ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Politics and economics 政治/経済

ペチコート作戦 & 御殿様が自ら国をおさめようとする芝居

ロシア(=ロシア連邦)は民主主義国家であるから、インタネット(ブログ/トィッター/ユーチュブなど)の意見表明は自由だし、選挙の際のポスター掲示/集会/街頭演説も自由だ。

今日、ロシア(漢字は露西亜)国政選挙日だった。来年のプーチン3選め大統領を目指す下敷きになる。思いつくまま駄文を連ねてみよう。ピョートル大帝次女のペチコート作戦とか17世紀半ばの皇帝、何と言ったか忘れましたが、貴族を置いてしっかりした官僚組織を育て自ら専制政治をした王様がおもいうかぶ。見立てはこうです。ウラディミール・プーチン大帝が自ら国をおさめようとする芝居が始る…。 [参照9月27日:プーチンの復権ほか]

クレムリン政権への批判でよく知られるウェブサイトがサイバー攻撃で既に3日間、消えている。ブログ上で展開される投票状態の報告や議論を行わせない当局の意図である。エコ環境党グループ、 (西側資金による)選挙オブザーヴァー組織Golosなどサイトも同じ攻撃によってつぶされている。

監視メンバー

街頭から「連合露西亜=プチーン党」のポスターを除き、他政党のポスターが取り払われた。プーチン派候補への沢山の投票用紙を持つ投票者を見つけたオブザーヴァーが警察によって排除された。相当数のオブザーヴァー(選挙監視人)は反プーチンのヴォランタリーの人々。その委員長を務めるLシバノヴィアが昨日首都に着いた時、12時間警察に拘束され、ラップトップを押収される。この目茶を訴えるそうです。でも訴え先が上からズッシリ圧力掛かっているところですから…?

八百長投票をするな!訴える女性たちはGジュガノフの共産党の人々。投票操作/ごまかすのはクレムリンの主プーチン/メドヴェージェフに繋がる流れ。ソヴィエト時代、八百長も糞もなかった。したい放題ひとえに一党独裁だった共産党が八百長批判を言うのだから、ややこしい。なぜこんな抗議が民主主義を看板にする露西亜連邦で起こっている?

投票所風景  共産党(表の2番目)女性の幕を掲げた昨日の画像
え

平和な日本議員選挙で考えると、私自身に分かりやすい。小さな町がある。日頃、町人の世話に長ける温厚な町長は郡や県の資金をよく取ってくる。何処に口を効き、どの人(脈)にあたるべきか、彼は通じているのです。流れの上は県庁の偉いさんや県の国会議員、その上は高級官僚や大臣、時に総理にゆく。力を持つものに合わせ、それを支持することが彼/彼女と地元の益に直結する。

こうして町長は隅々まで顔見知りの人々にどの党に投票すべきかを教え、続投次期選をにらみ、牛肉詰め合わせや観劇券を町民にばら撒き贈る。文句言いの理想肌の大工や先生には親戚を説得に送ったり、「もし○○に投票しないならお前に改築を頼まん、校長にせんぞ…」と何気なく耳打ちをします。

こんな町ぐるみの選管法違反が日本にしばしばありましたね。この"積極”例が、露西亜から昨日今日明日に漏れてくる不可解な選挙出来事。選挙管理委員会のボスがプーチン党の幹部だから、世話が要りません(同じ人物がロシア司法界、影の帝王か…。彼がユーコス石油で大富豪Mホドロフスキー裁判の筋書きライター)。選管法違反を自分の党に適用しないのは当然だ。


ウラジオストック在欧州ジャーナリストによるブログ記事によると、日本海向かいウラジオストック市幹部は選挙民に食糧を贈り、堂々と投票依頼。他の場所ではモスクワ第1党の息がかり警察官を配し、"違反”投票のないようにチェックさせているそうです。さもあらん…、お抱え暴力団のような連中が都市と地方で投票強制している報告がいっぱいインタネットに上っている。

4年前の国会Duma選挙結果64.3%の「連合ロシア」(日本紙だと統一露西亜になっているのに気づいた…原語訳でしょうネ)は昨日までの予想で53%。この50%前後にとどめる数字もクレムリンの仕掛けた戦略と言われるが…どうでしょう。

黒い太線から上の政党はプーチン=クレムリンが用意する"選挙らしい競争があるように見せる"対立政党。そう言うシナリオは西側ジャーナリストのほかに、ロシア野党の人。デモ意思表示のたびに逮捕される元イェルチン政権副首相Boris Nemtsovはつぎのように言う。プーチンの腹心スルコフによる警察コントロールが徹底しているのだと。チェスの前世界チャンピオン・カスパロフもネムツオフと同じ扱いを受け、今後の大統領選への経緯は完全なクレムリン掌握下で進むとインターネットで発言している。

下院Dumaへの最低投票率5%(最近7%引き上げされたとか?)に満たない政党が黒太線下に3つある。2番目ライト・コース党首選挙が六月にあった。当選したのはロシア3番目富豪Mikhail Prokhoro。その後、この党を2006年にでっち上げ、彼をバックアップしたのはクレムリン(スルコフ)による野党票分散作戦だと分かり、プラコーラは"操り人形”を恥じ、手を引いたそうな。

露の選挙

今回のプーチン側戦略は4年前63%は採り過ぎ、八百長丸出しなので、その分を他政党にばら撒くと言うことだった。共産党と自由民主党はいずれも13~15%になる筋書きで、決してプーチン連合ロシアを脅かす勢力にならない。これは一つ権力志向とそれに寄りかかるロシア体質をにじませ、「仕組まれた制度」というか、ロシアのシステムと呼ぶそうである。

殆どのロシア人はNHKやBBCに相当する国家テレビ/ラジオを主な情報源にしている。これをコントロールするのは連合露西亜(=統一ロシア)で、選挙広報に常に"連合”が出る。野党の放映時間もある筈だが、予定の投票率圏内に収める比率で割り当てられてていると思われる。

イェルチン健在の頃、右翼的放言で知られたVジリノフスキーは表の第3党 に上る自由民主党(LDPR)の党首。徹底した大ロシア優先の民族主義者だから、”連合”にとって必要な存在。党名はエジプトのムバラク与党と同じような名前で、つまりイカサマという感じですね。

「リビヤやエジプトのようにいつか、自分の身内だけを利する独裁者の出るロシアが倒れるように祈る」昨日モスクワ南150キロにある中都市の会社経営者が語った言葉が現実味を帯びます。聞き分けの良いイエスマンを選んで大統領にすえた実力者が過去百年に存在した先例があるかどうか…。この事象一つをとってみても、現代政治史に不可思議なマイルストーンを置いたことになる…。

ロシア連邦と言うのは大部分ロシア人ながら、80余の他民族を含むそうな。それら多くの人々が職を求めモスクワやサントペトロスブルグ?(旧レニングラード、ロシア読みは複雑で不明)に流入し続けている。もしも野党の言う政策を採ると、ロシアもドイツ(トルコ人1割)やブリテンのような"移民の惨状"になる。"考えてもみよ、彼等イスラムがロシアを左右する時を"と言うのはジリノフスキーの人気取り説だ。これを肯定しつつ、一つの主流がロシアの舵取りをしなければならない、と言うのがプーチン党"主張且つ目的”である。

50%前後で、他党二つが13~15%なら、「連合」は圧倒的なメインストリームになりますね。これを実現するために、党選挙チームは上に述べたあらゆる手段を実施しているわけ。汚い手口と"西側"は言いますが、ソヴィエト時代は常にそうでした。プーチンは謀略の専門家で今をなしたのです。KGB手段を踏襲し、共産支那のインタネット取締りを見本にしたハッカー作戦を展開。

ソーシャルネットワークの力を過信しても、見くびってもならない…が、今日のロシア状況に諦めている若い人々は「希望があるとすれば、ロシア普通の人々がSNWに親しむ近未来だろう」と言う。人口1億4200万人の内わずか500万がインタネット人口だから、これは少ない。だけれども、急成長するSNWの力/影響を北京支那を含めモスクワ露西亜も読み誤るかも知れない…。

伊仏独の主要EU諸国はロシアの石油とガスを、なかば命綱にしている。ウクライナが受けたような嫌がらせによって、何かもっともらしい技術的理由付きで、供給量を減らされては困る。ロシア選挙のケッタイに視て見ぬ振りをするのでしょう。自国地下ガス田または海上石油基地において、国内使用量を必要充分に生産するブリテン/ノルウェイ/オランダなどに対しては、それぞれ別の屁理屈と言うか対抗手段をロシアは持っているのです。

日本は北方四島をとられたまま。エストニア/ラトヴィア/リトアニアの独立を勝手に蹂躙した赤軍=ソヴィエト連邦の正式後継者であるロシア連邦は1991年前後にバルト三国占領地を"返還”して、独立を認めました。北方四島は1945年春、相互不可侵条約を無視したソヴィエト/ロシアの宣戦布告と奇襲、その一環としてもぎ足られた日本の領土ですね。

四島は竹島と同じで実効支配するエネルギーロスが計り知れない。しかし本土への距離によって何処に属すべきかを理解する本能が存在するような気がする。その本能が国境を定める。即ち宗主権を規定する。同時に漁業権も発生する。

プーチン投票

ロシア体質は国際条約を守らない。締結して都合で破棄する歴史を繰り返してきた。凍りつく寒い大地の土地。今日も気温マイナス5度、ウォッカで体を温めても(男子)平均寿命が60にならないそうな。聞き分けのないヒッチャカメッチャカな国だから、国際条約も何もない、つごう都合で空約束を作り、そして破る。そんな塩梅で、選挙も21世紀欧米日のような普通にならないんでしょうね。

ネムツォフとカスパロフによると、プーチン12年の間に、露西亜政界に青空はなかったと言うことになる。あの御仁は残る余生をイヴァンやピョートル大帝みたいに小犬を遊ばせながら大統領でいたいのじゃ、と彼等は読んでいる。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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