ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Oh every day 日々そうそう

悲しき喪に臥すベルギー連邦共和国

Zwitherland  Sierre  Belgium in rouw 01

今朝のラジオニュース二つに聞き耳を立てる。沢山の方が子供たちの遠足や修学旅行の際、学校まで見送りに行った経験をお持ちでしょう。我が村から35㎞ほど南に小さな町Lommel(ロンメル)がある。ベルギーのリンブルフ州で日常的にベルギー・オランダ一体感ある地域だ。そこから子供たちをスキー休暇に送り出した親たちの内で、子供22名の親たちは2度と我が子を迎えられない。

昨夜の夜21時頃、3台の観光バスがスイスSierre(シィレ)のトンネルに入った。スキーを満喫した子供たちはロンメルへ帰る道中だった。しかし3台目のバスはトンネルを出てこなかった。欧州トンネル安全基準を満たす1999年に竣工した構造物。それ自体他になんらの欠陥もないと言う。

Zwitherland  Sierre  Belgium in rouw 03

スイス当局の午後の記者発表によると、バスは高速運行をしていた節は無く、夜半だから混雑していない。巻き添えの車両は無い。12才以下の子供たち22名、教師2名と付添い親2名、運転手2名の計28名が亡くなった。半時間後に救助が始まり、ヘリコプター8機による近くの病院への活動が行われた。コンマ状態の数名の子供、重症を負っている子供24名と発表されている。死亡者の内7名がオランダ側の子供である。国境付近では、互いに自由に学校選択できるからだ。

ベルギーは喪に臥している。ルポ首相はアルベール2世国王夫妻(左画像)と面談後、一日の国家の喪を宣言。連邦議会とフラームス議会は黙禱して、明日まで子供たちの冥福を祈る。連邦首相ルポとフラームス首相ペーター揃って、シィレに向かい、現地の救助に感謝し、手配で現地入りの被害者家族に弔辞を述べ、共になお進行する処理経緯を見守っていると言う。

レーヴェン(ブリュッセルに近いベルギー1の大学町)のビショップ教会で犠牲者をしのぶ特別ミサが持たれた。レ―ヴェンは歴史上、常にリンブルフ州界隈の中心だった。ランドグラーフと言う侯爵に相当する領主の所在地であるから、同時に司教区である。平日にミサが行われるのは滅多にない。広い教会が普段のミサであり得ない満員になり、犠牲者家族と共に悲しむ情で溢れている。

ベルギーには緊急事態に即応するチームが存在する。犠牲者家族を精神的に支える専門家が含まれる。悲嘆にくれ動揺する家族をサポートする社会的バックアップは欧州で広く普及しているようだ。詳しい精神的サポートについて知らないが、人命が失われる事故の場合、必ずこの専門家やチームの派遣が報道される。

Zwitherland  Sierre  Belgium in rouw 04

トンネル事故で思い出すのはオーストリアかスイスだったか失念したが、急勾配をケーブルで頂上まで運行する車両事故だ。日本人スキー客も犠牲者に含まれていた。かなりの数の死亡者をだした。それをきっかけにして、山岳のケーブルトンネルを含むアルペン一帯の激しいトンネル安全基準が定められた。それは欧州圏内の高速道及びメトロなど地下部分の安全対策に重要な変革をもたらしたそうだ。

事故発生が無ければ、こうした考え抜かれた事故予防対策はおざなりにされがちだ。と言うか実際に起こってみなければ、先取りの安全思想を育成するのは経済優先社会に於いて採り難い。福島原発事故はその例であろう。

バスボディーは完全に破壊されている。子供たちを残骸から収容するために、多大の時間を要したと言う。遺骸のあまりの惨状に慣れている筈の救助隊員がショックを受けたそうだ。その状態は、子供たちのアイデンティティーを確認するために、到着した家族の協力も得なければならず、時間を要すると言う。間違いがあってはならぬので、100%確実になるまで、犠牲者名を公表しないと記者会見発表。

シィレのトンネルは2本並行し、それぞれ対向車線の無い一方通行であるから安全度は高い。トンネル内部左側に電源か何かの四角い構造物があり、何かのミスでそれに触れ、直後の方向を制御できず、衝突した? あるい両壁側に必ず退避スペースがあり、その凹み部分に触れるか衝突したのかも知れない。その場合、運転手が束の間の居眠りに襲われた? 0.1~0.5秒…、正確に分らないが、どなたも瞬間の居眠り感覚に気づき、ゾッと恐怖に襲われた経験をお持ちだろう。

Zwitherland  Sierre  Belgium in rouw 02

今後の精細な調査が待たれる。バスメーカー形式そのものの技術的な起こり得る欠陥追及、運転手の健康状態、現場に残された車両による痕跡調査、車両のすべての破壊過程など、明らかになるだろう。それで思い出すのは支那の高速鉄道事故である。事故直後、(日本製の)大型クレーン数台がデカイ穴をほり、事故破壊車両を埋めて隠した、前代未聞の実際に起こった出来事である。口があんぐりと空きっぱなしになるのだけれども、聞いただけでは信じることが出来ない現代のチャイニーズ・ジョークだった。[尖閣列島工作船事件も言わば軽いジョークでしたね]

ベルギーの人々も独特のユーモアと、時に素っ頓狂な不可思議な出来事を起こす。けれども、犯罪史上のマイルストーンになった連続少女誘拐・殺害事件に対する「白い行進」すなわち国民的良心の発露は現代世界にインパクトを与えた。ロンメルの人々の悲しみに共感/同情を禁じ得ない。

一緒にいるキャメロン・オバマ両首脳から弔事が届いそうだ、またEU加盟国はメンバー国ベルギー故、首脳名義の公式慰霊文書をルポ政権に寄せている筈。蘭ベアトリックス女王からアルベール2世にも同様な弔いの辞が伝えられている。つい二週間前、彼女の次男がスキー場雪崩の事故によって、植物人間になっている。冬季ヴァカンスの不幸を彼女は噛みUしめているのではなかろうか。子供たちの静かな永眠をいのる。合唱。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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