ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Here&there lands 雑なるアレコレ大地

エディンバラ・フェアー 砦の祭り スカルボロー・フェアー 

古代メソポタミア(現イラク)の言語シュメール語にEdinと言う語彙があったそうです。象形文字が伝えられ訳された結果のアルファベットでしょうが、砂漠・荒野・草原と言ったメソポタミア的土地を意味したそうです。何も無い左様な土地に開墾/進出した部族はもちろん身を守る砦を築きます。

今日どこかに隠れているリビア"酋長”が追い出された屋敷を英語でCompound (Buildings)と呼びます。午後この人に150万ユーロだかの懸賞金がかかりました。スポンサーはベンガジの商い人たちだそうです。首都のコンパウンドは今朝の日記に触れた通り、複合建築である以上に軍事基地即ち独裁を堅持するための要塞でした。"熟語”をCompound wordsと綴るように、複合/混合する性格を帯びた大施設だからです。[カダフィーの旦那をみんな探していますが、見つからんデスネ]

Johanesburg/Hamburg/Limburg、Strasbourg/Luxembourg、Scarborough/Malborough/Marlborough …これらは見ての通り、二語からなる熟語の地名。言語により、後部に相当数の変化形があり、それは上の三例で分かります。木製ラケットで現代テニスを始めたビョルン・ボルグのBorgやアングリカン・チャーチ本山カンタベリーのCanter-buryも同じ。ざっとこんな具合ですから私にチンプンカンプン言語に、いっぱいノヴァリエーションがある筈。

      Kranenburg00
芝部分は昔の堀割り、水堀が砦を守っていた。家屋は環状に建つ。向こうの搭は砦の監視と出入り門だった。いま家屋内部は現代的内装を持ち、こじんまりながら雰囲気ある住まいになっています。外側で庭いじりができますが、どうして降りてくるのだろう?チョット謎。何度も姿を変えてきたが、オリジナルは20世紀前ローマの一つの burg=要塞。

42年間居座った独裁者だけでなくCompound=砦=要塞は人類にとって必要不可欠な構造物であったわけ。ローマはガリア(現在のフランス)からさらに北に侵出するごとに、砦を築いていきました。彼等にとって蛮族である見知らぬ敵に対する前線の身を守る場所です。

御存知Köln(ケルン)はクレオパトラ時代に砦から発展した町。この核から東西に触手を伸ばしたんですね。例えばライン川沿いに小砦が点々と作られ、やがて現在のナイメーフェン(蘭最古の都市)に達する。この道筋をローマ街道と呼ぶ所以です。ラインに沿う古い町はほぼ全てローマ砦と言って良い。ラテン語を話す武将たちがカラカラ浴場やコロッセーアム(円形闘技場)施設を利用し、遠い故郷と同じ生活をしていた。それらが発掘調査の後、遺跡として再現されている。残骸だが20m高のパルテノン神殿がそびえ人々を集めています。

そう言う経緯で、三段落目にあげた地名(従って苗字になる)が成立したわけです。それらの中でBurgが古ゲルマン出自らしく、それから残りの変形が生まれてきた。今日のborough(ボロー/ボ・ロウーフと言う感じ?)は英国に於いて人口密集都市圏の一地区名=行政単位として使われています。

砦の町々はどこでも地元発展の為に、昔からの祭りと共に現代のフェスティバルを組織します。日本からの沢山の方々が訪れる"観光街道”つまりノイ・シュヴァン・シュタイン城含みの城巡りコンセプトでまとめられた道筋でも夏祭りが賑やかに続きます。ビールのジョッキがでっかくて、私には飲めませんが、ビールと踊りと雑談と…田舎の人情と地元の醍醐味を充分味わえます。

ロマンティック(街道)と言うキャッチフレーズを初めて使ったのは日本企業と疑っています。ドォーっと凄い日本の人々を毎年迎えるので、そのフレーズを欧州諸語パンフレットに採用した…。理由は、欧州一般に安っぽい破廉恥な言葉を使うのに躊躇すると思われるからです。例えばTVコマーシャルを日欧比べると、傾向を理解されるでしょう。と言うか、この場合は日本観光屋さんがイニシアティブを採ったのでしょう。

       Millingen aan de Rijn 右♀左♂
右の樹木が雄株、左が雌株なんて言うと、そのポプラが「ツムジ曲がりネ」と言いますゾ。

ケルンから東北に流れるラインに沿うローマ街道は地味と言うか目立たない。しかし玄人向きと言わないまでも、ノンビリとした小さな砦の町がそれぞれ個性をちりばめ、数日楽しむことが出来ます。ライン河床の植草見聞もなかなかだし、土手/堤をサイクリングで漕ぎ走るのも気持ち良い。珍しい自生黒ポプラ幼木が波打ち際に出ていたりしますよ。

       yanagi 00
Attenboroughと言うBBCアナウンサー出で自然番組作り家はこんなライン植相と(半野生)馬の関係をフィルムにして解き明かしてくれます。

Edinburghの前半部がシュメール語Edinかどうか全く分かりません。ジェームスを代々名のるステュアート朝の成立以前、ずっと昔はスコットランドの名もなく、何も無い草ッパラだったはずだから、当たらずも遠からずと思います。初めての砦が出来た時burghがくっ付いた。ドイツの人にはハンブルグと同じ、エディンブルグですが…。地元発声に従うと仮名エディンバラが近いですね。

今エディンバラ・フェアーが開催中です。来週がクライマックスと今ラジオが紹介しています。アジアがテーマだそうで、支那・韓国・日本・ヴェトナムからの音楽/舞踊グループが出演する。そう言えば、例として偶然あげたスカルボロー・フェアーと言うブリテンの音楽ジャンルがあるそうです。エディンバラから北海沿いに200キロmほど南の海岸町です。

その町の祭りから生まれたメロディー…。フォークソングだから、バンジョーなどブリテン発祥の楽器を用い、何となく西部劇のウェスタンに近い印象を受け、同じオリジンが分かります。伝統の賑やかな雰囲気をサイモンとガーファンクルがカバーしていると思います。ずいぶん昔のUSデュオで、すみません。陽気なリズムと響きのいい名前から、戦いの砦を想像するのは場違いかも知れませんね。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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