ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Politics and economics 政治/経済

ドミニック・シュトラウス-カーン 現実は幻の如し、幻が現実の如し、

もしあなたがIMF (International Monetary Fund=国際通貨基金)のボスならば、日頃忙しい勤務地ワシントンから息抜きに華やかなニューヨークに遊びに行きたいと思うだろう。昨年7月26日 「ディアロ vs シュトラウス-カーン」と言う話題を拾った。一風変わった珍事で、IMFボスが関わる事件で一夜にして世界ニュースのトップだった。

話題の主は簡略にDSKと見出しに書かれた。ドミニック・シュトラウス-カーンと言うのが読みで、いずれも欧州中にある名前と苗字だ。このDSK氏はこの 時、外交官特権を持つ罪に問われない立場にいた。いかなる嫌疑があっても、国際条約によるこの特権が国内法より優越するのだ。

ドミニック親分は若い時からセックスにかけて知られ、昨年も公事からのんびり私事の楽しみでニューヨークに宿を採ったと思われる。宿の部屋係のディアロ嬢との一件をお読みいただくとして、通貨基金トップの公人と無関係に自由な私人としての権利を私は尊重したい。


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ロンドン警視庁の第1の優先事件はPhone Hackingこと電話盗聴捜査だが、昨夜の抗議行動で女子2名と男子1名の学生を逮捕して、治安維持の本領を示した。

昨日DSKは政経論争会に出席するためロンドンに着いた。ケンブリッジ大の論争グループが、訴訟を受けている人物でも判決が出ていないならば、ゲストに相応 しいと彼を招いたのだ。ところがこの人物の招待が同じ大学の女子学生たちの怒りを買った。理由は7月NYの件、先日フランス国内のセックス会主催嫌疑など 幾つかが考えられる。

後者は若い女性(プロスティチュート)に報酬を支払いベッド入りする会の共同組織者だったと言うもの。ダルタニアンか三従士かと言う面構えの御仁だから、そうした大胆な話が沢山あるのだ。ケンブリッジ女子学生にしてみれば、元IMFボスは女性の敵。そんな人物は大学 ディヴェイト・イヴェントに相応しからぬと言う理由である。

ナフィッサトウ・ディアロさんはギニア移民(今年33才)。昨年のNYブロン クス地区裁判所にDSKを出頭させた女性。手錠をはめられ、頬をこけさせ眼光の鋭い彼の表情を覚えている方があるだろう。フランスへ逃避する寸前、空港で 逮捕され、直ぐに独房に入れられた。この人物が国際通貨基金のボスだから、世界が驚きトップニュースになった。

数時間後、大金の保釈金が支払われ、逃亡せず裁判に出る保証を与え、彼はNY豪華ホテルに落ち着いた。資産家の女房の助けだったと言われる。その後、裁判場面が実況で伝えられ、とどのつまり裁判官はディアロ証言の信憑性を疑い、訴訟そのものを取り下げた。

DSK 043

しかし今なお彼女の弁護士は、国際機関の官僚特権を逸脱する犯罪だとして彼の再裁判を主張して係争中。これを受け、ブロンクスの判事ダグラス・マッキオンは 現在検討中だと言う。一度、検事側の訴訟が取り下げられ、再び再審請求を検討中と言うのが良く分からないのだが。アメリカ人弁護人は、事件発生当時の立場 `外交官及び国際機関官僚特権`に固執して切り抜ける他に策が無いと思われる。

昨年、彼はNYに駆け付けた女房に付き添われ帰国。待っていたのは若い女性作家からかつてのセックススキャンダルの訴訟だった。それを和解に持ち込み(これも女房の資産の御蔭と思われる)、やや一息して体調を戻 した。しかし社会党第1のフランス大統領候補者として、ダメージが大きかった。正式候補者はフランソワ・オランデに回った。

ロンドン・ヒースロー空港に於ける昨夜の抗議は言わば、この好色実力者につく付録のような出来事である。女子学生の気持ちを斟酌するが、討論会での彼の説を聞く方が面白いのではないだろうか。セックススキャンダル如しでビクともしない人物と言うのはやはり`傑物`なのでは…。討論会主催者の時事を得たゲストと言う視 点に共鳴する。

「私を襲い侮蔑した彼の行為に対し、正義の裁きをしてほしい」はギニア移民女性の言葉。昨年の訴訟取り下げると言う検事声明の後で、メディアに紹介された。乱暴された女性の心からの声に聞こえる。

一方でこのホテルにおける不可思議な事件はフランス大統領選挙と関わる謀略説が存在する。社会党立候補者DSKを恐れたニコラ・サルコジーのマフィアによっ て起こされたと言う説だ。この場合のマフィアとは、本人が知らないにも拘らず、本人の意向を酌んだ取り巻きを意味する。マフィアはワナをかけ政敵を排除するのである。*[プーティン大統領のシステムとは、彼を取り巻くマフィアをトップ組織とするロシア的中央集権の利権構造を意味する]

強力 な証拠が幾つか挙げられている。彼の部屋に残されたライターだとか、ホテル外のディアロと数名フランス人との出会い、DSKの部屋にいた時間とディアロの 侵入時間との整合性…etct。仕掛けが上首尾に行った後、ディアロを含む一味が上機嫌で談笑していたと言う目撃者の存在。またNYホテルに現れたフランス人のボスらしきはサルコジー選挙陣営の主要人物らしい。アトランダムだが、出典はさるUSの有能な調査ジャーナリストによる詳細な検証レポートである。

UK の大スキャンダル・盗聴問題も10年後にスポットライトを浴びたのだ。メトロポリタンによる捜査見直しと今回ならではの厳しい議会公聴会、さらに検事による多人数の聞き取り調査会が生れた。きっかけをつくったのはガーディアン紙の調査ジャーナリストによる詳細な事件簿著書である。

もしも 将来、フランス大統領選とのリンクがゲノムの重なりのように証明されたりすると、ドミニック・シュトラウス-カーンは好色をネタにした濡れ切れを着せられ たことに成ろう。ハンガリー移民の息子ニコラ・サルコジーがあらためて収監されたり、現実は幻の如し、幻が現実の如し、目くるめき歴史≒ロマンになるのだが…。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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