ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Politics and economics 政治/経済

日本の選挙 

今年の何時頃からだろう? British Broadcasting Companyの24時間サテライト局 BBCworldが日本列島天気予報を流している。自国のブリテン諸島の天気予報番組は主要ニュース後に必ず丁寧に伝えられる。それは向かいの欧州大陸を含む。地球をグルグル回る各地主要都市の気温+晴曇雨を示す解説も、時々ついているように思う。

すると支那や北米・豪州大陸についても、予報されていると想像されよう。並列的に扱われると人は考える。ところが支那(この文字通りChinaと表記される)やUSA天気予報は無い。終日見て確認したわけで無いが、もしも、日本列島天気が↓のように毎日伝えられるならば、特例になろう。何故だろう? BBCに理由を聞いてみたい。


京都・名古屋・大阪など5つほどの都市名と、それぞれ気温と晴曇雨の記号を示した表も現れる。60秒ほどで充分に分りやすい。
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このSundayは来たる16日のことだろう。もしそうなら東京15度、寒く無い、投票率に貢献するかもしれない。


風変わりな列島天気予報は(私に)悪くない。海外在住邦人の殆どはしかし滞在国TV天気予報をみるのでは…。可能ならば日本発の日本衛星放送をみるのではないだろうか。わざわざBBCworld60秒ニュースを見る人は少ないように(私に)思われる。ともあれ選挙のために用意された日本列島天気ニュースでないのは確かである。

今、北米大陸US東端の小州コネクティカットの児童20数名殺害事件がライブで報道されている。この種の乱射でUS史上最大犠牲者だと。かつてドイツ連邦においてギムナジュウム高校生による犠牲者数はもっと多かったかもしれない。昨年の昨日にフラーンデレンのラウク市で33才アムラニが昼日中に機関銃を乱射し6名を射殺。同じように彼は彼自身を射つ。昨日その現場で慰霊行事があったばかりだ。[補註1]。

この実況中継の合い間に世界の出来事が紹介され、エジプトのレフェレンダムと並び、日本で明後日に行われる選挙を伝えている。総花的ニュースだから詳しくない。数日前にケーブル・ニュース・ネットワークが不況の波をかぶる各国の失業率をあげて、日本の選挙絡みに少し触れている。


豪州5.2% 支那4.1% 香港3.4% 日本4.2% 東南アジア平均?2.8%  こうしたメディア数字は出自が分らず怪しい場合が多い。局によってばらつきが見られる。支那発表の経済指標の数字は勝手にこしらえる(≒調整)らしく、国際的に信用度が低い。また開発途上国の統計は古いものがある。各国で失業実態解釈が異なる場合、`感触`になる。日本の卒業後直ぐの職無し状況は失業手当の対象になら無いのでは? すると失業率に加算されないだろう。
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独5.4% 希臘25.4% 葡萄牙16.3% 西班牙26.2% 欧州連合平均10.7% 地中海諸国の高失業率異常が債権問題を如実に示している。ドイツ連邦の低い数字が際立つ。仏蘭西と英国はいずれもEU平均に近い。オランデ大統領の支持率の急降下は失業率と反比例している。


多党乱立のために分かりにくい、と溜息と言うか戸惑い気分が親友から聞こえてくる。政権党・民主と野党第1党・自民+公明に加える太陽+維新の三極がだいたいの構図らしい。見かたによって中堅グループが形成されるのだろうか…。

多党制と言う制度は無いけれど、欧州にかなりの多党国家が存在する。王様寄り集まりUKですら、事実上二大政党時代は去った。三極になり、今後自由党の伸長傾向が続くのでは。大陸の核である仏独も二つに続く複数政党が力を増しつつある。ポピュリズムと言われる極右政党が各国で人気を集めている[補註2]。

個人主義の激しい土地で自分の意見に近い政党を選ぶならば、必然的に多党になるのではないだろうか。二つに収れんするのは単純思考のお国柄でなければならない…。
様々な主張が生かされうる政治とはややこしく妥協に満ちるスッタモンダに思われる。しかしそれも民主主義の現れなのではないか。デンマーク・ベルギー・フィンランド・オランダなど小国家群が民意反映する優等生的例である。政権は常に、多党間から可能性ある政策協調出来る数党が集まり構成される。連立内閣がもっとも民主主義を実現する形になっていると理解されるかもしれない。

日本にのみ選挙権をもつ私はしかし過去30年、国民としての義務を果たしていない。首都から常に遠くにいるので、日本大使官から投票用紙も選挙公報も何も来ない。在外邦人の選挙参加を消極的にせよ! 左様な外務省方針があるかのようだ。

日本大使/公使館は邦人状態を把握している。住所と電話をファイルに納め、数年に一度くらいか事務確認なんやらで連絡してくる。しかし選挙に関し、次のように解される。「自らの積極的意志で大使/公使館に行き、手続きをした邦人は選挙出来る」。言い換えると、公大使館に行かない私のような例は失格者になる。忙しくて積極的選挙義務を果たさない邦人自身に責任があると言う建前と思われる。

これと対照的なのがUSAだ。彼らは何処にいても情報をもらうようだ。大使館での同胞祭りのような投票も、郵便投票もできるらしい。知り合いエドは必ず案内をもらい、だから選挙だと分ると言う。行政の親切さが日米でこんなに違う。付録に付け加えると霞が関外務省官僚のたらいまわし大使館廻りはそろそろ終わりにすべきでは。事務手続きの古臭さに驚くことがある。メイル連絡すら許さない海外館網を保っている。嗚呼…。

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      福島の原発サイトから選挙争点を伝えるステファン・ブロマールト

明後日の選挙マニフェストを、従って私は殆ど知らない。一般的イメージしかない。高齢/熟年時代の課題、原発と関わるエネルギー政策、極東を巡る領土紛争、消費者税、おおくの政策論争点がある。あり過ぎて戸惑うのが良く分かる。浮動票と言うカテゴリーが選挙結果を大きく左右するのがこのごろの健全な民主国家選挙の趨勢に思われる[補註3]。それは政党間の政策論争の分りにくさに少し負っているかもしれない。

浮動投票者に的確なアドヴァイスをするソフトウェアーが開発されている。既に10年ほどの実績を持ち、年々改良されている。言わば政治学の応用ソフト。多くの政治課題をあげ、その具体的政策をアトランダムに並列する。参加者自身が最も共鳴する項目にチェックを入れる。全ての回答を総合して、参加者の政治観にもっともマッチする政党を明示する方法である。

自分は左派支持と普段考え、概ね左派政党に投票していた人が意外にも右派的だと言う結果が出るとか、保守支持の人が実はたいへん革新的だったとか…。客観より心情が投票を左右するのだと開発者は言う。具体的なこれと言う政党明示が出ない場合があり、それには幾つかの考慮点がアドヴァイスされるそうだ。

ソフトの客観的信頼度が仮に80%ならば、浮動投票者の投票直前の迷いを80%解消しよう。選挙アドヴァイスソフトは徐々に受け入れられているように思われる。だが人間は非論理な生き物だ。自分の気持ちにそぐわないアドヴァイスに従わないのである。さらに80%マッチする政党があっても、20%に含まれる例えばイスラム教観の相違が彼/彼女の重要点ならば、人はアドヴァイスされた政党と対極する政党に投票するだろう。

[蛇足」
昨々日の北朝鮮ミサイル実験成功は、憲法改正や自衛隊の国軍昇格を主張する政党に有利に働くと思う。`邪悪な国家`が右翼保守を応援する結果になる。常に政権にあった右翼保守のマンネリと腐敗とから、彼らは脱皮して清々しい党になるのだろうか? 

かたや左翼革新の長く続いた常套文句は文字通りの`保守頑固`だった。雲散霧消と言うかチリジリになり、そこから再編されたデモクラシー党が近年の政権を担った印象を受ける。

蛇足二つ目を加える。聞くところによると政権党を再び三度割った小沢一郎の関わる`未来`云々新党があるらしい。彼がいかに豹変変身して、権力にしがみついてきたか。この人の体臭は民主主義に合わないのではないか[補註4]。新しい世代に法を作る役割を譲るべきだ。単純であるけれども、政治観と無関係な個人的好き嫌いに過ぎない。


[補註];
1.2011年12月14日の記事「リェージェの悲劇 二重国籍と移民」この犯人は単独犯行。今回も一人のようだ。小学校先生の母親を射殺後、そのクラス児童と居合わせた人々(計26名)を射殺。オクラホマ惨事は数倍の被害者があった印象を持っているが…どうか。
一方、昨日ダマスカス南部郊外に於いて女性12名と子供20名、反政府戦闘員26名を含む計146名の死亡が伝えられている。毎日こうした内戦の犠牲者が出ている。21カ月間に約4万名が亡くなったとある人権組織が声明している。
2.参照;2012年3月18日「マリーヌ・ル・ペン…」
3.ロシアや明らかな独裁ベラルーシなど摩訶不思議な選挙国家はこの限りでない。
4.参照;2012年7月11日「拝啓小沢一郎殿 ダイアモンドに続かれよ」
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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