ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Oh every day 日々そうそう

大文字(ダイモンジ)と樹木の花々 

写真日時は4月22日正午頃。撮影主題は京らしい民家と満開の赤い花と黄色い花。如意ヶ岳の斜面に見える大文字は借景としてまたとない素材。この山と言うか岳の文字型に連なる火床群が並び、さらにあと北山・西山の四ヶ所の山斜面に火床施設が整備されている。
    DSC_0521.jpg
 
今年はオリンピックの余韻と一緒に、恒例の京都五山送り火を楽しみたいと、ご案内を送らせていただきます。
7月28日に頂いたメイル。友からの恒例、季節感が溢れる。今年は夏季五輪開催年。ロンドンオリンピックが始まる前に受信している。ふみに仰られている通り、私はオリンピック余韻をブログに綴ったばかり。まさに、五山送り火が明日にせまる。

友曰く:添付の写真は5つの送り火ですが、中央の「妙」とその右「法」は1つの山として数え、屋上から見えるのは4山で、残念ながら西の嵐山に灯ります「鳥居」はビルの影で見えません。それでも4山のパノラマは美しく感動的です。ご友人ご家族お誘い合わせの上、8月16日、夜八時に始まりますので、それまでにおいでいただけましたら幸いです。なお、八時を過ぎますと皆さん屋上に上がってしまいますので、インタホンのお迎えをすることができなくなります。事前にメールでご連絡いただけるか、私の携帯電話○○○…までご一報いただければ幸いです。

友のメイルに添付された画像。
    名称未設定 1

京都市は五山送り火が昔のように盆地市内からなるべく見えるように、高さと障害物規制を施行していると言う。いにしえのはんなり保守革新のカラー・グラデュエーションが京ならではの微妙で淡い人情を作る。盂蘭盆イヴェントの伝統である五山送り火は、終わったばかりのロンドンスタジアムの複雑で華やかなイルミネーション・ショーと好対照をなすだろう。

私は友のビル屋上に参加することが出来ない。残念だ。その代り次女がきっと片言京都弁を話すだろう滞在`ガイジン`友連中を誘い、燃え盛る火の形を楽しむかもしれない。友よ、娘よ、おのおの方よ、熱暑の夜にかぐわしき火型の祭を満喫されるように…

大文字借景の撮影ポイントは誰もが選ぶ一定角度の範囲にある。知る人はそれが何処か、ピタッと言うことが出来る。この視角に私が遭遇した理由は簡単だ。やや桃色がかりの紅い花に注目したのである。一服の絵ではないか。時期からして、ヤマザクラが峠を越し、サトザクラ系が盛んになる頃。桜に違いないぞ、とてっきり思った。

黄色いシダレ小木が偶々左に配置され、粋な民家が並び、向こうに何と大の文字が見える。この素材たちが共鳴し合ってなかなかの絵葉書的な仕上がりになっている…。自惚れながら気に入った。桜のこの種類をこの距離で推量できる人々が居る。色味や枝振り、さらに満開度と撮影時期、もちろん都道府県(緯度経度)など総合判断の結果である。

私にはサトザクラ系のどれかかも? 黄色い木はレンギョウだろうか。と言う程度しか分らぬ。当たるも八掛け当たらぬも八掛けが私のレヴェルなので、上記の人々に尋ねてみることにした。10年以上に渡り、世話になっている樹木質問サイト「このきなんのき」掲示板に、この画像をupした。

アップするやいなや、「一寸またれよアンサン! 赤みと時期からアメリカハナミズキじゃござんせんかね。レンギョウはむしろミモザ系っぽいのでは?」と心の別人が呟く。後の祭り、既に掲示板に綺麗に乗っている。全国のそうそうたる樹木気違いが目を凝らして見始めるのである。

ジットリとなり、直ぐに思い直しの短い訂正文を続けざまに投稿。8時間差があり一夜を経過。再び掲示板を覗き、物知り皆さんの回答を期待した。すると、桜類を支持する方と花水木支持の方とで割れた。

黄色いシダレ木については、日本植栽ミモザ仲間の通称はアカシアで知られる。オーストラリアから導入され、通例三つほどの候補が考えられる。モリシマ/フサ/ギンヨウと言う和名の後にアカシアがつく樹木たちである。これらの区別を私は詳しく知らないので、赤い満開樹木と共に、再びしかし今度は向う岸に渡り近くから撮影する必用がある。さもなければ殆ど確定出来無いのである。

尋ね掲示版に質問した責任がある。目を凝らし推量され、候補になる樹木の遠景観を寄せて下さった方々へ結果を報告しなければならない。私は滞在日数に急かされつつ、29日早朝7時から撮影現場に達すべき探索を開始した。民家の立つ対岸にたどり着くまで、誰も信じないが八時間かかった。顛末は別稿に記すべきテンヤワンヤだった。

次の近接撮影が木々が何者か分る証拠。 
    Benthamidia (Cornus) frolida en Acasia Corrage 04
4月29日午後4時頃、幸いかな左右樹木の花々はまだ元気だった。桃色の花をつける樹木の上部と、黄色い花群を垂らす小木。
    五山送り火 賀茂川花水木 B

紅い花はご覧のように桜でなかった。日本自生種ヤマボウシの兄弟にあたる北米種ハナミズキだった。紅白いずれも導入され、非常に人気が高い。花水木について、5月24日「Camellia & Dogwood 椿と花水木」と言う雑話を参照されたし。

黄色い花は`本物`のアカシア仲間である。通常見られる上記三種の櫛のような葉っぱと異なる。小さな丸っぽい小葉を持つ羽状複葉である。まだポピュラーでない種類のように思われる。掲示板に幾つかの候補種をあげて下さった方がいる。

アカシアは主に南半球に自生する植物。多くのアカシア種がオーストラリアにも自生し、その一つにパールアカシアがある。現地でQueensland silver wattleと呼ぶそうだ。もう一つ和名が見つからないのだが、ラテン綴りは 現地表現でThe glorious Mudgee Wattleと呼ぶ。他に無数のアカシア種が存在する。これまでに知られる`古参`に加え、どんな新種がいったいどれだけ導入されているのだろう?個人商店の人がオーストラリアに仕入れに行く。書類手続きを整えれば、輸入商いを始める。アカシアやユーカリを含め、相当数が入っていると思われる。

    Acacia spectabilis 002-2 クローズアップ

上のような細部を始めて見た。こんな小葉が存在するのだから面白い。大文字の見える賀茂川の東側に一寸珍しいアカシアが植わっていたのだ。Acacia(アカシア)属は日本でネムノキ属と言うらしい。私にとって、京都府内自生ネムノキを別にして、導入豪州ネムノキ仲間の新顔である。紹介してもらった一つパールアカシアに似ている。五山送り火の古い街だからこそ、逆にしばしば変竹林が入ってくる。竹でないから、カワリ・ネムノキになる。


蛇足: 大文字と書くと、普通オオモジと読む。小文字/コモジに対応する。京のおひとは`大文字`を見ると自然にダイモンジと読む。故郷の`視感`ですね。オオモジ・コモジに関する溝向こうのお国柄を、何故か連想する。固有名詞はすべてダイモンジで書きだすから。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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