Kern Contena 02

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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