ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Oh every day 日々そうそう

家無し民の保護 & あっという間の閣僚辞任

Opvang en Finland

正午ころ零下前後かと思われたが、午後マイナス5℃から徐々に下がった。深夜にマイナス16℃になると地方ラジオが伝えている。外に出ると、冷たい厳しさが分かる。ベルギーのエエン(1)19時ニュースで、簡易ベッド180を組み立てた臨時収容建物が紹介された。集まった路上生活者達が暖かい食事を並びながら受け取っている。地元ベルギーに加えアフリカや東欧と思われる人々。23時頃までにドッと増える見込みだと言う。全国に臨時にこしらえられ、だいたい3000名分だそうだ。各地の役所やヴォランタリーが凍死の危険を伝え、屋内で寝るように説得している。いくら自由でも死と引き換えられまい。

ウクライナだけで122名が亡くなっている。すると東欧圏合わせて、数百名以上になるかも…。セルビア政府は国家緊急事態を宣言。戦争だと戒厳令にあたる。イタリー北部も20数年前に経験し、やはり異常警報が発令された。凍死者が出たと西欧圏で聞かないので、ベルギー並みの対策が実行されているのだろう。下の画像:滅多にない気温降下と吹雪のため、慣れている筈のフィンランドですら事故や立ち往生の車が続出している。

昼間通して穏やかに雪が降り続ける。屋根裏で細工物作業しながら眺める。窓の向こうの林と森がすっかり白づく。3日前に二つ目のアヤメが出た。日中と夜半、零下であるので、どうして出てくるのか分からない。3月に出る予定の宿根園芸種だが、数年前から変調リズムである。もし氷雨になるような低気温なら、花びら自身が萎えると思われる。マイナス5℃くらいなら、雪に乗っかられようが、この通り大丈夫と言う証拠写真デス。

Odessa en Iris

この寒波は十数年ぶりの出来事らしい。珍しいので三連荘の話題になり恐縮。日記ならば他の一寸珍しいことを書き加えたい。


デーヴィッド・キャメロン保守党とニック・クレッグ自由民主党のブリテン連立内閣のエネルギー担当セクレタリーが3日今朝辞任。クリス・フーンと言う自由民主党人で、EU担当相会議のブリュッセルから飛んで帰ったきたばかりの足で、辞任発表。 正午近い頃だった。正午直ぐのラジオニュースがその大筋を伝えているのに聞き耳を立てた。

デーヴィッド・キャメロンは検事スタルマンから9時過ぎに情報を受けた。10時過ぎにフーンと5分ほどの電話会談。辞任を了承する。まもなくスタルマンの告訴声明があり、時を置かずフーン自身が辞任を記者団の前で発表。1閣僚の辞任なのに、あっけなく簡単である。

フーン本人は検事スタルマンから彼自身とヴィッキー・プリスの2名告訴を伝えられていた。つまり検事は正式発表前に関係者に通知したのだ。現役閣僚だから、しかるべき配慮である。フーンの言い分は身に覚えのない訴えで残念でならない。だが、昨々年離婚した元妻プリスと共に訴訟されることを知ったので、辞任して身軽になって裁判を迎え撃ち、無罪を勝ち取るのが賢明と考えたのだ。

訴訟理由は2003年にスピード違反の罰則を裏技(=不正)を使い逃れたと言うもの。免許失墜になるべきだったのを妻ヴィッキーが”無罪”扱いの手品使いに関与した。小沢一郎の秘書らが国家選挙費用を新党に振り換えたり、土地購入資金に当てると言うレヴェルと違うのである。秘書たちが罰則対象になり、その雇用責任者が未だ堂々、党籍を持ち政治発言出きる国と、スピード違反の罰則逃れで閣僚辞任する国とは、政治の何かが違う…。

ラテン系と東欧を除き、即ちブリテン・ドイツ・ベネルックス・北欧に於ける政治家に小沢のような長い執拗な権勢力を持つ例を私は知らない。一般に日本の政治家とは当選し(落選することがあっても)再選を重ね 、あたかも終生この職業に居つくように思われる。政治に例えば15年を尽くしたので、次に別の生き方・職業をやってみたいと言う日本の政治家がいるだろうか? 12年議会で舌戦すると好い加減燃え尽きる、だから新しい何かに向かう時期だ。こう言うのが普通になってもいいと思うのだが…

もちろん政治・議会だけに一生を費やす欧州人がいなかったわけではない。むしろ20世紀までは、政治家は死ぬまで政治家にしがみついたのが標準だったようだ。だが21世紀に上の欧州諸国で変わりつつある。2012年現在、日本政治家とこれら諸国のイメージのちがいは大きい。US知名な政治家にも、小沢例は少ない。オザワ・オザワと言っては語弊がある。党派を問わず、現代日本政治の悪しきシンボルと言う意味である。

マーガレット・サッチャーが話題になっている。公開されつつあるメリル・ストリープ演じる彼女の映画のせいだ。サッチャーは1990年秋にジョン・メイジャーにバトンタッチ。メイジャーは1997年5月に労働党アンソニー・ブレアーにたすきを渡した。映画では公の場に出ない理由である認知症との相克が描かれている。86才だから、状態を理解できる。

彼女もメイジャーもオザワ的な政治家に決してなれない。土壌が異なる。ドイツの場合、コールは例外だが、党首又は首相経験者でオザワ的素性を持つ人はいまい。イタリアの元首相ベルルスコーニの権力への執着はオザワっぽいと言えそうだが…。数週前メイジャーが久しぶりにUS共和党予備選について軽いコメントを求められていたが、要職を一端退くと、淡々と新世代に譲るのがコモンセンスとしてあるような気がする。

日本と同じで欧州でも、政治不正や性スキャンダルで辞任せざるを得ない閣僚例に事欠かない。フーンの先例として防衛相や財務省準大臣がいるようだ。彼らがフーンのように、素早く辞任したかどうか、経緯を知らない。キャメロンにとって何人めかになるから、うれしいことではない。大臣たちの席替えと自民からの」新任を加え、言わば内閣の小改造である。

性スキャンダルよりもスピード違反誤魔化しのほうが増しに見えるが、法の番人として検事は見逃すことはできない…。自由民主党々首クレッグの妻ミリアムはヴィッキーに電話をかけ「災難ね。気を強くもって頑張って、、」と声援を送ったそうだ。こう言う場合の同情はしばしば日常生活の親しい付き合いである。フーンとクレッグとは自民党の僚友として、家族ぐるみの知り合いのようだ。

日記の蛇足と言うのはおかしいが:
フーン元夫婦に三人の子供がいる。両親揃って裁判沙汰だから、子供達が受けるショックは大きい。一番目が15~19才と思われるが、ティーンエイジャーが受ける両親離婚の痛みが想像される。加えて、父親の成功と失墜によって、子供たちが失うものは大きい。


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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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