ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Politics and economics 政治/経済

イラン戦争?  しかめっ面のデーヴィッド・キャメロン 国家に難儀はつきもの

難儀の無い国があるだろうか? 戦争や外交摩擦、国内紛争、汚職賄賂の政治、、、。難儀ばかりが普段の状態…、そんなことですね。普天間/沖縄のいざこざについて、なぜかサテライト局RT(キョウノロシア)がチラッと触れていました。フクシマの難儀に加えて、基地移転や否やとこれも長いですね。ロシアは自分との絡みで米日豪台軍事協力の一環に触れたのです。加えてミス発言=放言による政党間やり取りがあるから野田政権もマア難儀を山積みにしている。

デーヴィッド・キャメロンとニック・クレッグ、トーリー党の首相とウィッグ党の副首相がしかめっ面の顔でチャンセラーのジョージ・オズボーンの緊縮方針やそれに伴う軍事予算大幅削減などを演説を聴いている(チャンセラー原義は金庫番人。ブリテンで財務大臣を指し、独で宰相を言う)。

ウエストミンスター議会の緑張り長ベンチに押し合う格好で議員が座っている。テレビを通じて見る視聴者は本人たち同様に臨場感を感じます。資料を置いたり書き物したりする机が無いのも良い。ブリテン議員諸氏は殆ど資料なしで数字を挙げ演説/討議する場合が多いようだ。プロなんでしょうね…。

オズボーンが腕を置いているのが唯一の机。あるいは演説台というべきか。この台は1メートル向かいにも対称して設置され、そこは野党あるいは影の内閣メンバーが話す場所である。二大政党性の伝統を象徴する議会の重要な建具と言える。いずれか小机の前で誰かが演説している時、他の誰もメモしたり積んでいる資料を覗いたり出来ない。机に寄りかかる姿勢を取れないし、机に覆いかぶさって居眠りも出来ない。長ベンチ方式はこの点で、ブリテン気質をトコトン説明しているのである。
Treee tops
この議場の伝統はイェーと相槌の大合唱をして、演説する党友を応援すること。そのコーラスは長ベンチだから出きる、と言うか相性が良い。これが独蘭のようなモダンな一人用アームチェアーなら、肩を寄せ合いながらイェーと唸る振動が互いに伝わらない。ベンチで居眠りするとずり落ちる。議会の活気と言う点で、長ベンチは必要充分な緊張を強いて、勝れて機能的だ。

Defence oustrity
一つの難儀になる節約は、本来ザクセン・コーブルク・ゴータと言うべき王室軍(ロイヤル・アーミー)を激しく揺さぶってる。イラストの数字は三軍の削減総計。ご覧の通り、潜水艦やタイフーン戦闘機など諸計画がお蔵入り。イタリー・スペイン・ベネルックス…多くの国の軍も似たような状況。

二つ目の難儀:今日30日公務員200万人がストライキ。組織側は30年ぶりの大ストライキと言う。全国で展開される大規模な抗議。従って稀にない警備陣も動員された。警備費用がかかりすぎ、保守内閣はよけいに渋い顔をするわけ。30日の非生産的な損失は○○○万ポンドと試算されるそうだ。左様にストライキを捉えると、ストライキ寸前に例えば0,5%上積解答をしてスト回避も可能になりそうだが…

strike

三つ目の難儀: 昨々日テヘラン市内のブリテン大使館が暴徒デモを喰らい、6名が閉じ込められる。外交館への侵入と破壊が実施された。各国がイラン批判を出している。米英EUによるイラン(物資)封じ込めに怒るデモながら、前日の封じ込めに対する過激なイラン議会の雰囲気を具体的に反映したものだ。

マフムード・アフマディーネジャード 政権が後押しすると見られる。一寸度がすぎ、ロシアも慌てて「やりすぎ」と声明。後の祭りで、ブリテンは大使館を閉鎖して殆どの館員と家族を本国に引き揚げさせた。危機感が強く、早業である。そして、ヘイグ外相がロンドンのイラン大使館員の48時間以内の国外退去を求めた。

Theran at ambasy of Britain

UK/USとイランとのいざこざはずっと昔に遡る。王制時代イスラム革命勢力が台頭。王シャーを追放して、ホメイニ師だったかを頭に現在のイランが誕生。その後まもなくUS大使館員人質事件を初めに、最近のイラン領海侵犯したとUK艦艇の捕獲まで、沢山の事例がある。テヘランUK大使館事件を知らされたオバマ大統領は断固とした対応をとるとブリュッセルで答えている。

Tehelan and Pentioan 67
同じロンドンのデモかと見間違う。棒を持つデモ群集はテヘランのブリテン大使館まえ。赤幕にペンションの訴えは65才で"毎日が日曜日"になる筈だったのが2年延長される。公務員ストの主題。
Losangels and London
デモは同じだが、上はご覧のように今日のロスアンジェルス。激しいデモ排除が行われている。こちらはロンドンでも継続したオキュパイ(テント占拠)運動。銀行/企業のあり方への批判と、税金ドロボウと言うか近年の放漫と懐肥やし経営者への非難。

Teacher and Birdseye
退職した元教師がインタヴューに答えている。公務員昇給は1%あるか無しだったが、国家資金を借り倒産を免れた銀行トップは46%の昇給、これを公正な社会といえるだろうか。だから私は今日参加しているのだ。鳥瞰風景のそうした人々のデモ。なかなかの迫力が感じられる。

Students to kill time
60%の(保育園から大学までと思われる)学校が臨時休校した。先生たちがデモ行進する傍ら、登校した生徒達が一室に集まって和やかに過ごしているようだ。彼らは、しかし、祖国が過激なイスラム国家イランと衝突のど真ん中であることを認識しているだろうか。テヘランの同胞大使館員を呼び戻し、逆にイラン外交官退去を求めるまでの外交衝突は滅多にない。


イランが開発する核技術、そして間違いなく核爆弾つくりを目的とすること。実現すればイランは簡単にイスラエルを照準にして中近東圏を"制圧"することになる。これを阻止するために、米英EUが"イラン閉鎖"を採っている。核技術は比較的簡単(北鮮すらやりつつある程度)と言われるから、時間の問題だろう。今や何とかせねばならない"時間がきた"と、大胆に言うイラン専門家がいる。

イスラエルは対イラン準戦闘態勢だ。というよりイスラエルは周囲が全て敵対的イスラム諸国であるから、建国以来いつも戦闘的日常にある。訓練度/戦意はずば抜けていると言われる。落ち着くまで、米英の基地及ぶ地中海/紅海/ペルシャ湾に散開している艦隊も同じ臨戦態勢だろう。明日からの外交がどう展開するか…、不味く行く場合も万に一つありうるから備えるのは当然だ。

そんな幾つか難儀を一つ一つ考え、検証して、さてどうすベぇーかと思案している。それが初めの画像、長ベンチに座るキャメロンの表情ではあるまいか。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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