ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Uprising 抗議デモ/アラブの春

サイバー戦争 独裁者の仲良しプーチンとアサド

Vladimir Kuzheyevを露文字でどう綴るのか? 時の人だが、同姓同名がいるらしく、それも小競り合いに関わる。日本新聞協会ルールによる仮名書きだと、しばしば不思議なカナになるのでこのままにして先を続ける。

2週間前、このロシア文字綴り実在証明を持つ人物が亡くなった。英語でFree Syrian Army(FSA=自由シリア軍)による暗殺(あるいは戦闘助言中の戦死)だ。証明書によると彼は露軍将官だ。昨日YouTubeにupされたFSA高官曰く: ロシアは軍事顧問を派遣、アサド独裁政権による同胞の虐殺に加担している。露西亜は戦争犯罪国に値すると言う声明である。

YouTubeフィルムにはシリア(アラブ?)語の英語翻訳が同時に付加されている。ロシア人はシリア人証明書も持ち、アサドとプーチン両政権の密接な関係が証明される、と言う。これが事実ならば、人権に対するロシア国家の犯罪である。国連安保理におけるシリア制裁案への露西亜と支那の度重なる拒否権使用、さらにロシアのシリアへの武装ヘリコプターMi-25/Mi-5供給を合わせると、プーチンと彼のイエスマン達の犯罪は明らか。

2ヶ月前に任命されたばかりのリアド・ヒアビ首相がこの6日に家族と共に東隣ヨルダンに亡命。同行したスポークスマンの声明曰く: 元農業大臣は首相受諾しなければ銃殺刑になった。就任直後から、FSAと連絡を取り、脱出を準備。今後は独裁者からの祖国解放のためにFSAの1兵卒として務めるそうだ。他2名の大臣もダマスカスを離れたと言う。
バッシャール・アサドへ忠誠を誓う政治家・官僚・軍人の脱出が加速している。実質支配はアサド近親/近臣だから、首相閣僚は体裁に過ぎない。しかし崩壊間近い出来事。いつまで持ちこたえるか? 下はヒアビ任命の様子。

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昨日YouTubeのFSA声明が出るや否や、ヒアビを解職したと政権が発表する。YouTubeに敏感に反応する`危機`画読み取れる。Omar Ghalawanjiが首相職を継いだ。写真はその会議の様子。体裁を整える独裁者2世の努力が伺える。国家として機能しているのだと言いたい。内戦最中に、実権のない首相任命だから馬鹿ばかしい印象を受ける。
一方ヒアアビ一行の亡命を公にヨルダン外相が発表し、やはり2世で王位にあるAbdulla曰く:全シリア支配を諦める時のアサドBプランは彼の部族地・Alawiに撤退して飛び地独立を言い張ると思う。隣国の同僚で、同世代だから、示唆に富むつぶやきではないだろうか。


チュジニアから火を噴いたアラブの春は、ソーシャルネットワーク(SNW)またはソーシャルメディア(SM)を無視して考えられない。アラブ蜂起の津波は携帯電話無しでも起り得ただろう。しかし遙かに困難だったと思われる。チュジニアで成功してもエジプトでは成功しなかったかもしれない。独裁者ムバラク治安警察とその体制に抗し、Twitter/ Facebook/ YouTube他を駆使できる若者の力だった…。カイロ・グーグル支社の責任者が成した初期の役割を考えると納得がいこう。

カイロの広場・タハリールのテント村闘争を組織したグループは携帯によるSM情報伝達に徹底した。ムバラク側がSNWを遮断したり、同時にSNW対策チームがニセ情報を流し攪乱戦術を取ったの言うまでもない。ある夕方、組織の隠れ事務所を治安警察が襲い、若者たちを一網打尽にする。一週間後、US意向に同意した軍部がムバラクを退陣させ、彼らをやがて釈放する。

リビアの場合、政権サイドSM対策は知られていない。もっぱらSaif al-Islam Gaddafiガダフィーの息子と、政権末期スポークスマンを演じたMoussa Ibrahimとによるプロパガンダ的言いたい放題だけだった。この両者(註1)は携帯すら碌に扱えなかったようだ。つまりリビアにはSNW対策チームが存在しなかった。だがエジプトそしてシリアにややアマチア的だが、存在した/する。

この1週間、人口250万シリア1と言われるアレッポ攻略に政権軍は集中している。アレッポへ向かう10台以上のタンクのうち2台がホームメイドの対戦車爆弾で破壊された。FSA爆弾作りの進歩と武器調達先の広がり、さらに政権内部の増えつつあるシンパからの情報入手の結果。FSAは軍事訓練の経験なしのアマチア・ファイターズとシリア独裁政権から脱走した軍人たちからなる。さらにアル・カイダ系の外国人組織やイラク/サウディアラビア/カタールあるいはリビア系のボランティア・ソルジャー武装組織も入っているらしい。パリに本拠を置くシリア・ナショナル機構だかとの連携も良く分からず、複雑を極める。武器支援国はサウディ・カタールが主だったが、最も多い難民を抱えるトルコからの密かな搬入が増大していると、あるトィッター氏が報告している。対へリミサイルも装備され始めている。政権軍ヘリは射程距離外の高空飛行を余儀なくされるようになったそうな。
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女性はシリア人だが、成功した実業家の娘で家族の住まうロンドン生まれでロンドンっ子として育つ。独裁者の息子もロンドンに住まい学び、いずれもブリテン国籍を持ち、似合いの夫婦だろう。彼女の英語名綴りはAsma al-Assad。アスマは昨年に始まった民主化デモとその後の亭主による同胞への圧政と殺戮のさ中にパリでインテリア・グッズの豪華な買い物をしている。イスラエルが常にとるパレスティナ報復作戦に対し、非人間的な許せない行為だと批判をするモダンで聡明な女性(だった)。見事なそ知らぬぶりは、左様な独裁者付き女のさがだろうか…
祖国が実は野蛮な独裁国家で、亭主がその核であること。今日と明日は、歯車が狂った境遇にある。。彼女も亭主と同じEU制裁対象個人である。特に第2の故郷ブリテンから事実上の国籍剥奪、資産凍結/入国禁止の措置を受けたのは辛かろう。この夫婦以外に多くの政権支持者が同様なEU制裁を受けている。


モスクワでポップグループ3人の裁判が進んでいる。野党・反対意見・批判デモ、これらの活動に対し法外な罰金と制裁措置を決めたのは議会である。その元締めはプーチン本人。彼は昨々日、少女たち3人が軽罰で済むように望むと言ったそうだ。白々しい…? 権力は魔物である。人格を変える。彼は反対陣営を沈黙させる一方で、夢を見る。あたかも普通の善良な市民のように。元KGBスパイ氏には国家の安定と言う台詞があり、独裁姿勢は必要と言う。アサドもこれにぞっこん惚れている。彼らの会談するニュースをチラッと見たが、仲良しで通じ合っているのが伝わってくる。

政権批判が許されないのは擬似民主主義国や擬似共和国の現象だが、軍人国家の日本戦前はそうだった。治安国家は常に擬似民主主義で、民主主義を装う政権は治安警察を必要とする。先ほど何処かの野外ステージで大群衆ファンに向かい、マドンナが露西亜女性グループの自由を訴えているニュースが流れた。これは24時間サテライト局の大方によって紹介されるだろう。

こうした露西亜内部の民主化運動、または外部からの露西亜批判を無視するか、全く正反対の報道を行う数局の国家運営のサテライト・チャンネルが存在する。その典型はRussia Today。6~7年前に露西亜国家が開局。CNNやBBCに対する露西亜の宣伝とプロパガンダ手段の組織。CNNはUS政権批判をしばしば紹介する。RTは私の視聴する範囲で、そう言う報道を決してしない。

`西側`チャンネルはシリア軍による市民殺戮を紹介する場合が多い。わずかな局だが、危険な現地にチームを派遣して、旅行カバン大の機材からサテライト経由で実況報道する。蘭NOS・白CANBAS・英BBC、そしてカタールのアル・ジェゼラは定評あるライブを流す。説得力がある。これらのネタを又継ぎするのがNHKを含む多くの通例。RTはシリアにチーム派遣しうるが…、政府TV局の材料をそのまま使っているようだ。そして「許せないテロに果敢に向かうシリア政府」と持ち上げる。子供っぽく映るのだが、シリア政権を支える姿勢は明確。言うまでもなく、`西側`インスティチュート専門家を招き、いかにも自由なチャンネルであるかのように装っているのだが、、、基本的な争点になると譲らない。

初めの頃はポカンとして驚いたが、安保理のロシア代表Vitaly Churkinの言い分を何度も聞いているうちに慣れてきた。支那代表のぼさっとした土偶のような人物Wang Minが演説するのを聞いたことが無い。彼は北京の指示に従って反対の腕をあげているに過ぎない。チュルキンは露西亜人だから喋りまくる。RTの社長も国連代表も、ロシアを牛耳っている親分に背くわけにいかない。

左様な露支の拒否権を用いるのを聞かれたEU外務大臣と言えるキャサリン・アッシュトン女史曰く: いつかプーチンは惨めに敗北するわよ!
時代はめぐる。シリアやアフリカ地域に溢れる独裁政権を作ったのは彼女の母国ブリテンだから、、、プーチンがブレジネフ時代のように吠えるのは共産主義と少しも矛盾しないロシア的体質なんだ。そこでRTはYouTube公開に対し、 Kuzheyevと言う将軍は存在するが既に軍務を終え本国に帰国している。FSAは嘘をでっち上げていると逆のニュースを流す。

しばらくすると、Vladimir Kuzheyevなる人物が出てきて、私はここにいるのでシリアで殺されるわけがないと言う。だとするとFSAが実在証明書類をでっち上げ、ロシア犯罪国と言うプロパガンダ話を用意したのか…。証明書に貼ってある顔写真とロシア文字の捺印までFSAは丁寧に紹介している。フェイスブックの書き込みでは、RTに出てくる人物と証明書の顔写真と合致しないそうだ。

同姓同名の軍人に喋らしているのだろう。単純な宣伝トリックは短期間に作用するだけだが、やがて該当事件そのものが過去に流されるから、露西亜/支那のインテリジェンスははしばしば用いる。彼らは恥ずかしい/みっともないなどと決して思わないのである。

ダマスカス市内の政権側TVスタジオが蜂起グループの砲弾を受け破壊された。同じスタジオから新首相決定会議と何事もない平和なパン屋の様子が放映される。アレッポのサレヘディン区を政権軍が掌握したと言うロイターのニュースは、ハッキングされた偽情報らしい。しかしその後一部の部隊が他地区に移動・撤退したSM報告があったので、結果的に変わらない。

`西側`知名メディアによる戦況ニュースがしばしばハッキングされるのはアサド側のサイバー工作らしい。8月9日早朝、再び政府軍アレッポ制圧のニュースが流れる。しかしシリア内部の‘つぶやき‘連中が直ぐに、我々は留まっていると言うFSA側情報を書きこむ。時に写真つきだから、‘西側‘サテライト局やネット新聞は「確証が取れていない」コメントつきで流す。

インタネット上にソーシャルネットワークの書き込みがどっと現れ、それが直ぐにサテライト・ニュース局に反映される。撹乱目的の`ふり`ネタも多い。USインテリジェンス専門家によると、シリアの現況はサイバー戦争である。しかしアサド側サイバー工作はそれほど高度なものではないそうだ。アサドとアスマのEメイルのやり取りが簡単に読まれ、ウィキリークが公開している。シリア政権中心の情報が漏れるのはそのITレヴェルが初歩的だからだそうである。


[蛇足]
サイフ・アル・イスラムは民間のロンドン経営カレッジの卒業資格を得ている。学校は莫大な額を寄付するアラブのプリンスたちに、相応の礼をつくし資格を与えるわけだ。これはグレイト・ブリテンの`商い`である。アラブ独裁政権や王様国家の大方の連中がUK国籍を持ち、投資活動を行い、様々な資産を持つのは、過去の植民地政策のなごりである。GBにとってはビジネスに他ならない。QE2の子息子女がヴァカンスを兼ねて盛んに旧植民地を訪れるのはビジネスなのである。さすがにリビア紛争の祭、そのカレッジ校長が辞任し、QE2次男アンドリューの`無意味`と思われる訪問がやり玉に挙がっている。旧植民地出身の成功実業家は祖国と移民先の商いを基礎にしている。彼らはGBに住まい、息子をウィンザー家関わりの子女と関係させるケースもある。

ムーサ・イブラヒムもガダフィー息子と同じ時期にロンドンで学んでいる。彼は資産家の息子で同窓のドイツ人と結婚。長年のロンドン住まいのコネをいかし、ガダフィー息子に取り入ったのかもしれない。未来の高官を夢見たんでしょう。民主化デモで政権崩壊を読みえた人はいない。他国に抜け出す元忠誠者の穴を埋めつつ、イブラヒムは有頂天になった。数か月の要人振る舞いが出来たわけだが、今はお尋ね者。1~2年の短期視点で将来を棒に振るオッチョコチョイにすぎなかった。彼に見初められた上さんは子供を抱え、逃げ延びる地下生活に耐えている…。亭主はインターポールのリスト入りだから、恐らく母子だけで名前を変え、ドイツでひっそり暮らしていると思われる。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

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