ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Ordinary People 雑人雑名

‘王冠をかけた恋‘‘の名残 遊び人クラウン 独スーパー選挙

昨年作られた映画キングズ・スピーチと言うのが紹介されている。どもりの王様が戦時(2次大戦)の困難に国民を励ます演説に苦労する話。この人の二つ上の兄貴が王様業をきちんと務めなかった。それがそもそも苦労の原因なんですね。そう、後々まで彼の細君がこぼしたそうな。

女性: Bessie Wallis Warfield
男性: Edward Albert Christian George Andrew Patrick David 
Warfield and Eduard 8


兄と言うのが上キャプチャーの長い名前を連ねる人物、つまり画像の男性。一番最初のエドワードに8をつけるのが世襲職業名で、父親のジョージ5世を継いで王様になった。王様連合UKでもっとも短い在位期間を作り、王室史の記録保持者。一番長い記録は彼の姪にあたるエリザベス2世。即ち伯父と姪が並んで好対照になっている。[チュダー朝ジェーン・グレイ九日間女王期間は実質性が無く、除きます。政治勢力に翻弄された17歳少女。断頭台の露…、ブリテン王室史のキラッと光る哀れ]

王冠の英語綴りを仮名で書くとクラウンになる。王侯貴族を笑わせる道化師の仮名もクラウン。前者Crown、後者Clownと成り、連想が効いている。王様ですから金は使い放題、何でもできた。今なら許されない放蕩で、もしも21世紀に同じプレイボーイ生活をするなら、恐らくリパブリカン(共和制)運動が高まり、世の中がひっくり返るるかも。このⅧ世たる人物は遊び暮れて、米国から夫と共にロンドンにやってきた人妻に恋して、呆ける。彼女の配偶者の苗字がシンプソン。したがって彼女はこの名で世情を風靡する。

生れた名前は上にあるベッシ―・ウォリス・ウォーフィールド。戦場のベッシーだから、格好よく、兵隊達たちに人気が出そうな感じがする。離婚歴一度あり、人妻廃業すべく二度目の離婚を目指します。そうして階段を駆け上がり、目的通り王侯族になる。と言うより、幼いころの貧しい記憶が社交界に出る精進努力をさせたと解釈すべきでしょう。働かないで豪勢な生活をする世界へ入ること。

王冠をかけた恋などと持てはやされる。当時のゴシップネタに過ぎない。普通のなんでもない遊び人同士が血つながり、つまり血統によって、なんら社会に貢献せず、むしろUK国家に有害な役割を果たす。ブリテンに限らないが、歴史に道化師を演じた無意味な人々に属する。故にクラウンと言う共通仮名は意味がある…。

遊び人たる兄に代って王様にならざるを得なかった弟がどんなにドモリを克服してゆくのか? 映画をぜひご覧あれ! もし既にご覧になった方がいらっしゃれば、コメント欄に紹介いただければ幸です。

兄弟の父親をジョージ5世と言い、一次大戦中のブリテンの王様。彼のクラウン息子絡みで一つだけ書き添えてみたいのは、露西亜の従弟ニコライ2世とのソックリぶり。母親同士が姉妹で当然ですが、どこかで彼らの写真を見比べていただきたい。二卵性双子と言えるほど酷似している。いずれも軍隊の衣装飾りに興味を示すに過ぎない凡庸な君主。

君主は殆ど凡庸で、凡庸なる彼らが君臨し歴史の細部をいじくり、時に革命を呼び惨殺され、時に議会制民主主義を呼んだり、左様な事実が山積しているのを認めなければならない。マイナス的な言い方ながら、プラス的に書くなら、よき人柄の普通の人物だったに違いない。彼らは偶々、左様な事情に生まれてきたと言うこと。

ご存知のエピソードは1918年7月12日、レーニン赤軍による彼らの処刑。彼と妻と五人娘息子のDNA鑑定が行われ、史実が確認されたのは5~6年前だったのでは。別の家族エピソードはジョージ5世の母親アレクサンドラの試みであろう。妹でニコライの母であるダウマルをせめて助けようとブリテン軍艦を黒海オデッサに派遣する。ロマノフ帝政の消滅と共産国家誕生を巡る小さな姉妹愛。

Japanse Anemone 01


日本のアネモネと言われる。大変ポピュラーな夏の後に咲く花、一株を数年前にいただいた。どんどん増える。園芸草花にまで興味を注ぐ余裕がない。通りがかりに見る花々は、したがって知らない花ばかりである。先頃のハナトラノオ日記で、添えていただいたコメントのおかげで名前が分かった。秋の名月に映える菊、そんな感じの名前シュウメイギクと言うそうです。

本日の日曜日、東海(バルト海とも言う)に面するメックレンブルグ・フォルポンメルン州で選挙があった。州選挙が続き、そのシリーズなので`スーパー選挙`と言われる。ドイツ16州の内、貧しいとされる州。社会民主SDP主導によるキリスト教民主CDUとの連立内閣が今までの慣習。国政に準じる二大政党と言う感じだ。しかしCDUは後退して、SDPの連立選択幅が強まる気配になるような気がする。(参照;ドイツは何処へ行く)

Wahlkamppheranstaltung in Mecklenburg


メックレンブルグ・フォルポンメルンSDP党首ジグマル・ガブリエルの選挙キャンペーン。キリスト教保守と自由民主FDPコンビの連邦全域における退潮をみて、時期繰上げの総選挙を視野に入れた演説。ときあたかもメルケル女史選挙区からCDU敗退が伝わって来ている。流れ具合が見えつつある。世界3位の経済力・日本の野田新内閣ニュースが伝わる中で、同4位ドイツの九月は波乱になるゾ。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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