ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Nature 雑草 フローラ/ファウナ

緑が動き出す 日中気温14度

日中の気温が摂氏14度。夜半8度。全ての生物が動き出す…。人間の春を喜ぶ気持ちを含め、リスも蛇もイノシシもコマ鳥たちも。彼等を我が村で目撃できるのである。さらに植物は冬芽や蕾を開き始める。聞こえないけれども、あらゆる生命体の内部で秩序ある交響楽が鳴り響いているのだ。

以下は今日の一漕ぎ周りで撮った数例。自転車を用いたのは定点観察樹木が10㎞ほどの距離にあるからだが、ペダルを踏むスピードなら途中で何かを見つけることが出来る。[わたし自身の退屈なメモにすぎないので、画像のパット見だけで十分]

サンシュユを山茱萸と書くそうだ。漢語(支那のオリジナル)のようです。サクラより早く咲く。対になった15㎜ほどの黄色い花が小さな木にドォーッと付く。始めはちらほら咲く。数日すると満開になる。本日、ちらほらを見つけた。右の画像で、ご覧のように葉々はまだつかない。

Cornus mas 001-1 Kornelkirsche Collage 01

左は冬期の状態で、中央は内部に小花たちをおさめている様子。3月13日開花は例年よりやや遅い感じがする。山茱萸は支那大陸から朝鮮半島に生えているそうだ。生薬(≒漢方薬)目的で、日本に導入されたようだ。Cornus officinalis Sieb. et Zucc.が横文字の分類名。フィリップ・ジーボルトが長崎でサンシュユの薬について学び、帰国後ミューヘンでゲルハルト・ツッカリーニと共に分類作業をした。支那の長い漢方史を学んだので、公式(officinalis)の薬だったと言う種名を与えている。

正確に上の3枚経緯はサンシュユでない。そっくりさんのセイヨウサンシュユ。愕片3枚、花びら4枚、雄蕊四本、雌蕊一本と言う構成は同じ筈。セイヨウ判は独蘭に自生する。しかし私のフィールドに19世紀半ば以前の報告例はない。19世紀末に植栽されたものが野生化している記述があり、それらしい個体は林縁に見られる。

セイヨウサンシュユを「黄色いコルヌーイ」と我が村で呼ぶ。独英では「コルネリアのサクランボ」風になる。人名コルネリアが何故つくかのか?まだ私は知らない。サクランボの命名は殆ど黒に近い熟した果実が美味だから。グミより一回り大きく、食べ甲斐があるのでは。サンシュユ・ジャムはレモンの皮など入れると、なかなか洒落た逸品になろう。

Platanus Wyler Collage 01

プラタナスを鈴懸の木と言うのが分かる画像。中央のボール内部に1㎝直径の核があり、そこから無数の種子が放射している。0.5㎜から2㎜の細長い10-15㎜のそう果と言う容器に一個の種子をおさめている。

左画像;一つの種子が川の傍に落ちて発芽した。身をくねらせて成木になった個体。真っ直ぐに伸びず、いったん水平/横に伸びた奇態を示している。世話を受ける公園などの植栽例では決して起こり得ない。まがった原因を推量するのは面白い。

右の緑ボールは中央ボールのずっと初めの状態。♀花は普通5本以上の雌蕊をもち、同様なボール状の雄花からの葯を受けると、こんな感じになる。葯=花粉を飛ばし終えた♂花ボールは糸ごと地面に落ちる。

小さくて見えないが、一つ一つの受粉した花柱下部にある子房が膨らんでいるようだ。この個体(この辺りでこれしかない)も季節をやり過ごし、今の時期に果熟しきった。根っこを核に突き指していた種子は自らを解き放ち、風に乗り遠くに飛んでゆく。

この鈴懸の木は幹生成がユニークだけでなく、果実(中央のボール)が一つづつ独立してぶら下がっているのだ。ふつう米国と欧州とその交雑種の三つのどれかの筈。普通三つとも果軸(ぶら下げている紐)に数個の果実をつける。1個だけの場合もあるが、樹木全ての果軸が1個を付ける例を私はうかつにも知らない。どのスペーシー? 葉出しを待つことにしよう。ところで、実生と言うのは遺伝情報が一定でないので(タンポポのように)変わり種と言うか、突然変異的な新しい形質を得ることがあり得る…。とは言えプラタナスでそんなお伽話を聞いたことはない。

Gourmett glasies Collge 001

茶色の地面だったに過ぎない場所が一気に緑に覆われた。丸い葉はキンポウゲ属の仲間。日本に船荷に紛れ込んで入っている可能性はある。今日のこの状態から数日以内に下の画像のように黄色い花を展開して、一面をおおう。

小さな細長い葉っぱを星状に出しているのは「引っ付き草」と子供たちは呼ぶ。直ぐに服などにくっつく。調べるとオランダから出島に侵入して、帰化している。「棘なしヤエグラム」と不思議な和名をもらっている。この仲間をヤエグラム属と言うそうだ。4枚花弁の3~4mmの白い花を咲かせる。

葉の周囲にギザギザが出ているのは紫草の仲間。ヒメオドリコソウや仏の座と言うのがこの近縁である。赤紫っぽい花を咲かせ、一つ目のキンポウゲ種と同じで群生して広い林床を覆う。

川が流れる傍の野原に出てきた雑草たち三つ。これらをエイヤーと一掴みして、根からぶっちぎってみる。バケツの水でざっと洗い、ごみを取り除き、さらに台所シンクで良く洗う。適当に小さく切って、バターで炒めても、湯にくぐらせオシタシにしても良い。味噌汁の雑草合わせ、なんて乙ではないfだろうか! 出たばかりだから柔らかく新鮮。肉と混ぜても、ジャガイモとグリーンの取り合わせも、好みの味付けで召し上がれ。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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