ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Hacking, Spy and Battle of secuarity

聞き取り委員会の力 例えばロバート・ジェイ

ロバート・ジェイ(52才)はリヴァーソン氏が選んだバリスター6名の一人。聞き取り調査が始まって以来、殆ど彼が招待された陳述者に質問を発した。静かな表情で淡々と、これまでの半年以上の務めを果たしている。聞き取りは順調に推移してきたのだから、バリスター陣のトップがそのまま続けると言うことだろう。

余談になる。Robert Jayの苗字ジェイはフランダースのカケスを意味する。薄い茶に青い部分を配する印象的な美しい配色の30cmほどの大型鳥だ。しかし強くあつかましい森の住人で、ブナの果実などをあちこちに蓄える知恵をもつ。バリスター職に似合いの苗字に思われ面白い。日本にもカケス氏(ウジ)存在しそうな気がするがどうだろう…。

バリスターはUK法律に関する特別資格である。議会政治をフランスとオランダの共和制と前後して発見・開発した王様連合国家が持つ独特な制度に思われる。どの時代の何年に制定された? 意外に近い時代、ヴィクトリア朝の頃か。それ以前の最も権威ある裁きの場所は選抜された貴族からなるいわゆる‘枢密院‘だったようだ。貴族は絶対君主に仕える臣下であるから、バリスターと言う民主主義的な制度に合わない。

バリスターはこうした聞き取り調査の際に、第3者的または公平な立場で役割を果たす法律家の資格と云えようか。普段は法律事務所などに務める弁護士で、十分なキャリヤーを積めばこの資格に応募できる。ブリテン定員は4~5百人を数えるそうだ。かつての大英帝国圏諸国に採用されているのは自然の成り行き。いっとき古臭い制度に廃止案が出たらしい。ゆえに何度も衣替を行い、なお生きているのである。

Leverson Inquiry 06

2009年マードックはブラウンと電話会談をしたと言う。彼は労働党から保守党にスイッチすることを伝える。するとブラウンは「あなたは労働党に宣戦布告をしている」と憤然と答えたと言う。ブラウン自身はこの会談内容は全くなかったとジェイに応えている。ただアフガニスタン情勢について話しただけだと。

招待された人は証言する前に聖書に手を置き宣誓をする。真実を述べることを神に誓うのである。ところが両名の説明は正反対である。矛と盾の事実を述べているのだ。当日の電話やメイル記録、さらにその後に起こった事象を擦り合わせると、どちらが記憶違い、またはしらばっくれているか今後に判断しうるだろう。

リヴァーソン委員会は膨大なレポートを作成するだろうが、有罪無罪を決める裁判所でない。委員会は現役の首相・財務大臣を言うまでもなく、必要ならば誰であろうと`招待`する権限を持っている。調査をする予備的な組織あるいは制度に過ぎない。だが、実質的な力を発揮することに私は驚く。先月だったか、日本の小沢裁判の不可思議な成り行きを並べて見るのはどうだろうか。

Leverson Inquiry 04
オックスフォードシェアーの仲良し。
Rマードックが支持政党を変える前後、呼応して彼らの接触が頻繁になる。例えば下記のメイル記録。

Leverson Inquiry 03

極めて個人的なやり取りが毎日のように交された事情がキャメロン及びブルックス当人たちの証言で明らかになる。委員会作業スタッフはメイル記録そのほか証拠事実を収集している。それら私的雰囲気に満ちたメイルやり取りが、やがて政権につく党首にメディア方針と施策を強いることになるだろう。それは実況中継を見る人に十二分に理解できることだった。

Lots of loveの言葉でこ締めくくられる彼らのメイル交換はデーヴィッドが官邸入りしてからも続行した。ブルックスの当面の目的はBSkyB買収の土壌作り。そのために新政権環境をいい状態にすること。ニュース・インターナショナル傘下であるサンやニュース・オブ・ザ・ワールド等タブロイド紙は保守党の新鮮な雰囲気を伝える。大衆ゴシップ紙の何気ない記事と言うのは、理屈をこねる高級紙よりもはるかに機能する。

キャメロン聞き取りをお開きにする時、委員長は首相に向かい「証言に感謝を申し上げる。ご苦労に存じます」旨をのべ、閉会宣言をした。その表情から、「公人としての立場によくもプライヴェイトな親密さを持ち込んで…」と言う呆れ、あるいは当惑が読み取れた。

Leverson Inquiry 02
キャメロン聞き取りセッションの閉会

【続くと言う気持ちで次回まで】
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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