ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Hacking, Spy and Battle of secuarity

公式「知らぬが仏」 アサド/キャメロン/某々のキラボシが並ぶ … 

30回オリンピックと共に、グレイト・ブリテン島の王様連合国家の諸機関は機能している。スポーツイヴェントのオープンまじかの一面記事とTVニュースは盗聴スキャンダルの新局面について。昨年1月にスコットランドヤードに設置されたOperation Weetingの捜査と、首相の決意で始まった6月からのリヴァーソン聞き取り委員会の一段落とによって、CPS(文字通りだと女王訴訟局≒日本の検察庁)が訴訟する容疑者名と容疑理由を発表した。

CPS 01

アリソン・デヴィット:女性バリスター、別名はQC=Queen's counsel。場合によって弁護士/法務官/検事などに相当し、様々な法場面に登場する国家承認資格。彼女はCPS=The Crown Prosecution Service勤務の検察官。淡々と明確に文書を読み上げ、質問形式を採らない発表だけだった。BBCとSkyが実況中継とその日のトップニュースとして流し続ける。

スコットランドヤード(≒警察庁≒ロンドン警視庁)の150名近いウィーティング特捜チームと検察陣は常時の緊密関係にあるから、訴訟決定の判断は主にウィ-ティング捜査を基礎にしている筈。19か月の捜査ゆえに多数の事情聴取と証拠収集の結果。しかし10名近い容疑者名とその理由は2枚のA4に収まるだけだ。[Weetingは滅多に見ない語彙、古英語wit由来らしい。知ること。ウィット機転/機知に繋がるから、ウィット感覚で操作しようと、トップ4名がヤバイ汚濁のため辞めざるを得なかったどんより暗い組織の願い…]

12ヵ月をかけたリヴァーソン聞き取り調査委員会は正式に終了。リヴァーソン卿は剥げ頭に時々手を当てながら、協力した証言者に感謝をしつつ、これからまとめる報告書について最大努力をすると挨拶。補佐10名余のバリスターと数十名スタッフ全員が閉じこもる分け。こちらはメディア+警察+政治の今後を示すのが主題である。作業期間を聞き忘れたが、こちらも膨大だから、来年に仕上がるのでは。

アリソンさんの画像下にキャプションが入っている。訴訟された中心人物レベッカ・ブルックス、アンディー・コウルソン、イアン・エドモンソン、グレン・マルッカイアーの名が並んでいる。全て誘惑殺害された少女ミリー・ダラーズの携帯の盗聴工作から始まったスキャンダルに関わった。彼らはニュース・オブ・ザ・ワールドの編集トップスタッフだった。NOWは昨年夏、オーナー・Rマードックによって事業清算され消滅。

全員にミリー・ダラーズの他に複数盗聴関与の訴訟理由が挙げられる。レベッカには捜査妨害/証拠隠滅が重なり、彼女は10件近い個別訴訟を受ける。亭主のチャリーや元運転手/秘書などは証拠隠滅で既に訴訟されている。何十名もの人々が容疑をもち、検察はかなり整理した。訴訟せずの声明を受け、ほっとした元容疑者が多い。

上記キャプションにある全員がデヴィット女史発表後、無罪のステイトメントを公にした。罪が成立せずに、犯罪事実だけが残った事件が多くあるそうだが、少女ミリーはそんな不思議を見るか…? 本番の法廷が夏休み明け9月から始まる。

Rebecca and Ady Chared
出典: BBC作成News graphicの公有ソース。 リヴァーソン聞き取り調査委員会102日間の証人数474名。その総語彙320万からの統計資料。

上図は証言者中で、誰が最も多く「記憶にない」を連発したかと言う分かり易いグラフ。一番のキャメロンは図体のデカサに比例して、知らぬが仏の率もデカイ。2番手はニュース・コープの出先UK企業群の実質的ボスだったジェームス・マードック。メディア企業オーナーの長男。3番手はUK統括会社ニュース・インターナショナルトップだったレベッカ。4番手はレベッカを寵愛した帝王ルパート・マードック。5番手は少女携帯盗聴時のNOW編集長コールソン。

この編集長時代に、ショウビジネス担当記者ショーン・ホアーがNOWから退いている。ホアーはもちろん日常手段に通じていた。不法取材に悩み酒におぼれた状況と、退職は金と引き換えだったことを兄スチュアートが委員会で証言している。金額はインディペンダントやガーディアン他紙の取材を避ける意味を持った…。だがジャーナリスは本業臭覚から逃れることは出来ない。2005年ニューヨーク・タイムズのアプローチを受け、ホアーは無報酬でNOWやSunの日常取材について話した。IPコードを利用して他人の携帯に侵入する具体的方法を始め、ニュース・インタナショナル傘下タブロイド・ゴシップの取材実態を言わばバラシタのである。

厄介者ホアーを処理した本人コールソン自身が微妙な状況下でNOWから離れる番だった。後を継いだのはブルックスである。ブルックスと同じで彼もNI企業間を転々とした後、2007年6月に保守党広報担当者になる。キャメロンに話を付けたのはブルックス+Rマードックであろう。トニー・ブレア―がイラク介入事情によってゴードン・ブラウンに党首を譲らざるを得ない時期と重なる。マードックはブラウンを嫌い労働党から保守党支持に鞍替えするから、子飼いで身内と言えるコールソンをキャメロン私設秘書のような位置に配置するのは願ってもない戦術だ。

キャメロンの昨年2011年7月の議会答弁で「コールソンの採用は間違いだった。私は多くを学んだ」と白状した。しかし「あの採用はマードックのたっての薦めだった」とはさすがに言えない。こうして彼は世論/議会の圧倒的批判に押されリヴァーソン委員会を発足させた。そしてその委員会の証言席で、最も多い知らぬ存ぜぬを演技して見せた。

日本の過去の疑獄も最近のオザワ裁判に於いても「記憶にない」と言う「知らぬ存ぜず」公式は有用であることが立証された。証拠がない立証不可能な個人的な`記憶`だから、この公式は常に生きてきた。メイルやトイッター/フェイスブック等、さらに近い将来のスーパー・ソーシャルネットワークが普遍化するならば、彼らは別の言い逃れ手段を見つけなければならない。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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