ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Uprising 抗議デモ/アラブの春

砂漠の大脱走

自称大佐の着せ替え人形のガダ酋長がニジェール(orチャド)へ逃走したそうです。砂漠の大脱走の一行はしかし独裁者個人をほんとに含むかどうか確認されていない。もう一つの逃走は確認されているようだ。それは名にしおうお転婆娘アイシャと2人目妻、それに3人の息子の東隣アルジェリアへの亡命。一週間前に、人権を理由に亡命を許された。親衛秘密警察隊・腹心Mダオも既に10名以上と共にアルジェリアに逃亡。

Lybia Collage 10

42年にわたる絶対支配者は、まず故郷の町シルテの銀行からゴールド(延べ棒でしょう)とユーロ他現金をひったくり10台の車に乗せ、砂漠を1600キロm縦走南下した。長大な距離で過酷な旅だった筈。戦闘車を含む200から250台の部隊が昨昨日ニジェール首都アガデズに到着。ガダフィーは多くのこうした貧しいアフリカ隣国・部族に石油金を与え、人気が高いと言うかノーと言わせぬ外交優勢を作っていた。そこから亡命招待されたブルキナ・ファソウ(仏植民地旧名;上ボルタ)に行くらしい。

すると戦犯裁判協定に署名しているブルキナ・ファソウからMuammar Gaddafi(アラビア語からの転写ゆえ常に異なる綴りがある。日本仮名化と同事情)と息子Saif al-Islamは国際的圧力によってそこからハーグに移送される公算が強い。とは言え、"酋長”はミロセヴィッチやボスニア・ヘルツェゴビナに関る将軍達(その一人が昨日27年服役刑を受ける)の送還経緯を知っているので、知恵をめぐらすでしょう。

UKやUSはニジェールに大使館を持たないそうで、MI6(エムアイ6課:英国情報部)やCIA要員情報が頼りですね。また実績あるロイター通信記者や各サテライト現地派遣ジャーナリスからのライブ中継や記事も参考にするのでしょう。フランスは元植民地ゆえ軍を初め情報網をもち詳しい筈…。こうした地域(≒小)紛争に於ける(サテライト)現地派遣ジャーナリスの役割が大きくなったのがアラブ・アップライジングの特徴ではないでしょうか。軍隊にインベッド(組み込み)されない自由報道が出来ると言う意味も大きい。

ニジェールの若い外相はガダ部隊到着を認めても元独裁者の入国無しと声明を出しています。イブラハムと言う旧政権スポークスマンが昨日、シルテに近い位置からガダフィーはリビアに留まり意気軒昂だと声明する。ハッタリか?事実か? ニジェールの情報と合わせると、独裁者はかつての`我が領地`に留まっている公算も大きい。

次男サイフは現在、世界二番のwanted manだ。名うてのお尋ね者だから「俺はやはり大者!」と自負しているかもしれない。ハーグのオカンポ検事とリビア暫定政権の両方から出頭要請を受けている。リビア側はUN決定によるハーグ裁判を内政干渉と言いだしている。助けてもらった側がもう一人前の口…なのだが、それだけ支配者家族への憎しみが深いと言うことでは。

イブラハム某は全外相/ガダ右腕だったモサカ某のリビア脱出=前線逃亡後に``リビア代表``に昇格した人物。が落ちる寸前に城主と若殿に忠誠を尽くすのだから珍しい。首尾よく脱出できれば今後の資金(相当な額でなければならない)をもらえると言うことだろうか…。冒険漫画のような経緯だ。支配者たちは城から追い出され散り散りになった。驚くべき結果だと思わざるを得ない。

英語彙whereaboutが国際語として認知されるようになった。ホントの居所のこと。ガダの道化師がどこにいるか?誰も知らない。トリポリ150キロ南の最後のバニ・ワルトに息子サイフとロイヤリスト部隊と共に玉砕覚悟でとどまっている噂もある。 そこにピックアップの反乱側大群が集中しつつあり、明後日ガダ逮捕にむけて総攻撃だそうな。いかに一般市民を巻き込まず、降伏を強い、大将を捉える? ゲーム的な興ですね。

呼び名を``臨時政府``に変更したNTC(民族・政権移管・委員会)にとって、大事中の大事は独裁者の逮捕です(または遺体確認)。事情はNATOにとっても同じ。さもなければイラク・アフガンの混乱になりかねない。

weer 0709

こんな秋の平和しかし愚図ついた天候の時に、エジプトの同僚ムバラクのように「やっぱりアカナンダ~ 諦めたゾ~」とガダ酋長が白旗揚げて出てくることはマズないでしょうね。彼がお縄頂戴すると、リビア騒動の国際社会に於けるピリオド打ちなんですが...。すると私のリビア野次馬観察も一区切り。NATOラスムッセン親分殿はもう直ぐかたが付くと昨日仰っています。彼は4月にも7月にも同じこと言っていますので、もう少し様子見になるとおもいます。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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