ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Oh every day 日々そうそう

イチイ材の箸置き

日々そうそう。昔、何気なく、食卓で使っていたわけで無い。家庭によって、毎日つかう、客が来た時に使う、ゼンゼン使わない、色々あるだろう。使うような客を呼ばないし、そんな客は御免こうむると言った輩がいる、さもあろうと納得した。学生食堂や牛丼屋では使わないだろう。そんな食いもの屋の割り箸に箸置きはおかしい。

御女中が善を運んできてくれる料理屋、舞妓さんが酌をしてくれる置屋、懐石を出す禅寺、左様なところでは必須道具になる。たいてい逸品で凝ったつくり。磁気も竹も石も七宝も…。ステンレス・スティールやクリスタルガラス、銅も見たことがある。木製は意外に少ないような気がするが、どうだろう。

そこで欧州イチイの素朴をこさえて見る。

       A Taxas 2

上左;上面、上右;側面、下;正面 つまり古典的三面図としてご覧あれ。正面図は一辺13mmの正方形。樹木の心材(黄茶)と辺材(白とび)の明瞭な違いから直系数センチの幹で樹高4mほどの小木を想像されたし。わたし自身が伐採、屋根裏で3年乾燥させた材。

年輪を数えると心材部分が8個ほど。辺材外側の広い余分が落とされ見えないが、やはり8個ほどだった。即ち小じんまり細い樹木の年齢が15年余と言うこと。マツやスギ、モクレンやリョウブでも良いが、15年ならば数センチ直系に留まらない。
       Drie kanten 02
何処に育ち、何時切り出し、乾燥に何年かけたかと言う経緯と素性が分っている。里山で得た材木で日常生活品をつくった昔、常に`正体`が分るので人々は疑いなく(安心して)ものに接していた。そんなことをわざわざ、誰だったか、書いていた。ウイリアム・モーリスと言う人の作品はもっと哲学入りの`綺麗で複雑`だが、動機はそんな手作りの素朴さにある。

この箸置きはいわばイチイ材のヘラのようなものだ。簡単な造作。ひとつづつ木目が異なる。同じパターンが出来ないクラフト(≒手工芸)例、暖かみが感じられるならば幸。


  
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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