ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Nature 雑草 フローラ/ファウナ

哀愁のからまつ林 [付録]

哀愁のハイブリッドからまつ林。後方の緑は常緑針葉樹モミ類
DSC_0597.jpg

付録考
餓鬼坊主のころ、少年クラブと言う月刊雑誌があった。少しあとで冒険王と漫画王が出たように思う。少年と言う言葉は私に違和感があった。雑誌も後者2つより大人しい感じだったかも。小学生向きの漫画雑誌これらはほんとの月の2ヶ月くらい前にその○○月号を出していたのでは…。分厚な正月号が10月や11月に出るのだが、不思議に思わなかったのは商業主義に犯されていたのだろう。自分で買えるのはお年玉をもらう正月くらいだから、三月号を所有して嬉しい気分だったと思う。それ以外は見せてもらうために友達周りをしたのである。

後々のウィークリー漫画誌時代に比べると、古式ゆかしいと言う形容はどうだろう。特徴は本誌に余分に付く付録である。鞍馬天狗や月光仮面の立体お面、機関銃の組立セット、昆虫捕獲道具、そうした付録が盛り沢山に挟んである。はち切れそうに太った漫画月刊誌が戦後15年くらいの``少年文化``とその出版業界を表していたと言うべきか…。

付録と言う熟語は、他でもない「哀愁のからまつ林」続きで幾つかの画像を加えることを思い立ったから。グリコの箱にもう一つ小さな箱が乗っかっていた。中に小さなプラスティックの玩具が入っている。これも付録思考かもしれない。景品の付録には本来無い只で余分のものをもらえると言うホクホク感がある。


      付録 1
     Larix kaepferi 030-1 Hortus
胸高(130㎝)直系1m前後のカラマツ。北緯53度東経7度に育った日本固有カラマツ。ご覧のように盛んな樹勢が感じられる。日本カラマツは琵琶湖当たりから北に分布し、あちこちに巨木が見られるようだ。本個体は巨木と言えないけれど、欧州育ちとしては立派な大木。人の背丈付近の幹は頑丈で余分に膨れている。因みに外周は Ø x π の3.14mよりかなり大きいだろう。 
      付録 2
     Larix bast
左;胸高直系=Ø 60㎝ 樹皮が典型的カラマツからずれているか? 樹高20mを超える。
右;我が庭個体3m高の部分。森の数センチ実生を移植、3年後の再移植時に樹高2m。樹齢10年に入ったばかり。現在9mほど。7年目に初めてパラパラと球果をつける。その翌年に球果を増やし、2012年ドッと樹冠全体に広げる。地衣類に覆われているのはワール・マース両河川域の湿地環境のため。幹元は縦にひび割れカラマツっぽい表情。2013年藤の紫花がもしも数多くつくならば、稀なる針葉樹との合奏になるだろう。

この藤は右下から左上に巻付く。いわゆるZ巻(上から見て時計回り)で、昨年初めて数個ついた花房を見ると、フジ(ノダフジとも言う)である。つまり日本出自の園芸種の一つ。捨てた小枝から芽だしをした個体なので、これも言わば実生と言える個体。樹齢7年前後。ギュッと食い入っているため、カラマツ種の方が絞殺される可能性がある。
蔦類に巻付かれる樹木は、外側と内側から絞め殺される二つがあるようだ。熱帯ガジュマル仲間に内側を空っぽにされる例がある。吸着細根が内部に侵入して攻め上がるような仕掛けらしい。フジ類ほど強力でないスイカズラ仲間も細い若木を貧血気味にする。めでたい蛇年だから、蛇の正攻法として逞しく生きぬくサバイバルとして考えよう。

      付録 3
     Larix kegels
上;付録2の左個体の小枝に付く葉緑素を失いつつある短枝束生葉と球果。カラマツに似つつもセイヨウカラマツの相当な血入りが感じられる。それが付録2の樹皮に反映されている。
下;圃場で苗木から育った園芸種。これは背丈を5m前後に抑えている矮小種らしい。鱗片の大きな開き具合と、外周縁のめくれ具合とがカラマツを示している。マツ科のカラマツだから、鱗片一枚の内側に小さく細長い種子2個が生じる。種子先端が翼っぽい形状になっていて、風に乗り飛ばされるようになっている。カラマツに限らず、`いじくり回した`園芸種は、実生する力に欠ける場合が多い。生産用材の森林ハイブリッドの場合は問題なく、光を充分に受けられる廃線路空間に着床した殆どの種子は数センチ高の幹に一本づつの葉を数十本つけている。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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