ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Oh every day 日々そうそう

極東と極西 

美術館展示品を盗む仕事。実話も作り話も沢山ある。いかに見事に洒落て盗むか? 誰もが好奇心を抱く。したがって映画やテレビで繰り返される。また一つがこの9月から始まったばかりである。

半世紀余を遡るコメディーが直ぐに思い浮かんだ。美術館はパリのルーブルだったと思う。盗みだす作品はヴィーナス像。それは贋作を作り商う父親の`作品`。、父親思いの娘がばれるのを恐れ盗み出そうとする…。投げると手元に返ってくるブーメランが一役果たすアイディアを懐かしく思い出す方がいらっしゃるだろう。

    The Spiral 10
1966年作 ウィリアム・ワイラー監督コメディー。主役は9才までロンドンで父親と、その後オランダ・アルネムで別居する母親と過ごす。初め英独戦のため蘭名Edda van Heemstraとしてバレー・ダンスを学ぶ。6年だから少女としてもかなりの踊り手になっていた。独逸第三帝国占領中、レジスタンスの叔父と甥が目の前で射殺された。食料欠乏の冬を辛うじて過ごし、解放後にアムステルダムへ。アンネ・フランクの初版を読み、アンネと重なるような戦争体験が後年のユニセフ活動につながっていく。プロバレーダンサーを志し、ロンドンでオーディッションを繰り返すが、夢を果たせず。しかし`発見され`銀幕の女王に育つ。Audrey Hepburnは父親で母親再婚相手Joseph V.A. Hepburn-Rustonから。アンネ・フランクは1929~1945、同い年5月生れオードリーは癌で(確かローザンヌで)1993年没

極東は欧州からみてユーラシアの東端を言う語彙。初めて使われたのはポルトガル・スペインあるいはイタリアあたりでは…。その横文字を漢字に翻訳して「極東」になった。対応語は「極西」になる。東アジアから西の端を見ると、極西のEUが見つかる。

2次大戦後の極西は冷戦との関係で軍事同盟としてまとまらねばならなかった。目の前の共産陣営・ワルシャワパクトに必死で対峙する協力が必要だった。またキリスト教文化圏と言う文脈に於いて、極西は共通項を備えている。ただしギリシャ正教と言うキリスト教圏で無い点に留意されたい。

この文脈で言うと、極東は仏教文化圏なのだ。なんとなく同じ仏さんだから…と考えたわけであるまいが、大東亜共栄圏と言う目玉が懐かしく思い出される。EUのような共同経済繁栄圏の構想。東アジアにおけるグループ≒連合だ。アジア唯一の列強・近代軍事大国・大日本帝国を要にして、可能になると考えた短い論考である。しかし林房雄が2012年の支那と韓国の言い分を聞くなら仰天して泡を吹かすに違いない。

ドラマThe Spiral場面。女優Tuva Novotny。発声をツヴァ・ノボテーネのように聞いた。知人と喋っている途中なので定かでない。スエーデン/デンマーク/ノルウィの北ゲルマン諸語とは舌を丸めて音を優しく転がすような感じ…そう言う印象を私は持っている。発音は互いに違うが、互いに分かり合えるそうだ。彼女は歌も歌うそうだ。盗難6名チームの女性2人の一人。アップルのラップトップとiPHONEとがこのドラマで重要な道具になっている。[補足註1]
    The Spiral 02
右;フラームスの役者リーン・ファン・ド・ケルデル。インターポール捜査主任を演じる。男社会の警察組織で30才女性が捜査責任者と言うのはまずありえない…。BBC放映のPrime Suspectシリーズ(主役ヘレン・ミレン)やドイツ警察シリーズに女性の不利と葛藤しながら事件解きする捜査官の先例がある。2012年、責任者が若い女性と言う点はもはや強調されていないようだ。中;オランダ役者のテウン・ライクス。6名チームのリーダー的役割を演じる  左;フィンランドのトミ・コルペラ。ブリュッセル国際警察でリーンの相棒役として勤務するフィンランド人と言う設定。


つい5~6年前か、「友愛」共栄圏を説いた人がいた。鳩山御曹司だったけれど、かの人は沖縄駐留米軍を抑止力として考えられない雲の上の人のようだ。尖閣問題は支那と日本だけのテーマでない。毛沢東によるリパブリック・オブ・チャイナ成立後、かの支那はフィリピンやヴェトナムの実効領有諸島を圧倒的軍事力で略奪。チベットを含む弱小民族地を侵略支配。確実に数百万チベット人が殺戮されている。鳩山若殿は侵略共産国家は存在しないと`夢見られる`珍しい人である。

極西の共同圏に匹敵する友愛圏が極東に可能だろうか?
ブリテンとフランスはライバルとして常に戦い続けてきた。ナポレオンとウェリングトンとのワーテルローの戦いは比較的新しい。両国の間にある小島ジャージーはかつて紛争の種だったが、ブリテン住民が住みすっかり落ち着いている。第5共和制ド・ゴールの後は常に`友愛`関係にある。デヴィッド・キャメロンとフランソワ・オランデの二人ぽっちの雑話も板についてきた。

9月から始まった美術館展示盗難ドラマは6カ国の共同事業。幾つかの言葉があって、ややこしいのだけれども、6か国のテレビファンがほぼ同時にスリリングを楽しめ初の試み。

支那と韓国と北朝鮮と、それに海を隔てる日本とが、こんなドラマを共有できる日が来るだろうか? 分子が違っても分母が同じ,それが言わばEUだ。債務問題を単なる分子の違いと捉えると、カンカンになる人々がいることはいるのだが…、大陸と半島と列島、この三つ。大陸支那≒半島朝鮮と、列島日本との分母違いは著しいと考えざるを得ない。

北朝鮮/韓国/支那の理不尽/頓馬/不可思議/一人よがりが22世紀までに知的調和を得て冷静平和になるか? 嫌な夢を見る。侵略軍事帝国主義≒共産主義によって、そのプロパガンダに酔った支那人とその同調者によって、21世紀半ばまでに日本列島は叩きのめされ奴隷化されるか、台湾と共に支那一州として雲散霧消している…。

6名若者を演じる役者は北ベルギーのフラームス(英語カナ;フランダース)、デンマーク、スエーデン、フィンランド、ノルウェイ、オランダと6か国から。共同企画だから等しく各国から出ているわけ。
    The Spiral 08
左下の左;ハッセルト出身の役者ヨハン・ライセント。盗難プロジェクトの頭脳・あざなArturoを演じている。右;いかにもノルウィの若い女性らしく思える。本名はヴィクトリア・ウイーニァのように聞こえる。ツヴァと同じで彼女も歌えるようだ。私が聞くと、そんじょそこらの女の子の下手糞な歌に思える


2つ目画像左上にarteの文字が見える。アルテのドイツ語放送を示す。このTVスリラーの題名はThe Spiral。スパイラル=螺旋(ラセン)と言う英語彙になっている。アルテは独仏の2ヶ国によるテレビ会社。このシリーズはアルテの他にVARA(オランダ)、VRT(ベルギー)、SVT(スエーデン)、NRK(ノルウェイ)、YLE (フィンランド)、TV3(デンマーク)、各国TV企業の協力。

極西このドラマは父親の贋作を盗むコメディーではない。6ヶ国の美術館にかかっている人物画が対象。小脇にかかえられる小寸法の作品である。フラームス古都フェントで発生した大掛かりな盗難であるファン・アイク兄弟の祭壇画二つ部分ケースと異なる。それら美術館の予防措置をどう潜り抜けるのだろう(補足註2)。

登場する美術館と作品は;アントヴェルペンのルーベンスハウスからルーベンス自画像、オスロ国立美術館からムンク作、コペンハーゲンのトールヴェルセン美術館からエッケンスベルフ作、ストックホルム国立美術館からラルソン作、ヘルシンキのディードリッセン美術館からヘレーネ・シュヘーフベック作、アイントホーヴェンのファン・アッベ美術館からピカソ作。最後例の抽象的描写を除いて、各国自身の著名画家による写実的な逸品。

`芸術的`若者たち6名。組織コンピューターに侵入するハッカーの達人を含む。まちまちの国籍。プロジェクトの頭脳はコペンハーゲンをベースにするカリスマ的な画商、アルトロと言う字(アザナ)で呼ばれる人物。彼らと並ぶ主役はブリュッセルの国際警察(Interpol)の捜査チーム。そして若者たちに分からぬ第3勢力。

盗む側とそれを横取りしようとする組織、そして捜査官たち。場面によって話す言葉が母国語と英語などに変わる。フィンランドの該当警察はフィン語を、ブリュッセルの捜査官はフラームス語を、デンマークから橋を渡ったチーム本拠地・スエーデン・マルモの場面ではスエーデン語を、オスロではむろんノルウェイ語と言う塩梅でコロコロ変わる。と言うことは、参加各国それぞれの放映に於いて、他国の場面に字幕を必要とする。めんどくさい手続きが居る…

何のことはない、これが極西の姿。欧州共同体で馴染んだ多言語翻訳がそのまま欧州連合に持ち越され、今やテレビ/サテライト世界に普遍化しつつある…。左様に解釈してみる。ブリュッセル議会があるのだから、インターポール・ブリュッセルの管轄範囲にある国際事件物語が生まれて不思議でない。

3回目の放映が済んだばかりで、あと2回で佳境に入るらしい。私の場合、日/月/水のずれる3日間に3ヶ国で放映されるので、見逃しても追い直すことが出来る。またドイツはオランダより2週遅れのように思われ(未確認なのだが…)、この点も便利。もちろん各国のインタネットサイトで、放映分を見ることが出来る。

フラームスTV局eenの放映。フラームス人の捜査官ロースとフィンランド人の相棒ユハの会話は英語なのでフラームス語字幕が出ている。The Spiral 12
6か国絵画盗難事件を担当するチーム。左ロースと右ユハと、ブリュッセル本部の情報担当者ヤコブ。彼が犯人側連絡をハッカーして、同時的に仲間に連絡する。パウ・ヘンリクセンと言うデンマークの役者のようだ。


支那語と朝鮮語と日本語との関係…、支那の文法は基本的に違うが、朝・日語の関係が私に不明。不幸にしてインドゲルマン大グループに属するゲルマン系に値するほど詳細に分かっていない。万葉集は朝鮮(新羅/百済の)語彙と共通するという説があったが、その後の経緯を知らない。それを別にして、極西のような兄弟姉妹言語を仲介して、親しくなる状況を考えることは出来ない。大陸と半島の両民族の癇癪が収まらない。日の丸を惹き裂き燃やしつつ絶叫するデモと言うのはイスラムを信じる人々と同じ狂信性に思われる。イスラム原理主義に、支那と朝鮮の愛国行動様式が似ている…。

一昔前のフォルクスワーゲンのヴァンが彼らの脚。
    The Spiral 09
リーダーArturoがプロジェクトをチームに説明する場面


反日デモが幾つかの欧州都市で行われている。小ざかしい小日本メが尖閣諸島を東京都の売却しおって、けしからん! と言うデモ。支那本土のように暴徒化に至っていないのだが。支那の軍事力で日本をひねりつぶせ!そんな按配のせりふを叫びながら、300人ほどが日本大使館に押し寄せている。

若い女性が差し出されるマイクに向かって「犬畜生に日本」と絶叫している。熟年男性がニヤニヤしながら曰く;軍事武力を直ぐに用いたくないが、日本が意固地ならば仕方ないな!と。彼は軍事衝突を期待している。そして直ぐに支那の勝利を信じている。こうした支那の人々の多くは、香港や福建省経由で(経済)難民として欧州に密入国してきた。自由の無い貧困の祖国を捨てた人々が、その祖国への愛国心に駆られている格好なのだ。

同じ日、ローマでも150名ほどの支那人が集まり、日本大使館に押しかけようとした。それは許可されていないので警察に押し留められた。世界各国の支那の出先組織に派遣されている共産党員(殆どは大使館員身分のいわば秘密警察/スパイ工作員)が絡んでいる筈。支那本土において北京政府が数千名要員をしてインタネット情報を管理しているように、各国の支那出先は同胞支那人を常にチェックしつつ、同時に北京のプロパガンダ情報を彼らに植え付けている。反日教育を半世紀続けているのだから、支那を捨ててきた人々もすっかり染まっている。敵ながら`見事な洗脳`と言うべきだろうか。

わずか数百名に過ぎないが、こうした見え見えの反日デモを見聞すると、「極東は極西にあらず」感を強くする。支那は自らの民主主義革命を知らない。お定まりの反日常套文句を繰り返す人々はわずか60年余の共産支那``反日刷り込み``生産物と思われる。しかし実は数千年前からの「中華思想」なのではあるまいか。

大陸と列島の狭間・緩衝域≒韓国は特殊解…、李承晩/朴政権以来の反日エネルギーがますます高まっている。自らの力で近代革命と民主主義を成し遂げなかったことと貧しさからの離陸、これらが過剰な愛国心に油を注いでいる。彼らの雄叫びは支那と同じ軍事力整備と比例している。

支那人は全ての民族の頂に立つ存在と言う考え。日本であれ、欧州であれ、支那の僕(シモベ)であらねばならない。共産主義は中華思想の一時的な仮姿に見えてくる。あたかもプーチンが一時的ソヴィエト・レーニン・スターリン時代後に帝政ロシアの覇権主義に舞い戻ったように…。

来る23日の日曜夜に4回目のスパイラルが放映される。彼らが盗んだ小品の名作を見られるかも知れない。このEU即ち極西のドラマが近いうちに極東に輸出されるだろうと思う。その時、視聴者は自らの極東が極西から遥かに遠いことを新たに思い知るだろう。大陸と半島と、そして列島の絵画が互いに異質である認識を含め....

蛇足であるが、60年ほどフラーンデレンのどこかに厳重に保管されているファン・アイク兄弟の祭壇画一部「正義の裁判官」の聖堂(Sint-Baafskathedraal)復帰はまだ報告されていない。展示中の模写の役目はまだ終わらずだが、私は原画の統合を年内に期待している。

[補足註];
1.位置確認情報や生中継映像と言う機能が(知的)犯罪と捜査に欠かせないと言う2012年現在のシナリオ。アップル製品が探偵や警察シリーズに登場する。サムサング(三星)製もあるのだろうが…。iPHONE製品化以前のフィルムに出てくる情報機器はタイムマシン物語と同じ``お話`道具だった。逆に言えば、衛星情報と同時映像とコンピューターを一つにする道具を織り込み書きこなせぬシナリオは古臭い旧式になる。ソーシャルメディア時代の達者な視聴者は放映中に互いに`呟きあい`且つ放送局にファエスブックする。つまりドラマ自体が視聴者を交えて進行する。ブリテン盗聴スキャンダルの議会公聴会の実況中継も同じ環境だ。テレビ局メディアとソーシャルネットワークが絡みながら進むのである。

2.近作ミッション・インポシブルに、トム・クルーズが見えない探知ラインを潜り抜ける場面がある。過去半世紀、多くの同工異曲の場面が作られている。このオリジナルと言うか、モデルになったのがオードリー・ヘップバーンのコメディーと思われる。ヴィーナス像の周りに張り巡らされている赤外線(か紫外線?)のような見えない仕掛け。これに触れると警報が鳴り、お縄を頂戴する。ブーメランを用いて何度も警報を鳴らし、頓馬なパリ警察諸君を鈍感にさせると言う筋がコメディーの味噌。
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Comment

おしゃれ泥棒

こんにちわ。始めまして。「うた物語」の「はしばみ谷のネリー」から来ました。ヘプバーンはアンネ・フランクと同い年だったんですね。ところで「How to Steal a Million」検索してみたら、邦題が「おしゃれ泥棒」。私も見たことありますが…。偶然私のブログでもヘプバーンの映画を2,3アップしたところです。

Re: おしゃれ泥棒

Biancaさん

時々 書き込みを拝見しています。ほんとに歌をご存知じですね。他の御常連の詩と歌ぶりに驚き、感嘆致します。 私のような歌と別世界の人もいると思うのですが、、フタツギさんサイトの方々はイヤー、びっくりして羨ましい。 素晴らしいメロディーに加えて、様々な膨らみあるコメント… 

おしゃれ泥棒だったんですね。日本題名は日本人向きですね。半世紀余の昔に思えないのは、年月を経たノスタルジー世代のせいかも知れませんね。Biancaさんは露西亜と縁がおありですか。ブログを訊ねさせていただきますね。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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