ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Hacking, Spy and Battle of secuarity

マフィアの親分じゃないの? ウエストミンスター公聴会 

1000ほどの部屋があるというウエストミンスター宮殿の一部屋で公聴会が行われている。ルパート・マードックのメディア帝国による盗聴に関する、下院設置の一つの委員会の公聴会。毎日テレビ中継され、昨日やや盛り上がりがある。

Westminter Gebouw
ウエストミンスター議事堂の俯瞰。手前の大時計の搭はビッグ・ベン。近年、ピサの搭のように傾いでいるのが話題になっている。当分、倒れる心配は無いそうだ。

この世界遺産は19世紀に火事で殆ど焼失した。議会専用に再建されたものの、11世紀半ばに遡る建築のため、ユネスコの世界遺産になっているそうな。傾いたビッグベンは掛かっている大鐘の名前だそうな。

ちなみにウエストミンスターはロンドン市内の一地区名を指す。その地区(boroughと言う正式語がある)にあるので、テームズ川にかかる橋(Westminster Bridge)、教会(Westminster Abbey)、議会(Westminster Palace)とウエストミンスターが付く。ミンスターは独語彙Münsterと同義語。ラテン語由来で教会を意味する。ドイツ都市ミュンスターの西地区にウエストミュンスターがある如しです。大ロンドンにしかしEastminsterは存在しない。東西にあった五重の塔の片方が消失して、西のみが残ったような経緯があるのでしょう。

委員会半円卓

ルパートの跡取ジェームスが3時間をクールに応答した。下院13人のメンバーがトコトン質問を重ねた。これだけの状況が上っているにも拘わらず、企業トップであるあなたが知らないという。信じがたい、と呆れ顔に委員たちが言う。

左向う3人目のルイーゼ・メンシュ保守党委員が質問を終え曰く「ミスター・マードック、あなたと同じように私も小さな子供を持っている。保育園/小学校に迎えに行かねばならないので、席を外します」と発言。質問する義務とされる義務の対等性をおもんばかった礼儀? 私事によって公務を中断することがウエストミンスターで許されるのか、ている?チョットない話に思われますがね。それともこれは何かの裏があるかもしれない。

2008年のある日、ニュース・オブ・ザ・ワールドのマイラー編集責任者と法律担当クローンがジェームスを訪ねた。NoWは誘拐された少女事件と同じように、お抱え私立探偵をして無数の知名人を盗聴させている。英プロフットボール協会のテイラーはその一人。

事件発覚後、テイラーはNoWに談判(≒脅し)。二人のNoWトップは、これを収めるべく高額支払の了承をジェームスに得なければならなかった。70万余ポンドはレベッカで裁可できないから、ブリテンを統括するボスのOKが必要だったと考えるべきだろうか。

US大本のニュース・コープ(NC)は数兆ドルの商い、UK統括子会社ニュース・インターナショナル(NI)のそれは数百億ドル(単位は大きすぎて違うかもしれない)だと何処かに書かれていた。左様に本家と分家で巨大な違いがあるのだが、NIにとってセンセーショナル記事のために報酬/賄賂を支払うのも、また被害者への賠償もいたって簡単のように思える。日本円で十億でも、会社の一大事ゆえ躊躇う額でない…。

テイラーへの大口支払は一つの例。情報を得るための警察官買収資金・他の犠牲者への口封じ金、刑務所入り組への慰謝料など秘密支払が多くあり、総計は数百万ポンドになっているそうだ。これらを誰が決済したか…? 実行されたのだから、決裁者は個々の背景と適切額の理由を熟知して判断した筈。

ジェームスが少なくとも百万ポンド前後の大口を決済しなければならない…。小口裁量はレベッカと他幹部だろう。両名はそれら一切の理由も背景も知らないと仰る。本日の質疑に関しては(テイラーの場合)クローンとマイラーが悪人で、ジェームス自身は清廉潔白だと主張したことになる。

ワトソン委員の質問 「ジェームス君あなたは、いったい何が起こっているのかを知らないで、金庫からタイマイを渡した歴史上初めてのマフィアのボスじゃないの?」 返答はプリーズ、ミスター・ワトソンで始る数行の言葉。礼儀・常識をお忘れなくと言う言外の意を込めた応対だが、マードック系新聞のライバル紙対策がマフィアと同じ法律を犯すことだから、取り立てて議場は騒がなかった。

ルパート・マードック帝王の副官レベッカは数年前の首相ブレアー時代からワトソンを委員会から追い落とす策動をしきりにしていた節がある。煙たい存在を省きたかったと言うこと。この策動を含めて、レベッカ同郷ツーカーの仲キャメロンの保守党委員たちも公聴会で遠慮なく突っ込みを入れている。

風向きが変わったのだが、レベッカ女史にとって、まさか日頃の作業工程で常識であった電話盗聴が大騒ぎになり、退陣せざるを得なくなる筋書きを夢にも見なかった筈。首相と気楽な友人として、英米ジャーナリズム世界の知名人として、ブリテンならばの上層社会に上り詰めたキャリーはシャボン玉だった…

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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