ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Here&there lands 雑なるアレコレ大地

ベルギー連邦の世界記録ストップ ルポ丸が船出する


ベルギー(白耳義)連邦内閣の面々が国王に宣誓。ブリュッセルの宮殿。何時の造営か?立派な内部に驚きます。儀式は今日の午後にあったらしい。一年と半ばを無政府状態と言う世界記録をうちたて、ようやくなったエリオ・ディ・ルポ首班連立内閣が成立。

彼はフランス語圏社会党党首。ベルギー政経界では普通フランスとオランダの言葉二つを使えることが業務を円滑に行うため必要。政治家ならば、必須条件でしょう。ところがルポのフラームス語は普通のレヴェルに達しない。努力すると誓っていますが、宰相職ですから、今後簡単にいかない…。イタリア移民の炭鉱夫の息子、ホモ、と言う二つの点に加えてユニークな特徴です。

宮殿の宣誓

1週間で内閣メンバーを取り揃え、カメラフラッシュの中での笑顔のスタート。言語圏を問わずたいていの人々がホットして、まず好意的に受け止めているようです。ルポ曰く:2年と半分しか政権担当できないのが残念。これは4年期間のうち、1.5年が過ぎたから。

内閣期間は4年であるのが各国の標準。ロシアのお殿様プーティンが強引に6年にした例がありますが、大方は4年を適切と見なしています。長期政権の例としてヘルムート・コールの4期16年がある。3~4期目は"独裁的”な雰囲気を帯びていた。ロッテルダム市長をやはり4期16年を勤めたブラム・ペーパーの場合も、誰も意見を言えず彼は殿様になっていた。市長経費を出鱈目に出し放題。発覚し非難をあび、収まるまで謹慎していたと思います。

Rupoの宣誓

説明句: アルベルト2世国王への誓い。陛下の信頼を受ける、それとも忠誠を尽くすと言う感じ?   

ワロン語でリエージェ、フラームス語でラウクと言う古都がある。ワロン語が用いられます。百年の鉄鋼所の街と言いますが、ここの高炉産業は斜陽になっています。失業者が溢れ市財政を破産させた経験をしています。ムーズ川が流れる交通と物資の集まる歴史的要所ですが、2008年経済危機から今日までずっと喘ぎっぱなし。ドイツ・アーフェンとオランダ・マーストリヒトと組み、三角地域経済圏を形成するのが積年の構想ながら、このユーロ通貨問題で芳しくない。

DSC_1120.jpg

ルポの社会党支持者が多い。しかし内閣スタートの今日、定年延長・給与据え置きなど新たな緊縮政策にたいするデモが打たれました。大司教のいるカトリックの街の雰囲気が何となく、ユニークな首相ひきいるキャビネットの今後に重なるような気がします。おまけにエコ・グリーン党や1年半前の選挙で大勝した新フラームセ同盟(N-VA)が早速、連立の合意事項に批判を言い出している。

CD&Vプロテスト

左右の女性は新大臣。中の画像は議会のCD&V(フラームス・キリスト教民主党)の陣取る位置。女性の黒い衣服は内閣構成6党のうち、CD&Vから女性大臣が起用されなかったことへの抗議を意味する。 N-VAは一応 CD&Vと組みつつも「ルポは一年半前に、フラームス語をもっと話せるようにすると宣言していた。しかし進歩しとらんなー」とチクッと嫌味を加えています。

各種問題の底に、いつも言葉のもつれが絡んでいる。フランス語圏9名、オランダ語圏10名と大臣・準大臣の数を均衡させたキャビネットながら、人口比と生産指数の割合は2:3でフラームスが上回っている。ワロニアは農業、フラームスは工業というパターンもある。船出するルポ丸の航海はどうなりますかね…
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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