ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Ordinary People 雑人雑名

こんなアホな国にいられるか!

シルビオ・ベルルスコーニが散々な批判に対して、先月「こんなアホナ国にいられるか」と首相を務める自国にあいそを付かしたそうな。欧州3番目の経済規模から国家沈没寸前ギリシャほど相対的に財政赤字でありませんが、財源配分に於いてあちこち血を出して切り取らねばならない。”大節約”政策によるデモはアイルランド・アイスランド・ブルガリア・ポーランド・スペインなど何処でも昨日今日に組織される日常茶飯事。節約法案が通らなければ、土俵際で常に踏ん張り返すベル御仁もついに退陣せざるを得ないと新聞。

Italia  Demo 01
ローマのヴァチカン近辺? 連日ベル政権への抗議デモが打たれている。

教育/軍事など大幅カットの為に UKでも同じ光景が繰り広げられています。警察官の数を減らせる財源カットで、メトロポリタン都市部で発生した暴動に充分対処できなかった。ホナラ、ドナイセー、イウネン!河内弁みたいなマンチェスター弁の検事/警察連中が愚痴をこぼしている。あっちを引けば、こっちが顔を出す。混乱します。

そんなワヤやイイカゲンが私たち庶民の生活にもしょっちゅう起こります。隣が境界線を超えてブロックを積み、数十年笑顔を交し合った上さん同士が大喧嘩するとか。親戚の結婚式に新幹線で行ったけれども、ちょっとした手違いで従姉妹はホテル代をもらい私は自費だったとか。ちゃらんぽらん弟が亡くなった親の形見を無断で持ち出し、カンカンに起こった兄が四七日の骨納めに弟を呼ばなかったとか。

さような事件は誤解とか事前説明をうっかり忘れたとか、細かな原因がしばしばです。それがこじれて"常識のない人なのよ”と人々は 互いに叱責しあう…。国家間の小競り合いと似ている。ときに"常識”が国内政治課題にも国家間論争に登場します。たいていの"常識”は言う側の主観的判断です。自分は国際的/社会的に正しい大勢(大多数)に属している、と言う信念と言うか``思い込み``。でも、どのような常識か、状況に即した個別項目を挙げて論を立てないと議論が進まず、気まずさだけが積まれて行く。すると交渉決裂、今後一切関らず、あるいは"いくさ”になる。嗚呼、世は無常。

Italia Austerity

長靴イタリアは建国なって百年の若造、英/日のように求心力ある伝統がない。ある意味で常に混乱している。一昔まえの首相アンドレオッティーなんぞはマフィアと二人三脚で国を治めたような感じだ。在任記録を更新するベルご老体旦那も3つや4つのTV局支配を通じて国民をだましだまし居座っている。イタコウと日ごろ付き合うEU首脳たちも 政治的かつ感覚的にずれるのではないか…。陽気で浮かれる国民性とごちゃまぜになって、たまりたまった債務に気が付いてカオスになっている。

逆に言うと、そう言う不可解がイタリアの魅力なんですね。中世の暗い淀みから、明るい近代への繋ぎを演じた潮流がその長靴から生まれてきたのですから。14~16世紀ころと思いますが、例えば人の背中に木組みの羽を縛り付けて飛翔しようと言う想像的創造を紙の上で遊んだ天才がいる。左様な活き活きする夢や野心を語る潮の流れ。

ルネッサンスとは"再び生まれなおす”意味なそうな。上の飛行機スケッチにヒントを得て、羽根を左右腕に括りつけ、勢いある助走から両腕を上下に羽ばたかせ空に飛び上がった人がいる。重力に引っ張られまっさかさまに海に落ちたんですが、幸い彼は海中から生まれなおして参りました。

ルネッサンス期、イタリアでも盛んにヘアーウイッグが用いられた。長い綺麗なブロンドかつらは目立ちすぎるので、恐らく植毛でベルルスコーニ氏は若返りに余念がない。「こんな阿呆な国にいられるか」と言ったのは、勿論そろそろ観念せざるを得ないからでしょう。こうまで大方の国民に愛想を尽かされるなら、まず破られない長期在職記録を作ったことだし、良し辞めてやると言う捨て台詞と思われる。

辞任後は勿論、ベル御殿で正々堂々出来るブンガブンガ・パーティを楽しむのではないでしょうか。若作り、男冥利に尽きる。
関連記事
スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

Profile

ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
この記事にリンクを貼る

Designed by Shibata

タグリスト

access
access online
現在の閲覧者数:
Latest trackbacks
Search form

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ