ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Sport スポーツ/ホビー

連邦国家と言うのはテニスに強い

連邦国家と言うのはテニスに強い。奇妙な命題だが、さてどうだろうか。たまたま昨日の試合から、屁理屈っぽいことを考えてみる。

スイスは750万人口に過ぎないが、Confoederatio Helveticaと綴るラテン語からも明らかなように幾つかの言語圏からなる寄せ集まり国家だ。あたまかず1千万を最近超えたらしいベルギーも三つの言語からなる連邦国家。それぞれの議会と総理大臣を持っている。前者は男子テニス史上の筆頭選手をだし、後者は女子テニスの過去十年世界ナンバーワン2名を輩出。共産ソヴェエト帝国が消えた後のロシア連邦は女子テニスサー百傑の1/3を占める。

一国の内部に独立的性格の強い州/地域がある。それが全体に頼らない「おらが郷(クニ)」意識を強める、と言うことがあるかもしれない。1億2600万たる大人口国家・日本は、沢山いるから誰か出てくるだろうと、気合が入らない…。世界のトップグループになかなか入らないのは、日本出自以外のスポーツに於いて、一般的傾向であるけれども…。都道府県別の国体があるが、連邦的な意識違いはない。

ROLAND GARROS cor,07

上記の対戦はご覧のとおりで、ベルギー連邦の愛国心に貢献したと思う。10年間にわたる無敵の王者だったスイス人に尊敬を抱くダーヴィッド・ゴファン君は21才。彼が1セット目を取ると、ベルギー中が沸いた。世代交代のシンボル的試合になるかも知れない、、そして次期十年のチャンピオンが生れるだろうと。地元鉄鋼産業斜陽で喘ぎ、この債務危機に打ちのめされた感のあるラウク(=リェージェ、ワロニア圏の古都)からロラン・ギャロ話題の新人が出たのである。ラウク市民にとってこんな明るいニュースはまず無いだろう。

世界三位にランクを落としたとは言え、大試合の経験豊かなフェデーレルはゴファンの手の内を読み、続く三セットを連取。和やかな試合後のスピーチがあったようで、やや珍しいケースである。それは先のアルプス・トンネル事故で両国の友情の高まりもあろうか。試合は和気あいあいの雰囲気。王者が若者に胸を貸す感じで進んだのである。互いに連邦制をとる小国家である点もどこかで響きあっているかもしれない。

テニスに強い連邦国家と言う仮命題は、オランダにそのまま当てはまる。かつてトム・オッカーと言うグランドスラム準決勝に出る実力者とウィンブルドン勝者に一度なったリチャルド・クライチェックは例外になる。蘭国は生のニシンを食べて、商いの天才ではあるが、南隣・兄弟国にあたるベルギーテニス最近の活躍に遠く及ばない。昔の植民地は既にないけれども、フリースと言う独立言語がもう一つ生きているので連邦制にすると、もう少しましになるかも…。

だが昨日、奇跡が起こった。ゴファンと同じ21才のアランクサ・ルス嬢が4回戦に進出したのだ。女子テニス19年ぶりの快挙なそうな!モンステルと言う村出身の細見で無口、殆ど表情を変えない。こんなクールな女の子は珍しい。19年ぶりの4回戦進出であるから、蘭国テニスは低調を極めると言って良い。日本よりぐっと落ちよう。17才で平均1m75㎝だと言う大女の国なのに、分からないものだ。大柄過ぎて、小回りな器用な技が出来ないのかも知れない。

さあ今晩の彼女の試合は? 相手はエストニアのカネピ嬢。胴太で力溢れる体躯の持ち主で、ランク30位ほど。ルスは88位だそうで、通常なら問題にならない。しかしグランドスラムであたかも突然のように、力を示す新人がいる。しかもラケットを深い後ろまで引くアランクサは小粒の赤いレンガ挽きコートの緩慢な跳ね返りを十二分に生かすことが出来る。跳ね返りの早いコートだと、彼女のラケットはボール速度に間に合わない場合が多いだろうが、、。だからルスが勝つチャンスはある。少なくとも蘭テニス界は近い未来の彼女の飛躍を確信している。

ROLAND GARROS cor,05
普段は華奢な腕なのに、打点時に盛り上がる筋肉。鍛えられたプロフェッショナル…。

日本は連邦国家でない。北海道独立の物語がかつてあった。初出は榎本武陽との絡み、昭和半ばにも同じ趣旨で論を成す人がいたようだ。九州から北海道まで8つほどの大地域自治区構想はあり得ると思われるが、、(いつか記事にしてみたい)。これとテニスと直接のリンクはない。ただ日本に明治期、あるいは大正期か私に不明だが、軟式テニスが生れている。これは日本人体躯とテニス・インフラのコスト、さらに体育教育に於ける長所と言った理由で考案されたのではないだろうか。

つまりインターナショナルな硬式テニスと全く異なる`独立`したテニス分野である。私の小学生以来の同窓に、高校時代の軟式テニスの名人がいる。多くの試合で優勝や好結果を残した友人だ。長い間、沙汰をして先月たまたま旧交を暖める機会に恵まれた。交歓するうちにテニス話題に及ぶ。退職後も熱心に毎ウィークエンドにテニスしていると聞き、素晴らしくかつ羨ましい。

私は過去40年、思い出したようにテニスをしている。パートナーや娘に息子たちと打ち合う。過去10年、近村2つのクラブに入り、大男大女の連中と打ち合った。しかし間歇的であるから、常に同じ素人遊びと言う感じで、上達すると言うことは決してない。そのため、(もし機会あればの話なれど)教えていただきたいと、名人の彼にメイルにて伝えたんですね。

「軟式テニスを今も続け、時々同級生○○君ともしています」と言う返事をいただいた。てっきり私は普通のテニス、即ちロラン・ギャロと同じボールを打つと思い込んでいたので、一寸びっくり。この点で日本はユニークなテニス領域を盛んにしているわけだ。一方で、学校教育に相応しいソフトボールのテニスが、オリジナルである固い重いボールテニスのレヴェルに影響しているかも…と思ったりする。名人の彼なら、これらについて良く知り、また別観点からプラスマイナス論をあげるに違いない。

テニスに強い連邦国家と言うのは個別で細部の事実に過ぎない。それに近いブリテン大島の国はこれにあたらないのだ。ロラン・ギャロの後、まもなく全英芝生コート・オープン選手権の緑が映える。だがこの開催国に、20世紀はじめの勢いはない。コモーン・ウェールズと言うのは連邦でなく、元植民地諸国の友好を計る緩やかなグループだと思われる。それをまとめるのはグレイト・ブリテン島に3つ存在した王様国家の集まりである国だ。この島国はそれ故、歴史に照らすなら連邦制より独立心に富んだ国家体制をとっている。にも拘らず、現役ではアンディー・マーレイを例外として、二流テニス国である。

Q60 Jubilee Cor 02
雨中をついて、ケイト・ミッデルトンを中にして左:弟ハリー、右:兄ウィリアムの王子。
祝いの千隻で埋まるロンドン中心テームズ川。川沿いに百万、合わせて市全域で600万の祭。


テニスよりも実はダイヤモンドの式典・女王載冠60周年、に忙しい。そう言う儀式ばかりに熱心な君主国家では、覇気が薄れていくのではないだろうか。伝統のアングロサクソン魂を保持したいのだが、経済もスポーツもそして政治にすら、商いを優先させつつも、何となく二流国家になっていくように思われる。今後の日本が辿るモデルになっているように思われる。

昨日600万国民が長期在位の女王を祝い、今夜はウエストミンスターの中心バッキンガム宮殿前広場の大音楽会。BBCによるとエルトン・ジョン/クリフ・リチャード・スティーブ・ワンダース等がこれに出演し、例のない大音楽群衆が参加するそうだ。そう言えば、彼らは雨の降るセンタコートで試合再開を待つテニスファンに、即効の歌をサービスしていたことがある。

フランスの首都パリとブリテン首都ロンドンは「テニスと連邦国家」と言う冗談テーマに似合うように思えてくる。
関連記事
スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

Profile

ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
この記事にリンクを貼る

Designed by Shibata

タグリスト

access
access online
現在の閲覧者数:
Latest trackbacks
Search form

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。