ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Nature 雑草 フローラ/ファウナ

待宵草が揺れている(1) 欧州が揺れるように



我庭の街宵草も揺れている。揺れながら、雨に打たれながら、しかし花は落ちないんです。この個体は一本茎で140センチほどあり、この部分はb100センチほどのいわば中2階という感じです。茶色の細長い筒が茎/軸に螺旋状にびっしりと付いています。先っぽが四片ほどに割れて開いています。これから種子を振りまかんとしているのではないでしょうか。

花が咲いている。これはどう言うこと? 7~8月に咲いた花たちが茶色の筒状に結実している。九月になり、再び蕾が付いて、順番に開花しはじめたのです。二度咲き? それとも狂い咲き、あるいは別に特別でなく、時々”こうなのよ”と言うこと?

花はやや内側に閉じ、数日かけて萎れるようです。蝋燭のような目を打つきらめきは完全に暗くなってから分かります。夜中ずっと蛍光しています。これは深夜3~4時に画像採取したことがあり、確認しています。しかし蛾を目撃したことはありません。

自生地北米では特定の蛾が3センチ以上の長い舌/吸口を深い底にある蜜腺に差込み蜜を吸うのだそうです。裸目ではそんな蜜腺を確認できない。また雄蕊と雌しべ花柱は花弁の集まる中心の緑色部から出ているように見える。そこまでなら体を乗り出せば舌なめずり出来ますから、3センチ舌は要らないゾ。

花たちはきらめきを失った午前中も満開を保ち、8本の雄蕊も威勢よく底から立ち上がっています。雄蕊の先にある細長い葯たちに隠れるように雌しべの2つか4つに分かれた柱頭が見えます。夜中に何も無かったような風情で、乱れがない。不思議なり...。もしもそうなら、紫外線を発していると思われる夜中のエネルギーは無駄ではあるまいか...。

朝方から正午、時に午後3時頃まで、ここにクマンバチやサイズの異なるハチやアブ類が蜜を吸いに来ます。これは北米自生の待宵草の説明に全くありません。画像の花直径は15ミリから20ミリの独蘭分類では"小”待宵草に属します。以前の日記に10ミリほどの個体を上げました。交雑する結果ですから、毎年、連続的なサイズが出るわけですね。その時の記述は"大”の観察を書きました。花びらが正午頃に落ちます。今回初めて少なくともこれらの"小”は花びらを落とさないことが分かりました。これも教科書に無い...

天辺の様子を見ると。花弁も愕(ガク)も花柄もそのまま萎れたまま付いていますね。萎縮する前の花柄はほぼ3センチあり、萎縮する過程で花柄付け根の下部が太く成長し始めます。つまり花びらから3センチ離れて子房があるわけです。

3センチ花柄は茎から普通2枚左右に出る小さな葉っぱ=托葉の間から出ます。初めただの花柄に見えるのですが、托葉からの1センチくらいは受粉すると"子房”になるように仕組まれている、と言えるのでは。ハハーン、観察してみるものです。

ただし自家受粉(一つの花の葯が同じ茎から出る他の花の雌しべ柱頭に付く場合が一つ。もう一つは受粉無しの単為生殖もあるといわれます)で結実する場合は確認実験が必要です。袋をかぶせたり細かな作業を二ヶ月ほどしなければなりません。これは根気無しでお手上げデス。

と言う次第で裸眼ではここまでです。それ以上詳しいことは分かりません。石川の植物と言う大きなホームページを運営されている本田さんはここからさらに顕微鏡的追求をされ、謎を明らかにされます。専門家の地道な努力に敬服するほかありません。間違い多い素人は、間違いであろうとそれは将来分かる楽しみにして、ノンビリゆっくりやりたいです。背伸びするとぎっくり腰に襲われたりして、体が持ちません。

日本列島あちこちに帰化している待宵草仲間はさてどんな個性を持つようになっているでしょうか?同じ場合もありえます。でも違う方が自然に思えますね。機会があれば「我観察す」お知らせ下さると幸です。
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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