ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Art 絵画/ 建築

風刺への理解は民主社会の熟成度? 欧州北東辺境の言語と体躯


導火線が火を噴いている。間もなく丸黒いダイナマイトが爆発する。爆弾はタルバンドと言うインドやアラブ人の被り物に乗っているのです。髭ムジャの被り主はどうやらイスラム教開祖モハメッドらしい。イスラム教徒(モスリム)は精神的爆弾を持ち西洋社会を脅かしている…と読むか?爆発すると預言者は即死、イスラムのシンボルの死によってイスラム教が消滅する…と読むか?

この風刺イラストはユトランド(半島)のポスト(新聞)と言う意味のJyllands-Postenに2005年秋に掲載された。ユランズ・ポステンはデンマーク有力朝刊紙で、中道右派政権バックアップ紙であるから、当時の厳しいイスラム政策に合致する戯評を日常的に取り扱った。

テーマと画法の絡み具合や完成度、その受け取り方と理解は読者個人の自由。さような政治主題あり、と言うユーモアを知り楽しむこと。丁抹の人々もカルトンと言うかカリカテュールやサティレと言うか、政治漫画を愛する。

ところがこのインタネット版を移民モスリムが見た。祖国を逃げ出し欧米移/難民権を得た若者(二世)が異義を唱えた。瞬く間にイスラム諸国にも火の手が上った。デンマーク国内でチジニア系2名+モロッコ系1名が作者殺害計画で検挙されたそうな。悪の枢軸国家のひとつイランは作者の死刑を宣告する。デンマーク製品のボイコットがアラブ世界で始った。

Kurt Westergaard クルト・ウェステルグルトは今なお健筆を振るう。先だってオスロで画集出版会に出席。でも体の具合悪く、会に出ることなく自宅に帰宅したそうだ。各国新聞一面に当時その荒々しい不精オッサンと言う感じの雁首と爆弾の絵が紹介された。スポットライトが世界中から集まり一躍時の人。とは言え、主題を格調ある画風でみごとな一服の絵に仕立て上げる幾名かの欧州作家に及ばない…。芸術批評はいかに恰好と論付けようが`好み`に落ち着きますので、私見を述べました。この豪傑作家の功績は、各国多くの個性的戯評挿絵師たちの立ち位置を高めたことと思います。

普通の英風だと、カート・ウェスターガールみたいになるのかな。彼は丁(抹も略して)人だから、独蘭発声音に近くなります。それでもgaard部分が独蘭丁で別に書けるような気がする。 独ウェステルガルト、蘭ウェステルファールト、丁ウェステルグルト、こんな違いかも…。

欧州北東の辺境に吹き溜まったような地続き土地なのに、東海(バルト海)から北海に沿う独丁蘭地域は西ゲルマン方言の宝庫と言われるのが納得できます。同時に水平に横たわるこの地域に恐らく世界で最も背丈のある人々が生活しています。フリースランド(英:フリージアン)に東西があり、今はそれぞれ独と蘭の二域に離れ、特に蘭側フリース語は独立言語と見なされます(この土地17才男子平均身長は185~190センチ)。

Pruissen  Niederzacsen Horsten Mecklen Pompern

フリースランド州では地名板に二ヶ国語表記され、私の友人たちは日常的に二つ喋っています。東北弁と鹿児島弁をこなすような器用さかも知れません。親や叔父叔母にフリース、子供達にオランダ言葉と言う使い分け。文法が異なるのは当然ですが、フィン語を除く北欧諸語とフリース独蘭らは舌の動きや喉の振動が違うんですね。これらの話し言葉は従って西~北ゲルマン・グループなのに勝手バラバラな印象に聞こえ、頓珍漢の警鐘が鳴りっぱなしデス。

とは言え Westergaardの語義は共通していますから、これだけで彼の国籍を言い当てるのは難しい。私のブログユーザー名を啓発された碑文の植物学泰斗Westerhofと同じ趣向と言うか、西に位置するhof≒gaard (≒garden)と言う東西南北+場所/物から作られた苗字。gaardは庭・森・宮廷園・果樹園などを意味する。柵で囲まれ、出入りの扉/門を有する一定の区画。これから松や樅材の扉そのものや、塀・柵などを指す用法も生まれています。

Winngaard 2

Weingarten =wijngaard =vineyard =vingård ワイン/葡萄園。独蘭英丁の順。綴りを見ると直ぐに分かるのですね。ところが話し言葉は皆目チンプンカンプン。だから福沢諭吉のような明治の人がHepburnをドイツ風にヘボン式ローマ字と名付けたのは正解です。もっともAudrey Hepburnは英風オードリー・ヘップバーンで親しまれ、オウドリイ・へボーンは一寸可笑しい感じを受けます。彼女の蘭語は"母”国語で流暢でしたね。苗字発音はそれら中間で名のっていたのかも知れません。しかし中間の仮名書きをどうするの? これは難しい…

七十手前で死刑宣告を受けたクルト自身も預言者モハメッドみたいな風格があり、迫力あります。「おまえら、国を捨て丁抹に移民を許され、働かずに住まいから飯の種までに世話になっている。その分際で、何たるデカイ口をきくのだ。文句を言うならダラシナイ祖国に言え!」と言う感じなんですね。正鵠を得た意見です。もしも祖国とその預言者に誇りを持つならば、そこで死を賭けて改革/革命を目指すべきでは…。

香港や福建省から蛇頭(難民商いの支那マフィア)の手綱でベルグラードやモスクワ経由で欧州(ブリテン狙いが多い)に潜り込んだ多くの支那人がいる。嘘八百書類をでっち上げ、長年かけて移民先国籍を勝ち取った人々。危険を犯し長い辛抱と粘りがもたらした果実には違いない。若かった彼等の中に商いや小説書きで名を成すのが出て、メディアに取り上げられます。するとまず行うのが中華思想の吹聴と言うか…偉大な祖国の自慢…。絶望してあきらめ、それゆえ祖国を捨てたと一般的に理解されるのですが…。支那とアラブの気質は共通しているのか…、不可解で分からない現象ですね。

日本苗字だと”西庭”や"西園”に当たるクルト(カルル=チャールズ由来でしょう)御大は元チジニアとモロッコ3人移民組の殺人襲撃を計画されたり、昨年ソマリア出身者による銃撃とマサカリ攻撃を受けました。警察の自宅警護により幸い無傷でした。アラブテロの継続ターゲットなのは彼の勇ましい言動のせいでしょう。この前のオスロ出版会出席取りやめは襲撃計画の情報があり、過敏に神経を尖らしているノルウェイ当局の事前措置だったとされます。さもありなむ。

2005年秋以降2011年こんにちまで、丁抹国民党と自由党からなる連立政権はアラブ陣営の輸入ボイコットや外交攻勢にびくともせず、一貫して民主国家の基本である表現の自由を大らかに宣言しています。日本が尖閣支那漁船問題で揺れ、センゴク某氏/某省庁の北京詣でまがいの対応と比べると、雲泥の違いがありますね。550万人口国家は毅然として"大国”の風格があるのでは…

”西園”イラストレーター氏の名が突然に国際化した。オランダでやはり国際化した極右とされる蘭自由党フェールト・ウィデルス(GW)との絡みを書き加えたいと思います。最近、ゴールデン・ボーイ自由党々首は声を和らげています。反対しているのは"過激イスラム”であり、穏健な平和を愛するイスラムの人々ではない。こうしたトーンダウンは「オランダ少数連立政権を閣外から全面支援する」協定を結んでいるせいもあります。

Fitnaと言う言葉をごぞんじでしょうか。映画の題名です。政治家自身が主張を広めるために映画を作ると言うのをあまり聞きません。GWの製作動機は「イスラム教が一般的に如何に西洋キリスト教と異なるか。価値感の異なるイスラム教が西洋社会に害をもたらす」 と言うことでしょう。女性蔑視/反ユダヤ/テロの三つをイスラム教の特徴とする彼のイスラム観をあらわした政治映画。

いくつか材料を用い、専門映画人がドキュメンタリー風に30分にまとめた。アラブ圏との摩擦を避けたい欧州諸国で上映されないなどトラブルがあった。インタネット配給され、関心ある聴視者によれば「取り立てて騒ぐような内容で無い」。常識として受け止めたと言う女性が私の印象に残ります。 

さて材料の一つとして、"西園”先生の爆弾絵が使われています。無断で使い、著作権料支払えと、先生が怒った。彼等の対イスラム姿勢はほぼ重なり、EU議会ならば、机を並べる同会派に属する筈。 いずれの先生もイランや過激イスラムグループから死刑宣告をもらっています。GW にすれば肩を組むような味方です。事後了承ながら好意でタダ扱いしてもらえると期待していた...。

預言者モハメッドぶりの荒武者風情の"西園”先輩には物言いハッキリ若輩がどうも気に食わなかったらしい。翌月の新聞か月刊誌に、腹いせのイラストを発表。これもやや品性を欠く安っぽい駄洒落に思われます。でも絵描きの先生の言いたいことは分かるような気がします。「危険なお人や、近づかないのが一番」 イラストの人物を囲っているのは道路工事などに使われる囲いでしょう...、透明になっています。その人物がGウィルデルスその人で、頭に乗せているのは火のついた導火線付き爆弾なんです。

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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