ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Nostalgic Melody&Film 懐メロ&フィルム

ささめ雪自転車泥棒 [続編] 

``ささめ雪``でふれた自転車泥棒はネオ・レアリズムと言われるデ・シーカ(De Sica)作品だった。ようやく広告張り職を得た失業者が自転車を盗まれる。自転車無しで仕事が出来ない。彼が息子と共に自転車を探す経緯を丁寧に描いた映画である。

犯人と思はしき男とのやりとり、、、まどろっこしい父親に苛立ち怒る息子、、、こうした場面が続く。観る者は徐々にじれったくなる。現実はかくなるシドロミドロだと。やりきれなさが漂うような場面と、やがて犯人を捕まえるゾと言う希望の場面…。白黒映画だからはっきりとして美しかった。痩せた父親と元気な表情の息子が観る人の心を誘ったと思う。そして戦後すぐの自らの難儀な日常と葛藤を重ねたのではないだろうか。

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一昔前、自転車王国は支那と思った。共産主義下の人々は皆等しく自転車で通勤する。自動車はまだ資本主義社会の乗り物に思われたのかもしれない。明るい笑顔とその自転車の群れが消えるような遠くまで続いている風景だった。

自転車普及率、または百/千人単位の保有台数が国の豊かさや技術水準の指標になるかどうか? 自転車によるリクリエーション/スポーツ度は文化の指標になるかどうか? 瑞西‣日本のような山岳地では自転車をこぎ辛い。海より低い土地の蘭や緩やかな平野の多い仏独では自転車を重宝出来る。

モーター駆動の熟年用自転車が普及しつつある。簡単な仕掛けで競技用自転車よりはるかに安い。チョット楽をしたい、けれどもペダルを漕ぐ`自転=自力`の健康ぶりは変わらないと信じる消費者狙い。今日の自転車の魅力は「人力で転がす車」にある。環境に優しく、健康に役立つ道具なのだ。

64年前、自転車の第一義は庶民に購買可能な価格と燃料の要らない経済性だった。そのころイタリアで起こった自転車泥棒は、しかし今日も日常茶飯事に起こる。地下経済と言うか、犯罪組織が主役。とは言え小企業である。学生/若者によるボロ自転車市場も僅か重なる部分があるだろう。新品でない自転車を満杯にしたトラックを数度、目撃したことがある。アムステルダムからドルトムントに運ばれる、二つ地名は例えば…である。オランダのセカンドハンドがドイツで走るのは欧州連合の便宜を象徴する[補註]。

自転車の単位当たり保有台数と盗難とは比例関係に在るように思われる。先日アムステルダムの話をした。ひたすら`平らなこの土地`に於いて新品100台中10台近く一年以内に盗まれるのでは無いだろうか…。もちろん幾重もの盗難予防手段が新型に施されている。盗難された場合、警察への届け出が例えば保険会社によって奨励されている。それにもかかわらず、商売繁盛で左団扇のご仁がいるに違いない…。(東欧(特にセルビアは名高い)の知的犯罪グループ、ロシアへのベンツとBMW専門の高級自動車盗難組織もある)。

収穫と消費の土地が逆になること、つまりドルトムントで消える自転車がアムステルダムに現れることは大いにあり得る。デ・シーカー映画では、失業家族の自転車を失敬した泥棒氏は彼自身の自転車を盗まれたかも知れない。あるいは彼/彼らシンディケートの仕事であった可能性はどうだろう。当時、誰にとっても自転車は必需道具だったから。それこそ戦後の`闇あきない`市場に他ならない。


[補註]
1. こうした複数都市間`物々交換`は自転車に限らない。あらゆる消費物資で可能。EUシェンゲン条約の心は人/物の移動の国境チェックなしと言うもの。かつて(高速)自動車道にある国境検問所で車は鈴なりに検問を待たねばならなかった。現在は特例を除き、殆どブレーキも踏まずそのまま隣EU国に走行する。

2. 欧州委員会は従って加盟諸国圏内の犯罪自由化に様々な細則/対策を採る必要に迫られている。特殊例ではEU加盟を果たしたバルト3国;その一つリトアニアの青年が独逸で働き、白耳義を経て阿蘭陀に転職。彼は前2国でペドフィリア(pedophilia)容疑で首になっていた。この情報はまだ加盟国警察に共有されていず、彼は自由にアムステルダム保育所に就職。数年間にインターネット上の一つのセルとしてネットワークを構築していた。欧米主要国の同好者が参加している。彼の被害者は数百名に上がり、政治社会問題に発展。児童保育に大きな波紋を広げた。

3. `桶屋が儲かる`式に話題を続け、[続々]は自転車泥棒イタリア人が北に移民した話。政治世界の性の解放とサン・トワ・マミ-

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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