ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Ordinary People 雑人雑名

カルラとマリィから連想する諸々 

Carla Bruni Tedeschiを初めて読んだ時、どこの国の名前?訝りました。うかつにも現代女性の中で知名度10指に入る人と私は知らなかった。カルラは何処にも転がる女性名だが、その後の二語で見当を付けられなかった。どこにも転がると言うのは32年に渡って付き合う友人の上さんの名前で、また轆轤を回す陶芸趣味の知り合いもこれだからです。記事で目にした時、その程度にしか考えなかったんです。

カルラ由来はCharlemagne(シャルルマン)と思います。EU原型とも言えるフランク王国盛期を成した人。ローマ支配地だったガリア(≒現仏蘭西)を北方ゲルマン民族が統合し土地を基本に封建制度を完備して行った。ラインとドナウ河川以南、東をチェコ/オーストリア、南をイベリア半島付け根あたりまでに囲まれた範囲だから、後のルイ14世もナポレオンも、さらにヒトラーすらも夢見て果たしえなかった期間と一大領土。以上の脈絡から、現在の欧州連合の意味を考えてみることが出来る。絶対君主や独裁者に代わる自由で民主的な`王国``の建設と言うこと…。

ついでにシャルルマンのラテン綴りCarolus(またはKarolus) Magnusからの英訳はCharles the Great。言わば現チャールズ皇太子の正真正銘の原型。768年からフランク王国あるじの彼は800から亡くなる814年までローマ帝国の皇帝をローマ教皇から受けている。日本は平安時代の初期。律令制を整えつつ、桓武天皇が君臨し、政体の安定度と言うか独立国家の体裁はほぼ互角と考えていい。

カルラ本題に返り、言語によってKとCさらに細部綴りが異なるけれども、ざっと女性形を並べるとカリーナ/キャロライン/キャリー/シャロッテ(これからロッテ系が派生)…。男性形にシャルル/カーレル/カルロス/カルル(=カール)/チャーリー…。スラブやアラブ部など他言語の亜/変種を加えると発音と綴りの無限のヴァリエーションがある。

この頃の話題カルラ・ブルーニを雑事として拾っているうちに、もう一つMarie-Ségolène Royal、と言う名が浮かんだ。これは英語風でロイヤル=忠誠と言うのが面白いのだが、仮名でマリィと表示してみる。なぜならその後の2つ目綴りで、どの国の名前かほぼ見当がつく。

Carla  Marie 03

マリィはお察しの通りフランス名。聖母マリア由来は言を要しません。マリィ即ち真理/麻里/万理。日本名はポルトガル宣教師イエズス会以来でしょう。マリィの苗字であるフランス風仮名はセゴレ・ロヤルのように聞こえる。英語ロイヤルはこの大陸ラテン系ロヤルから11世紀に渡英した語彙の筈。この女史は2007年の仏蘭西大統領選挙に於いて、ニコラ・サルコジと争い、僅差で敗れた人物だと思いだされるでしょう。

何故フランスの政治家マリィを思い出したのか、説明しなければなりません。Carla Bruni Tedeschiはカルラ・ブルーニ・テデスキと素直に読める。すると南欧語の伊太利/西班牙/葡萄牙のどこでもあるような気がする。この人はモデルと歌手をやっていた時、二人目女房に愛想を尽かされたニコラと言う殿方に見初められたんです。

と言うかパリのトップモデルですから億万長者です。結婚体験も子供も持ち、お金は有り余っている。すると腰を振り振り歩く一般にモデルやーと憧れも斜めにも見られる職業より、より名誉ある社会的地位に魅力を感じるのでは…。

そんな塩梅で富豪カルラは今フランスのファーストレディーをやっている。しかし苗字から想像できるように、出は伊太利亜トリノで5才まで伊太利人だった。たぶん二重国籍…。それはともかく、取沙汰されるのは商い成功の資産家の娘で、不自由なく育った毛並みの良さが発揮されたモデルとその後のシンガーソング・ライターでの成功と言うキャリヤー。

カルラの旦那が…そうなんです。上のマリィと争い僅差で大統領になった現ニコラ・サルコジーだと言うこと。彼にとって女房の大資産は政治活動(選挙)に大いに頼りになる、と言った無意識な算段があったのかも、と下々は勘ぐったりする。一度政治生命を諦めたこともある。仏政界の修羅場を経験してきたヴェテランだから、それを計算しない筈はないのでは…。

サルコジーはシラク/ミッテラン/ジスカール・デスタンなど先代に比べ、気楽軽快に話しチョット重々しさに欠ける。おまけに先代たちに決して見られない親米。そのせいか表情がフランス的でない。サルコジーと言う苗字もフランスらしからぬ。調べると父親がハンガリー移民だった。

今EUの腫物みたいなハンガリーからの移民2世と幼少時イタリア人とのカップルがエリゼ宮の主なわけだ。ゴシップ雑誌的に言うと非常に珍しい。この半分外国カップルはフランス革命で初めて起こったリパブリカン政府から、目を抜くような騒動/政変を繰り返す中で生まれ消滅した五つの共和制の総統や大統領にも例がないコンビだということ。

余談だが、`愛子さま`心配論を読んだことがある。女性天皇が真剣に論議された頃、男子のみ継承を主張する某氏いわく:もしも愛子さまが支那や韓国さらに欧州のどこの馬の骨と分らぬ男と恋におち結婚する事態に成れば、どうするのか。取り返しがつかぬ。

ノルウェイかデンマークだったか。国王継承者のプリンセスはフィットネス・センター経営の同国人男性と結婚したが、これを某氏は許すだろうか…。誇り高き仏国民は移民の子で、3度目ワイフの大金持ち芸能人であるカルラといちゃつく大統領を擁くのである。

マリィ・セゴレ・ロヤル女史は既に成人の4人ほどの子息子女を持つ。もしも5年前の決戦投票で5%よけいにとっていれば、史上初の女性仏大統領になっていた。その場合、亭主は大統領の配偶者故、国家儀礼に重要である。ところが彼女は結婚せずに事実上の家庭を持ち続けてきた。この万が一の場合も、ニコラ+カルラの如し希少な国家元首コンビだったことは間違いない。

個人の自由を尊重して、税金を納めレッキとしたフランス国籍を持つ市民ならば、誰が大統領になっても良いとする精神。1789年に人権宣言を発したフランスの自由な誇りが生きている。するとかの某氏のような筋の通らぬ主張がひどく滑稽に見えて来ないか。

一方、マリィの実質的で日常的な亭主はフランソワ・オランデと言う。社会党のヴェテラン、言うまでもなく当時のマリィの党友である。彼等は政治エリートの学ぶエコール大学時代に知り合ったそうだ。ピンとくる方が多いでしょう。彼は過去半年に、社会党の大統領候補選抜過程に勝ち抜き、現在の選挙予測でかなり優位にたつ。このままだとカルラ旦那のニコラに代わる新大統領になる。

カルラ(45)とマリィ(59)とが絡む公約数が揃っているので、自然に連想にあがった。いずれも離婚し.子供がある。女性として目立つキャリアーをもつ。しかし、そろわぬ点も際立つ。それは恐らく政治思想だ。マリィは35年余のフランソワとの関係を解消した。子育てを後にした夫婦は離婚すると言う世の一般的傾向に属するにすぎない。

あるいは風薫る皐月のパリに、ミッテランを継承する社会党の大統領が誕生しているかもしれない。マリィは元パートナーを支える雛壇に並ぶメンバーに加わるだろう。そしてカルラのファースト・レディーの役目は終わり、再び作曲と歌唱の天職に精出すのではないだろうか。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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