ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Politics and economics 政治/経済

バラック・オバマに降って湧いた憂鬱 Barack Obama 

左から2人目がデェヴィッド・ペトラエウス。右端はデェヴィッド夫人ホリー・ペトラエウス。真ん中はジルの旦那スコット・ケリー。そっくり二人は双子姉妹ジルとナタリー。スコットの右が女房ジルと思われる。
名称未設定 03
パウラ・ブロードウェルがアフガン派遣軍司令官ペトラエウスに仕えた少佐時代の体験から、退役後に彼の伝記を出版。その宣伝のためにあちこちメディアに登場。伝記作家以外は子供3人の母親。ノースキャロライナ州中都市シャロッテ住まい


嘘のようなホントの粗相がバラック・オバマの国で進行中。ウォターゲイトのニクソン大統領スキャンダルもチンピラによるお粗末を極める事実だった。ワシントンポスト紙の二人の記者によって明るみになったのだが、調査ジャーナリズムの真髄を示した。同じワシントンポストの記事をさらっと読み、各サテライト局の画像をチラッと見たので、号外っぽくアップしてみる。

      Petraeus 03
左;デェヴィッド・ペトラエウス、先日CIAボス職を辞任したばかり。この写真はアフガニスタン派遣軍司令官の頃か。右;デェヴィッド・アレン、当時の副司令官。北大西洋条約機構軍の司令官に栄転予定だったが、スキャンダルが雪だるま式に膨れつつあり、転出は当分お預けになる。

大統領選以前に、CIAのボスの夫婦外関係とNATO次期予定司令官のペンタゴン文書リークが民主・共和両党有力議員に判明していた。連邦捜査局FBIと中央情報局CIAとが既に捜査中で、さらに調査要員を増やすだろう。USA国家安全を成立せしめている両機関の案件を大統領バラック・オバマは知らなかった。つい最近知って、寝耳に水、恐らく朝黒い顔が白ざめたか…。

ペトラエウスのスキャンダルがわくわくする気分で、まさにスキャンダルらしい内容に発展するように期待されている…。パウラの上梓した伝記All inと言う題名が二重の意味になり、あらためてベストセラーになるかもしれない。三角関係にセックス、軍高官たちのソーシャルネットワークのいかがわしさ、その貞節な奥方と旦那の密通相手の若い愛人たち、大統領選挙までスキャンダルをカバーアップしたかもしれぬ情報局幹部、そしてこれらすべてがオバマ再選に賭ける謀略シナリオだと…。考えられる料理材料がオールインになっている。とざい、とうーざい、芝居は始まったばかり。

      Petraeus 01
上;Jill Kelley 主婦でフロリダ州タンパ基地でヴォランタリーで働く。ジルは下写真のアレンからペンタゴン文書2000~3000頁に及ぶ量(Eメイル記録)を私信を交え受け渡ししたとされる。この事実はFBI調査で分かった。数か月前に嫌がらせメイルを受け取ったジルがFBI知人に相談した。嫌がらせメイルの送り人がパウラで、メイル送付を指示したのがペトラエウスである、とわかったそうだ。ジルの親しいこのタンパFBI支局員が何者か分からないが、明らかに`オールイン`舞台の出演役者である。ケリーとアレンの性的関係が疑われ、これも調査中。

もしもリビアのUS公使館におけるクリス・スティヴンスと館員3名さらに(CIA要員)2名の暗殺テロがオバマ政権下のミスによって起こったのであれば、民主党大統領2期目が実現しなかったかもしれない。もちろん、こうしたスキャンダルにはオバマ側と共和党両サイドの謀略説が`ふわふわ`と浮かんでいる。

スキャンダルは伏せられていたかも…と共和党は疑う。ジョン・マッケーン率いる共和党安全コミッティーメンバーはウォータゲイト並みの議会公開調査委員会の設置を言いだしている。ミューラーFBI長官とその上司に当たる内閣担当ジェームス・クラッパ―はCIA長官の調査を大統領に報告していない。何故か?ホワイトハウスのスポークスマンはイヤ今回たまたま起こったミスコミュニケーションだっとそ知らぬ顔。不思議と言うか臭い匂いを嗅ぐ人がいる。

フロリダ州タンパにあるマックディル空軍基地は海外米空軍の中央司令部である。米軍のそうそうたる将軍たちが勤める。だがタンパはニューヨークや政庁地ワシントンと大違いだ。言ってみれば、ド田舎だろう。軍将官はかつての日本帝国軍人と同じで社会的地位と俸給は高い。しかし閉ざされた野暮な世界。空軍基地/米軍の正式雇用者でない只のヴォランタリー女性が合間を縫って自由に振る舞う余地があった…。

ヨルダン移民の二世である一介の主婦が国家機密溢れる組織に自由に出入りして、軍トップのさまざまな面倒を見ていたらしい。ジルは殆どタンパ軍人社会に知られていなかったが、ペトラエウスとアレンと言うトップと親しかった。何故だろう? 写真を見ると肉体ヴォリューム溢れる人だから、旦那方が密かに惚れたか、下心があったのかもしれない。

野心ある女性は自分の若さや性的魅力を香水のようにふりまく。また、好きになった男に垣間見せる性的魅力と言うのは女性本能だろう。それを武器に社会階層を駆け上がる女性は万といる。ジル・ケリーは恐らくそうして特定の高官に取り入ったと考えられる。何かの際にタンパの警察を呼び“I am an honorary consul general,”と述べたと言う。コンサルはローマの例えばカエサルの称号あたりからの語彙だ。それゆえに「何者に対しても私は“inviolability”なの」と言ったそうだ。

神がかりの気のおかしい言動だから、びっくりする。敢えて勘案すると、タンパの軍高官に尽くす私は特別な名誉ある総統的待遇を受けているので、誰も私の持ち物/財産に干渉できない…そんな意味かも。因みに彼女と妹ナタリーはそれぞれ4百万$借金を抱えているそうで、借金取り立や差し押さえに怯えていたのかもしれない。

いやはや、パウラとジルと、対する四つ星将官の奇怪な関係。タンパと言う平凡な街、しかし軍社会の特殊な現実がそこにとうとうと流れる。

バラック・オバマはあの1文づつ区切って喋る明快さで、当分アレンを信頼するとサテライト局ニュースで演説している。ミューラーからペトラエウス調査中の報告を受けたクラッパーが即座に辞任を促したのだが、オバマ曰く;元CIA長官のイラク・アフガニスタンの功績は称賛に値する。今、難しい状況だが、ご家族の精進を希望している。奇妙な励ましに聞こえる。調査結果やコングレス(下院)召喚の質疑の結果が出るまで、表面儀礼を保つ積りなのだろう。


Paula Broadwell、陸軍士官学校(アーリントンか?)卒業後軍に務め少佐で退役。スキャンダルの出だしはブロードウェルとペトラエウスの不倫。アフガニスタン派遣期間いっぱいに続いたと思われるが、地元紙の後追い記事の紹介がないと分らない。
パウラ・ブロードウェル、オール・インの著者と言うキャプションの入るTV放映のシーン。軍歴のある女性だから軍情報に詳しいのは当然。しかしそれ以上を知っているようだ。例えばリビア・ベンガジで発生したUS公使館への攻撃、計5名US人命が失われた。このテロにかなり詳しい論評をある大学で講演…。時間の前後関係が不明だが、ペトラエウスが寝床でパウラに話して聞かせたのではないか。

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ペトラエウスとブロードウェルとケリーの家族たちはパーティーや日常生活で大変仲の良い友達だったとゴシップ紙が書いているらしい。左にペトラエウス、右にジルの写真は上と同じで、丸印はゴシップ地元紙の説明か。

ぺトラエウスはエリート士官学校ウエストポイント卒業。カデット(卒業まもない少尉あたり?)の時、4つ星将軍の娘ホリーと結婚した。私たち愛し合っていたからこそ結婚したのよ。亭主デェヴィッドの計算づくの結婚と言う悪口にいつも敢然と答えていたそうだ。外地勤務の多い軍人家族を守る理想的妻として、軍家族組織で重要な役割を負う。亭主のCIA長官任命式や他公式行事で知名、同時に尊敬される女性と言う。

結婚37年めに、起こった亭主の浮気絡みのスキャンダルにどうするか?愛人パウラを既に承知しているかもしれない。初めの写真をご覧になると、苔むした古女房がいないアフガニスタンで若い仕事パートナーと通じる亭主の気持ちが理解される。あるコラムによると、司令官の男に取り入る女は珍しくないそうだ。

きしくも似た例がある。5年ほど前にキリスト教民主党(CDA)ジャック・ド・フリースが蘭国防省の準大臣に登用された。アフガニスタンNATO派遣軍訪問の前後、高官スタッフ女性と懇意になった。多忙職で常に彼女を同行する。他スタッフの同行無しが殆どだから、ホテルに2部屋を予約するが使うのは一つだ。その後、女房家族の自宅でなく彼女宅に住んでいる事実が議会で明らかにされた。大臣は国民の規範/模範であるべきかどうか、私は知らない。

勤務中の情事で、かつ家族をないがしろにする非キリスト教的`破廉恥`と見なされ、辞職せざるを得なかった。準大臣への抜擢が彼に新世界を開いたわけ。以来このおかげで彼はCDAサイドのスピン・ドクター役でメディアに売れている。かの女性とは直ぐに熱が冷め、分れた風評が伝わる。

昨夕(13日)、FBI係官たちがシャーロッテとタンパのライバル女性たちの自宅から文書/コンピュータ―など証拠物品を幾つもの段ボール箱に詰めて持ち出した。これらの文書/コンピューターにCIA軍事情報が含まれている場合、その情報提供者が問われる。パウラへのペトラエウス、ジルへのアレンの司令官たちがもし罪に問われるならば、オバマ内閣にも波が押し寄せよう。しかしそれにはしばらく時間がかかる。

ホリー・ぺトラエウスさんへの同情が集まっているようだ。パウラはこれをバネにしてさらに有名人として発展するかどうか。そしてジルとアレンとの誘惑っぽい/くすぐりあうようなEメイルやり取りの調査結果の公表。この辺りが当面の期待される`わくわく`スキャンダル焦点になろうか。

US国連代表スーザン・ライスがヒラリー・クリントンの外務大臣職を継ぐかどうかも、ベンガジのテロとペトラエウスとの絡み具合で決まるのだが、これは一般庶民にそれほど関心を呼ばないと思われる。ずいぶん低次元の`US将官のお話`である。

下記の余談でとりあえず話を閉じたい。パウラとペトラエウスのEメイル発覚防ぎの方法を紹介する。彼らの場合、帰国して互いの密かな楽しみだったのだろう。やがて火が消えると、ある種の工作手段になる。証拠の残らないメイル利用は最近の映画で用いられ、ご存知の方が多い筈。

発進されたEメイルは追跡できる。ネットワークに保存されるから、証拠ありでお縄を頂戴する。そこで将軍と伝記作者は一つのGメイルアカウントを作った。そのパスワードは彼らだけが知っている。彼女は伝えたいことを書き、それをDraftに入れる。草稿/コンセプトを考え、まだ発信しない作文である。彼はどこかで、同じEメイルを開き、彼女の書いた草稿を読む。そして返事を書く。やはり発信しない。こうして彼らはDraftのみを行う。発進されないので、記録されず且つ誰も内容を知らない。情事/不倫あるいはマフィヤなど秘密交信に便宜されているようだ。

今もどこかでパスワードを知らない妻or年老いた旦那がスヤスヤ眠る傍ら、亭主or若き妻はDraftにいそしみ、心を燃やしながら、逢瀬の場所/時間を書き込んでいる。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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