ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Uprising 抗議デモ/アラブの春

パレスティナ vs シオンの丘に帰ったユダヤ人  

ガーサ域からイスラエルに向かう`ファジャ5`。20日火曜日までに1000発余を消費。そろそろ備蓄が尽きるのでは…。通常武器および無人攻撃ドローンの供給先はイラン・ソ連邦の他に支那を含むと言われる。対空防御`鉄のドーム`に撃墜されたドローンに支那製造が見つかれば報告されよう。とは言え今年、公開された支那陸軍ドローンの外観はオモチャに見えた。張りぼて模型で、何とか天安門ショーに間に合ったと言う印象。次回に増しな体裁になるだろう。
Clinton-nego 02

HクリントンUS国務相がビルマ-カンボジア訪問を中断。彼女は機中でイスラエル首相ネタニヤフやエジプトのモルシ等と会談したらしい。同時に国連ボスのバン・キ・ムーンはカイロに飛んだ。こうしてガーサ筋からも明日にも(一時的)戦闘中止が実現すると伝わっている。ヒラリーさんは直截にエルサレムに行き、懇意のネタニヤフと並んで「暫定から長期間になるように」と記者会見。

アラブ諸国の怒りの映像(Facebook/YouTubeなど)が飛び交い、モルシ旦那すら柔和なバン・キ・ムーン氏とクリントンおばさんに「ガーサを見殺しにせぬ」と強気にでたそうだ。暫定的砲撃中止になるなら、ハマス拠点おおかたを破壊したイスラエルにとってやや長い休息期間に持ち込める。イスラエル主要都市を襲うハマス火力はすべての国民生活をストップさせる。空襲警報がひねもす鳴るから、仕事も学校もない。65%以上のユダヤ国民が従ってガーサ侵攻を支持していると言われる。
VRTルディ-・フランクスが実況中継で語る;ハマスは新たな武器備蓄期間を得られる。カオス状態の市街が片付けられ、行き場のない怒号と悲しみの市民の情念が漂い続ける…


フラーンデレン古都のアントヴェルペンの日本通称は英語彙由来のアントワープ。この鉄道玄関駅は緑っぽい印象の格調ある歴史建築だ。内部は幾層にもなるプラットフォームとモダンで広い商店街だ(マア便利になっているかな…)。北部ベルギーの華と言って良い。この華は駅周りの風景からもうかがえる。

黒いハットをかぶり黒いスーツ、色白痩せた表情に長い髭を蓄えた人々が行き来する。特に朝夕の通学時に子供を送り迎えする姿が目立つ。アントヴェルペンは伝統的生活と宗教を守る敬虔なユダヤ人の街である。彼らの多くはダイアモンドと関わる。5世紀に渡る喜怒哀楽の歴史があるそうだ[補足1]。

絶えず受ける迫害に耐え、理由なく時に追っぱらわれる。何時でも財産と共に逃げ出せるように、小粒なダイアモンドは便利である。生存手段としてダイアモンド商いと研磨産業に自然に集中していった放浪の民族…。

VTR(フラームス・テレビ・ラジオ)の第1局Een(エエン)の18日22時15分から15分間の最終ニュース。
彼女ハンネ・デコウテレは9月からの新顔で、この時間のみを担当。ベルギーのアラブ蜂起報道はルディ・フランクス(rudi vranckx)に代表される。携帯サテライト送受信機持ちカメラマンと組み、こまめに現地に入る。すべての紛争地域に出向き守備範囲は広い。昨日はガーサの現場から様子を伝えている。
GAZA Crisis Cor 04
昨日の戦闘中止の話し合いの一つ。右;パレスティナ自治政府大統領アッバス(Mahmoud Abbas)、過激ハマスに対し穏健である。 中;仏蘭西外相ローラン-ファビウス(大統領オランデの社会党ヴェテラン、元首相)


パレスティナは何処か? どんな人々か? 知人の娘さんによると、イスラム教を信じて中近東のある範囲に昔から住んでいる人々らしい。一つの民族と言うよりも砂漠の部族の集まりかもしれない。ここに20世紀以前、君主国家は存在していなかった。アラブの全ての王様国家群は欧州列強の権益による線引きの結果に作られた[補足2]。

ビルマに6時間滞在したバラック・オバワとヒラリークリントン一行。`時の人`アウンサンスーチーと共にメディアに顔見世。ミャンマー議会の野党党首との会談だが、あたかも彼女は大統領のよう見える。ビルマ民主化US全面協力のお祭り的パフォーマンスに過ぎない。だが、全てのサテライト局と各国主要テレビ局で紹介され、オバマチームの重要プログラムだった。
Gaza 12
上と前後してオバマはハマス攻撃へのイスラエル対応を支持する演説を行う。並行してUKウィリアム・ヘイグと仏ファビウスの両外相が同趣旨の談話を発表。6日前に始まったハマス砲撃に対するナトー各国の外交姿勢は一致しているわけ。一方で犠牲者の救助や救護物資をパレスティナ政府に支援することも表明。1.巻き添えをになる一般市民を最小限に留めること。2.犠牲者が収容される病院への最大限の支援、以上2点を常にイスラエル自身が宣言している。これを欠いてイスラエルは同盟諸国家の支持を得られない。言わば`戦争と平和`が同居しているわけ。ヴェトナム戦争以後の``戦争と言えども非人権行為を問う``非論理現象である


20世紀初め、つまり日露戦争の頃。パレスティナの範囲はトルコ以南からアラビア半島北端まで、東端はイラク/イラン、西端は地中海。現在の国で言えば、シリア・レバノン・ヨルダン・イスラエルを含む地域。イスラエルの東部にウエストバンク(土手上の高み)、南西に飛び地ガーサがあり、この二つがパレスティナ自治政府の国土である[補足3]

パレスティナ国家とは細長い現在のイスラエル域に住みながら排除されたイスラム教を信じる人々(=ムスリム)が作った国家と言えよう。1948年のイスラエル建国に対し、半世紀の艱難辛苦を経て1998年にガーサとウェストバンクからなる国家を歌い上げたように[補足4]、私には思われる。何れの地域からも多くのムスリムがイスラエルに職を得た/得ている。穏健なムスリムと多くのユダヤ市民は、互いに仲睦まじく共存するのが願いであるのだが…。

Gaza=パレスティナ居住地の被害ぶり。イスラエル空軍によるピンポイント爆撃だが、密集都市だからその周囲も破壊される。幼い子供たちが死傷する。成人と同じで避けられない子供の悲惨だ。紛争当時者は互いにこうしたシーンをメディアに紹介し合う。ガーサに接する南イスラエル地区の小学校付近へのハマス攻撃もイスラエルメディアによって伝えられている。
Gaza cor 12
爆弾の威力、深いクレーターが出来ている。ミス爆撃か? イスラエルの戦闘力・火力はハマスのそれを遙かに凌駕する。ハマス側は昨日だけで300発ミサイルを旗艦商都テルアヴィブなどほぼイスラエル全域に発射。殆どが対空`幕`によって破壊されたそうだ。これを`鉄のドーム`と呼んでいるようだ。優れた防御によって、イスラエル側の人命喪失はわずかにとどまっている。勝負にならない印象を受ける。


1990年代半ば、ゲリラから穏健政策に転換したヤセル・アラファトがイスラエル首相ラビンと和平協定を結ぶ。世界は狂気して、彼らにノーベル平和賞を贈った。だがこれもイスラエル軍勇み足事件によって、パレスティナ内部の過激派(現ハマス)成長を誘い、御破算に終わった。決定的乖離は1995年11月に起こったラビン首相暗殺である。

多くのイスラエル人がウェストバンクに進出、住居/生産施設からなる`村`を建設している。彼らは`コロ二スト`すなわち植民地者と呼ばれ、パレスティナ国家の存在を認めない過激シオニストだ。同時に(ネタニヤフ)保守党の支持者も多い。和平協定締結時にうまれた暫定の自治政府が、徐々に多くの国家に承認されてゆく。その彼らの主張と国連協定によれば、コロニストの入植は約束違反である。新家屋は政府によって撤去されるが、コロニストはへこたれない。奇妙なパターンの繰り返しである。

ガーサ人口は150万ほどと聞いた。残り300万がウエストバンク住まいと言うこと。ガーサのハマス警察や主要自治政府施設が爆撃を受け破壊されている。
Gaza cor 11
現首相ハーニアは歴戦の対イスラエル戦士。90年代イスラエル市街を襲った数多くの自殺テロ指導でキャリアーを作った人らしい。彼を消すこと(殺害)はイスラエルの一つの目的。彼の片腕か、ある重要メンバーは家族子供を乗せて移動(退避)中に、精密砲撃によって車と共に全員吹き飛ばされた


Zionと一般ローマ字表記の山がエルサレム市街にある。この山に帰ろうと言う精神的運動が19世紀末に始まり、やはり半世紀の紆余曲折の後に、2次大戦後に国連手続きを経て奇跡的に人工孵化した。この運動を始めた人物が建国の父と言われる。地球上あらゆる場所からユダヤの人々が殆ど不毛の乾燥地帯に`帰還`し始めるのである。

東欧イディッシュ言語や露語、スペイン語にアフリカ言語を話す多岐多様な人々が、20世紀におよぶ空白時間を置いて、パレスティナの地に帰る。独蘭でホロコーストを生き延びた知識人も帰って行った。恐るべき事業に思われ、海水を真っ二つに割る奇跡に近い。モーゼはそうしてエジプト脱出の同胞を故郷へ導いたのである。

昨日今日の紛争勃発の構図は、住み続けていたパレスティナ人versus(vs)帰ってきたユダヤ人である。もしもシオニズムが起こらなかったならば、モーゼの民は散らばったまま夢にさまよい、パレスティナは別の戦いや困難に浸かっていただろう。とわに解決できないか…。私は、平和は来ると思う。時間区切りで乱暴に推理すると、なお半世紀を待たねばならない。今世紀末に、もつれもつれ紛争の象徴的過去事例として語られよう。

[補足];
1.35年前、知り合いになった人の名はアイサ。のち親しくなって、共通の友人からその名前はユダヤ由来だと聞いた。彼の亡父の職業からユダヤ(系)と分り納得した。USユダヤ社会を見よ。欧州から逃れ、真面目ながら`豊かな`人生を楽しむ人が多い。僕もそうだよ。喜びも怒りも悲しみも…、楽しみと共にある。左様な単純極まることを、なるほどと無知な私は教わった。
ダイアモンドと言う苗字はきっとユダヤ系だろう。原石を研磨して初めて、輝く`愛`のシンボルになる。南アフリカ鉱脈発見(16世紀末から17世紀初頭らしい)以前の原石はインド産。アントヴェルペンとインド原石との絡みは別に譲るが、近代になりダイアモンドの街としてフランクフルトとアムステルダムも知られる。これは1648年の欧州再編を契機にする。30年と80年の両戦争で大地も人心も慌廃した。平和が渇望され、諸国はミュンスターとオズナブリュックに集まり、幾多の約束をした。これがアントヴェルペンのダイアモンド産業の衰退になり、上記2都市への`疎開と分散`に繋がった。19世紀工業革命でダイアモンドの工業用途が開発され拡大した。研磨技術の進歩と`近代グローバリゼーション`によってアントヴェルペンに再びダイアモンド産業の栄光が蘇る。

2.例えば当時のパレスティナは、レバノン東に広がる後背地はアレッポ地区、ダマスカス後背地はダマスカス区、無論イスラエルもシリア共和国も存在しなかった。線引き役者は大英帝国。

3、正式国家声明は14年前。アラファト・ラビンコンビによる平和気分は東欧共産主義崩壊のあと、小国家の独立が相次いだ時に重なる。平和への試みはジーハー(Jihadism)を唱えるタリバン・アルカイダ・ヘズボラなど多くの過激武装グループの台頭やテロ活動(ナイン・イレブン)により、いっそう困難になっている。モルシエジプト大統領は(英語彙Brotherhoodの)ムスリムを支持基盤にする。イスラム原理主義に相応すると思われる組織だから、言うまでもなくガーサ・ハマスを全面支持する。将来欧米にとって厄介な事態になり得るかも知れない。

4.歌い上げた;アラブ諸国は正式に国家として認めているだろう。日本を含め`西側は`現に存在する地域勢力をそのまま受け入れているが、国家として正式な外交関係を持たない。言わば、闇で存在していることになる。ハマスはヘズボラやアルカイダと並ぶテロ組織と認識されている筈。

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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