ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Ordinary People 雑人雑名

ウクライナの女たち  [フェーメン :前篇]

知る人ぞ知る。まずご覧くだされ。

2008年創立、2年の間に世に知られ、運動体としてのロゴを企画。キエフが発表会場で、そろそろ暖かい2010年の4月11日だった。アッピールの基本はブレストをあらわにすること。左右にウクライナ国旗の黄と青を配し、黒い線で縁取り、同じ黒の垂直線を中央に引いたデザイン。真ん中の女の子が焦点で、自然体の表情を組織ロゴとしてグラフィック化すると、こうなると言う見本。造形は素直な若い発想からで、満点をあげたい。

Femen 01


目の行き場が無くて困っているのはローマカトリック管轄区メッフェレン-ブリュッセルのビショップであるアンドレー・レオナルド。昨日の記者会見は、同性愛結婚に関するベルギー旧教組織の公式見解の発表である。

``同性結婚ならぬ``が総本山ローマの原則だから、その`支店`ベルギーも同じ。ただローカルな事情に即した具体的な発表である。ベルギー連邦政府は既にオランダに続き、同性結婚を合法化している。私的機関である`ローマカトリック組織`は同性婚を認めず、したがってその儀式受付もありえない、と言った内容。

先日フランス議会が同性婚法を採択した。大反対のデモが続く中で、たまたま過半数を制する社会党が強引に可決したと言う印象を受ける。もしもサルコジー右派が選挙に勝っていたならば、通らなかった法律である。60年代、西ドイツはホモを監獄にぶち込んだ。その独逸をして今や同性婚法を認めようと言う時代になっている。風潮、と言うか、同性で同棲すると言う性現象が科学的根拠に裏付けられたと理解すべきだろうか。

蘭白に続き北欧もOK、欧州大国のフランス・ドイツ・イギリス議会もおおむね、OKに傾く。もちろん国を割っての大揺れなのだが、過半数を得れば法案が通過する。これを民主主義の`不可思議`と言う人がいる。

ホモ賛成デモ。先月から議会で熱い賛否のディベイトが続いていた。
Gay Marriage 01_edited-1

フランス国民半分が、男と女の夫婦と子供たちと言う健やかな家族イメージを抱いている。当たり前でしょう、もちろん!と言うのがイスラムや仏教社会の常識中の常識と思われる。キリスト教の東方正教会の国々も同じ古式ゆかしい家族像だ。ローマ旧教の信奉者にとっても、同性結婚は世界の終末を意味する。ありえないことなのだ。にもかかわらず、伝統の議会に於いて堂々とゲイ・カップル審議が繰り広げられる。


ウクライナ、見知らぬ情緒にあふれ、私には美しく響く言葉だ。10年一昔、オレンジ革命が懐かしい。ソヴィエト圏のタガを外し、西側EUよりのユシチェンコ政権が成立した頃。旧東欧圏の幾つかが既にEU加盟を果たし、自由化息吹がウクライナに鼓動していた。 

だいだい色の旗や花、コステュームが新しいウクライナを象徴した。由来は何か、私は知らない(補註1)。ウクライナ伝統と関係があるかも知れない。赤軍やもっと昔のロシア帝国に刃向かった独立心…。4月復活祭に手書きされる卵の彩色のゆかしさを見られよ。ほのぼのと暖かい。微細なトラディッショナル・エッグである。ウクライナの女たちが描く。


Ukrainian Easter eggs


1978年冬、夜汽車に私は乗っていた。どこから乗ったのか覚えていない。夜に乗ると、途中の通過駅で留まったりしながら、朝方に目的地に付く夜行列車である。始発は、マドリッドかパリだったか? 終着駅はストックホルムだった(補註2)。

各キャビンは人が時折いる程度、のんびりと言うか、むしろ閑散としている。週末で無い普通日の夜汽車はこんなものだと車掌。途中連れ合いが入ってきた。大きな楽器を抱えた若い女が、窓側左右二つ座を伸ばし一つにして`夕食`を広げていた私を見てニッコリした。安心したような風情だった。

当時スモーキングは普通人の営為だった。国を変えるたびに私はデューティー・フリーの煙草を仕入れ喫っていた。その時、薄い正方形の赤い箱を置いていて、アラッと彼女が所望した。ヘビースモーカーで普段はゴロワーズ、でもフィルター付きよと再び微笑した。薄青いパッケージのタバコでひどく咳き込ませるような強い香りのフランスのタバコで、私には不向きだった。

薄明のハンブルクで彼女が下車するまで随分話を聞いた。同じ年頃で、いかなる組織とも関わりない罪の無い日本人に胸のつかえを解放すように彼女は話した。`夕食`とタバコでくつろげた所為もある。普段くつろげない人だったようだ。機会あれば連絡するようにと名刺をもらった。本名で無い筈。幾つかの仕事先の名と番号があった。


マルフォ・フラウティール。白耳義フェーメン活動家。だが胸をあらわにするグループに属さない。勇敢な若い女の子たちがメディア関心を呼ぶ`戦術`部隊だが、`兵站`を担当する背後の力を欠かせない。広報担当も`参謀`も揃える組織に育っている。資金源が不明だが、グリーンピース発展過程になぞえられるような気がする(補註3)。活動拠点を数ヶ国に拡大、数百名の実践活動家がいるそうだ。
マルフォいわく;レオナルド司教はホモに対する虐待者。ベルギー・カトリック組織はホモを人間的平等に扱うべきだ。教会による性悪用実態(小児ホモが多数)が各国議会委員会などで明らかになり、賠償手続きが進む昨今、同性婚を許さぬカトリック原則は辛辣な皮肉と言わねばならない。
Femen 02
ウクライナ本部の活動家;英語化の綴りから、インナ・シェフチェンコ。shenkoはウクライナ姓名の接辞語のようだ。後述のYulia Tymoshenkoは同形式の苗字で、話題の人物。政治的に彼女たちは繋がり、ティモチェンコ側からの資金提供もあり得るだろう。下画像の中央はインナと思われる。前線部隊の2013年中心的女性だろう。

Femen 04

このデザインは人の顔にもなっている。剽軽な表情を漂わせ、キリスト的エーメン/アーメンのようにフェーメンと詠う点がミソである。ふくよかと言えない`乳房`二つはメガネに当たり、何気なく傾いでいる。洒落と言うか、当世女の余裕…

Femenは国際語彙Feminismをもじった造語。上述したようにAmenと掛けている。エーメン・アーメンと仮名書きされ、心からの忠誠/納得/誓いを示す締めくくりの言葉、と言うか発声音である。神に対して「ハイ分りました/仰せに同意して従います」そんな感じの自身への了解である。語感`フェーメン`は素直にスーッと入り、人々に覚え易い。なかなかのネーミングである。

ウクライナの女たちが何時から男と並ぶ同価値の性として公に声を出したのか、知る由もない。近い例としてオレンジ革命の際、ユーシチェンコの隣に並び、`世界デヴュー`したユリア・ティモチェンコを知るだけだ。長い金髪を丁寧に編み込み、輪っかのように頭部を巻いたヘアースタイルの女性。ウクライナ伝統ヘアースタイルらしい(補註4)。

ウクライナの名を聞いていても、その文化/歴史を大陸支那や朝鮮半島のように知る日本の方は少ない。ウクライナ観を持とうにも、何も知らない私にもどうしようもなかった、少なくとも1978年の冬まで。


【補注】
1.ウクライナの前に薔薇革命がおこった。英名ジョージア、独名/ゲオルク、自国語サカルトヴェロKartvelebi (ქართველები)と言う国家、日本語名グルジアでこのカナ名は日本以外で通用しない。青年Saakasjvili(サーカシヴィル)が脱ロシア政策を取り、一時低迷したが、一貫した反ロシアが再び評価されているらしい。上さんをサンドラ・ルーロフと言い、オレンジ色の蘭国の人。ならばサンドラもじりでオレンジ革命はジョージアと考える人がいる。

2.当時ユーレルパスと言う欧州人以外を対象にする長期間パスがあった。有効期間は数ヵ月から半年ほどあったのでは。一等車版もあり、格安だった。JRも海外観光客プロモートに各1・2・4週期間のパスを発行している。しかし30年前の欧州版に比べると非常に高額である。夜汽車について;現在EU圏をカバーするこんなのんびり夜行列車はないかもしれない。インターシティーやTGVなど国際列車のスピードがあがり、合い間にのろまな夜汽車を走らせる芸当が彼らに出来るとは思われない…。

3.グリーンピースからの枝分かれSea Shepherdの過激に例える人がいる。シーシェパードはPaul Watsonによる環境保護団体に名を借りた商いに過ぎない。国ごとに、こうした団体の活動資金ランキングがある筈。ワタソンは巧みな広報宣伝によって潤沢な軍資金(寄付)を持つ。フェーメンが国際的NGOとして今後の成長株になるかどうか?女性の開放だけでない広範な政治性をブレストの魅力とどう絡めていくか…
関連記事
スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

Profile

ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
この記事にリンクを貼る

Designed by Shibata

タグリスト

access
access online
現在の閲覧者数:
Latest trackbacks
Search form

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。