ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Politics and economics 政治/経済

内閣短命の不思議


今週の花。英語彙でObedient plantと言われる。花柄を優しくつかみ、向きを変えるとその位置に落ち着いて留まる。加えられた力に従順である植物と言う意味か...。普通は太陽向き加減で、開花した花がいっせいに一方向に向く"指向的従順性"ですね。無論それもあるんですよ。花柄のない蕾は従順になりませんが..とまれ面白いデス。北米大陸自生のシソ科らしいが、他大陸に渡り、庭から逃げ出しているようだ。「花虎の尾」と言う和名をもらっている。

Physostegia virginiana 001-2 しそ科フィソステギア属Obedient plant

昨日ひねもす、ラジオで日本の新しい首相を伝える短いニュースが続いた。野田○○氏名と過去五年間で6人目の宰相と言う説明がセットになったテキストである。後者が必ず付くのは中央欧州ではまずない現象だからでしょう。日本はベルルスコーニ以前の短命内閣イタリアに並ぶか、それ以上に短命内閣の伝統を"誇っている”んですね。 

1. ドイツ1949年アデナウエルから2011年メルケルまで8名。
2. オランダ1945年以来しょっちゅう倒閣して現在のマルク・ルッテは16人め 。
3. UK戦時内閣チャーチル以来、現在のキャメロンまで13名。
4. フランス大統領は戦後直ぐの第4共和制2名、第五共和制ド・ゴールからサルコジーまで8名、計10名。
5. イタリア 長期記録更新中ベルルスコーニを除き、平均内閣寿命は1年に満たない。何人か複数回勤めているが、戦後の首相経験者はほぼ30名。
6. 日本戦後は臨時でない幣原(シデハラ)内閣から数え、なんと30余回の内閣変わり。

何故だろう?政治研究者でなくても普通の欧州人が頭をひねっている。半世紀以上、居座り続けた自民党馴れ合いの結果でしょうが…。日本の内閣総理大臣は官僚の上に座っているだけで済むから、自民党内の順番が来ると宰相になれる。猫も杓子もなりたいから、在職期間を短くするルールが必然的に働く。

自民党(だけでないが)"派閥”もある。"世襲”もある。縁故・地元に票を入れる”糞ったれ”選挙民がいる。戦後のエリート政治ファミリーズと言える吉田・岸・池田・佐藤という流れは、あるいは小泉政権の場合は長いと言うかやや例外ながら、これらを含め日本政治の構造について私は全く不明です。

地球の生態系とか、生物環境とか、植生ビオトープとか、左様なアナロジーから日本政治事情を研究できるかも知れない。日本的な例えば"派閥”は欧州に存在しないから、欧州に於ける政治研究の勝れた伝統も刃がたたないように思われる。"腹”で以心伝達できる日本人の政治学/学研ならば論理にかなった仔細な解説を出来るのだろうか?

地震津波フクシマのずっと前、10~20年続いた日本の停滞は政治の貧困ゆえ?それとも政治含みの文化的土壌がなすもの? 小泉前後にドングリの背比べで立った総理大臣は何者だったのだろう?その頃、モーリデブと言う言葉を聞き、英語仮名かと思った。後で一人の総理経験者だと分かり唖然とした。浦島太郎の世間知らずとは言え、こう言う場合を除き、欧州政治ジャーナリズムに国際的役割についてウンともスンとも書かれない日本政治事情を物語ってあまりある。

政治の質は国民の質の表現だから、短期内閣も普通市民による"政治的表現”と言うのは屁理屈理屈でしょうが...。悲しいですね、なんて悲しがっても仕方ないか…。なぜなら、左様な天を仰いで嘆息する人は欧州に一杯いるんです。何時だったか、我が家に逗留したイタリアの溌剌とする青年達が、祖国の政治スキャンダルに両肩をあげて諦め嘆いておりました。

ブリテンの元気のいい大学生たちが議員経費でマッチポンプの商いする政治家連中に、同胞として誠に恥ずかしいと正直に述べています。民主主義と議会政治の発祥の欧州中央に、こうした破廉恥があちこちに転がっている。破廉恥でないけれど、愛するベルギー連邦はなお政権立たずの世界記録を更新中である。恥ずかしいことも新記録もぎょうさんあるのが不可思議に思われるが、ひょっとすれば、均質的な21世紀のグローバリゼーションかと馬鹿げた連想をしてみる。

Anemone hupehensis var. Japonica  004
一輪草属の原産日本の花。八重咲きも色違いも多くの園芸種がある。たいてい見るのはこのタイプで、和名を知らない。"日本のアネモネ”と呼ばれ、しばしば庭に植えられ、たいていの人が知っている。やや湿地に賑やかに出てくる白い"森のアネモネ”があるので、それに並べて覚える意味で出身"日本”をかぶせているんですね。森アネモネをわざわざ庭に育てている人はいない。日本の一輪草種をまだ溝や野原で見かけたことはない。世話が必要なのだろう。ただし私は何の世話もしていない。わが壷庭の原則は何もせずほうりっ放し。でなければ雑草が出てこないドー。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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