ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Miscellaneous Human History 雑史/外伝

Voor wie de klok luidt  誰がために鐘は鳴る

誰がために鐘は鳴る
Voor wie de klok luidt
       Wem die Stunde schlägt
         Por quien doblan las campanas
           これらの訳の原文は下記の英文           For Whom the Bell Tolls

これは1624年上梓された病と健康あるいは祈りに関する本から引用されているらしい。作者ジョン・ドンネはカトリックから宗旨替えしてアングリカン教会の司祭になった人物。一風変わった形容・比喩を駆使する詩人だったらしい。法律家でもあったそうだから、当時の上流文化知名人だ。

スチューアート王家近くにいたのだろう…長患いから回復したばかりのドンネは、恐らく普通人にとって難しい言葉に満ちた詩的なこの著作を皇太子チャールズに捧げているのである。50過ぎの大文学者が20代半ばの若者に贈る本だから、忠臣としての詩魂を込めた内容と想像される。

チャールズはエリザベス・スチューアートの四つ下の弟で、翌年3月末に父親ジェームスが亡くなり、載冠する。この前後、ハーグ住まいのエリザベスは亭主フリッツとロンドンに数度の船旅をしなければならなかった。幼い時から新教育ちの姉は、一寸かたくな弟と仲がよかった感じを受けますね。

彼女の子供たちに油絵を教えた画家をフェーラルト・ホントホルストと言う。エリザベスは彼を弟に推薦紹介し、フェーラルトのキャリアー作りに貢献している。王侯が芸術を支える小さな例。画家は王宮ホワイトホールに出むき、かなりの肖像画を描いています。同時代フラーンダレンの画家アントニ・ファン・ダイクもチャールズ載冠前やジェームス等の肖像画を残し、ロンドンが"ダッチ・ペインター"づいた頃ですね。[エリザベスやホントホルストの日記ご覧ください]

ジョン・ドンネによる「誰がために鐘が鳴る」を含む数行の意味を私はよく読み取れない。17世紀初期に通じる英文屋諸氏の講釈を聴きたいところです。宗教的意味も有りそうだし、人類愛や動物愛などが絡んでいるように思われもする…。後の批評家はメタとフィジックスの統合語をつけた詩のジャンルを作り、彼を英文学史に収めている。

アーネスト・ヘミングウェイはハヴァナでこれを読んだのか? それとも心地よく響くこの句をずっと暖めていたのかも知れない。共産化以前のキューバは独裁者に支配されつつ、貧しくのどかな土地だったと思われる。スペイン風なハヴァナの街並みがジャーナリストとして取材中のアーネストにインスピレーションを与えたのではないだろうか。

彼は街の一角に立つホテルでスペイン内戦の悲惨を書き始める。For Whom the Bell Tolls句の放つ風景を、作家はゲリラとフランコ軍との生々しい戦いの話のどこかにそっと描いてみたかったのでは。作家のイマジネーションがキラッと光るような場面に…。

昔、テレビでこの題名の映画を見た。イングリッド・ベルフマン(英仮名:バーグマン)が初々しかったのを覚えている。北欧スエーデンは日本のように山岳に恵まれ`山`付き苗字が多い。`山の人`家系のイングリッド嬢は"風と共に去りぬ"製作者Dセルズニックによってハリウッドに迎えられ一挙にスターになり、相手役は桶屋の末裔であるゲーリー・クーパー。彼は細身の一寸頼りない知的な役を演じる人気俳優だった。

シナリオがどう進んだのか全く覚えていない。「誰がために鐘が鳴る」と言うタイトルが何となく似あいそうな感じも受けるが、しかしドンネがチャールズに捧げた本にある該当箇所の短い段落と直接に繋がるものはない。何かを思わせぶりに説明する表徴文であるから、戦いと死があれば鐘が響く自然さがある。太平洋戦争真っ只中1943年封切時の世相とスペイン内戦がマッチした点と、常ならぬ恋とメタフィジック性たる題名によって大ヒットする。ネーミングの妙であろう。

クロッケンはklok の複数で幾つかの鐘。ラウト即ちluidtは鳴る/響くと言う三人称単数動詞。...dtは蘭語文法のネックで小中学生は苦労する。これからLuidersは鳴らす人たちになる。一個の鐘をつく、あるいはベルをならす人を含めて、だからクロッケンラウデルスは鐘つき人たちを指す。

複数の鐘を据え付ける大きな鐘突き搭はいわば演奏装置と言える。音楽を奏でることが出きる。左様な演奏できる複数個の鐘システムをカリオン(≒カリヨン)と言う。これを扱うプロの職業もクロッケンラウデルと呼ぶことが出きる。ひょっとすれば、カリオニストなんて言うかもしれない?

昨日エピローグ篇の主題VTRpanorama番組タイトルはヘミングウェイの小説題名を借りています。ジョン・ドンネから数えれば、二つ目と言うかマタガリになります。ベルギー連邦フラームス語圏ですから、Voor wie de klok luidtと綴られます。上手に借りていますよね。4名の警鐘人たちは誰のために鐘を響かせたのでしょう? 

良心のため、国民国家の公正さのため、警察地域の人々のため、、、どれも当たっている。一言で言うなら`サヴァイバル`か。嫌がらせをうけ、おっぽりだされ、そのまま死ぬわけにいくまい。組織で生き残ることを選択した(特に2名には)以上、戦わねばならない。

パノラマのドキュメンタリー「誰がために鐘が鳴る」使用言語はフラームス語(オランダ語ヴァリエーション)。ベルギー北部言葉の女性発声は低音質で枯れ声っぽいのがお分かりになるでしょう。YouTubeに短いニュース(5C4mh_si-jY)がupされるのは納得、ところが本日探してみると50分番組(oLwhTUtc5iw)がそのまま視聴出きるらしいことが分かりました。YouTubeの容量に驚きます。

//www.youtube.com/watch?v=5C4mh_si-jY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=oLwhTUtc5iw&feature=related

本ブログは画像容量の限界に達しました。削除しうるものと新しい画像を交換する一時的方法をしばらく採れそうです、、が。やはり一杯はいっぱい。ラクテンサポートによると、門戸を誰にも等しく広く開くため、1名による複数ブログ設置を受け付けないそうです。故に別のブログ提供先に移動する、あるいはそこに作ったブログに連想が繋がるタイトルをつけて継続する。ファイルを収容する提供先が違うだけ

受容力無限に思われるYouTubeと楽天との商いレヴェルを比較するのは無意味ながら、日米のギャップと言うか、スケールの違いを思ったりします。タツ年に変わる一区切りでもあり、(煙草をすいませんが)一服して、何かしないといけません。応援してくださる方から、幾 つかヒントをいただき、感謝申し上げます!
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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