ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Nature 雑草 フローラ/ファウナ

カツラの黄葉

 歩き来て 生れし土地の かつら燃ゆ  

          Katsura Moyu

そぞろ歩き、遠くに独り黄葉の木が目立つ。モミジの類?自宅の欧州標準種はまだ染まっていない。またそのモミジはこんな黄色味を帯びない。するとユリノキか、あるいはエルムかもしれない。3つほどを候補にあげつつ、フムなんだろう?と近づいていく。ユリノキは支那と確か北米からの二つが導入されている。見事に黄葉する。我が村で25mほどに育つ。エルムこと欧州楡も大きな木だ。ユリノキに劣らず、堂々と天にそびえ、深い秋を彩る。

上の下画像まで接近して、3つとも違うことがわかった。思ってもみなかった桂の木らしい。多分雄株だ。銀杏と同じで雌株を市販する植木ビッグストア―がほとんどない。雄株であれこんな田舎に珍しい。放浪しつつ歩き歩き来て、はや年月がたった。学生時代初めて見たのは山形市近郊のカツラだった。フルサトの大地を思い出す。爺っぽくなっていけないが、草木と言うのもかつての時間とリンクしてる。郷愁と言うもの。

かつらは桂と書くのだろうか。碁盤に良い樹だとどこかで聞いた。朝鮮半島から支那大陸まで自生するらしいが、日本だけに生える珍しく美しい高木だと紹介され、19世紀初頭に欧州導入された。種名に`日本`意味のジャポニカムを付けているのは、命名当時まだ日本列島以外の自生域が不明だったからだろう。

美しいと言うのは、本種の黄葉を命名紹介者は知っていたからと思われる。北欧マルモの街に、そこから東海を南に渡ったロストックだったか、さらに下ったベルリンにも、相応に見栄えする桂街路樹があったと思う。人々はヨーロッパの木だと思って疑わない。高緯度によく育つのは日本の本場・東北を思うと頷ける。
関連記事
スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

Profile

ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
この記事にリンクを貼る

Designed by Shibata

タグリスト

access
access online
現在の閲覧者数:
Latest trackbacks
Search form

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ