ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Sport スポーツ/ホビー

トゥール・ド・フランスとブリテン


ひねもす斜めの雨が地上をたたいた。TV実況から、ラヴォール南フランスの小さな町でも、アスファルトを打った雨が跳ね返り白い幕を作っている。エタッペ11のトゥール・ド・フランスはまたも選手全員のラストスパートの争い。プロフェッショナル達が左右に自転車を振りながら、高速でゴールに突っ込む。最後の数百メート、息をする数秒間で勝ち負けが決まる。

スプリンターは数百m短距離を最高速ギアで疾走できる人。陸上競技のスプリンターと同じで筋肉隆々タイプが多いようだ。各チームは必ずスプリンターを要している。山岳エタッペ(段階)でない初期と終盤エタッペでは、先行逃げ切グループが生まれず、殆どが最後の勝負になる。マス・スプリントと言われ、鼻の先と言うか車輪円弧の差で決まる。

今日も午後間もなくブラ・レ・ミンという田舎町から200余名サイクリストが出発。スペインとフランスを分ける山地に近いのでピレネー走と言われるけれど、実は平坦な167.5kmのコース。だから今日もチームメンバーが協力して、そのスプリンターをぺロトン(逃げ切りと遅れグループと無関係な中心の大部隊)のトップに運んでいく。一般路上でのチーム同士の駆け引きだ。それを見るのが醍醐味だと通は言う。知らないと言うことは退屈と同義語だから、、昔はサッパリわからず、なんと退屈なスポーツと思った。

それまでの160kmをチーム仲間に援護されつつ、ゴール数百メートル手前まで誘導されてきたスプリンター達が最後の死闘を尽くす。しかしブラ・レ・ミンの目抜き通りを激しい雨水がたたいた。悪天候でなくても、転倒惨事はつきものだから、よけいに解説者の声が緊張していた。

競り勝ったのはマーク・カーヴェンディッシュ。皿洗いみたいな苗字だが、ワーテルルー戦いのウェリングトン将軍の首相時代、確か妻の不倫で`名声`を博した貴族名でもある。あるいは末裔かもしれない。今回既に3度も勝ち、前回惜しくも二位。過去4年エタッペ勝利は通算18回だそうで、現在スプリンターの代表なんだろう。チームはHTCで、今やiphone/TabletのUSA市場でライバル三星を抜く勢いの台湾企業。チーム国籍がTaiwanの代わりにUSAになっているのが頷けよう。

余談だが、昨年ソニーCEOがタブレットで(元祖アップルを除き)トップになると言う野心を発表した。iPAD独走は当然として、2番手にも上らないのは地震津波原発の日本事情のせい…か。 

ブリテンに時々自転車に強いのが現れる。五輪でもしばしば金メダリストを出す。しかし時々と言うのがミソで、決して仏蘭西・白耳義・西班牙・伊太利亜のような自転車王国になれない。なぜか? 

グレイト・ブリテンと言うのは言わば島の寄り合い即ち諸島に過ぎない。それと同じで王様たちも寄り集まって国家United Kingdomを作った…。ついそう思いがちだけれど…。違うんです、と言うか血筋と武力で一緒になったにすぎない。ついでに、"大”をつけるのは、単に幾つかが集まって大きくなったから と解していいでしょう。

京都で藤原一族独占の摂関政治の頃、ようやくアルフレッド某なる王が出た。テームズ川蛇行の如く、その血筋が何とか今日まで続いているんです。その意味で天皇家に続く世界第2の気の遠くなるような家系なわけ。この2つに迫る歴史的事実を持つ家系は他に存在しない点と、二つが一つ大陸の両端に向かい合うように位置する点は注目していいかも…。その家系はなぜかイングランドを本拠として、17世紀はじめに他2つを兼ねる王様に昇格します。たまたまエリザベス1世が処女で無いけれどヴァージン女王と尊敬され、世継ぎを持たなかったのが契機になった。この団結がユニオン・ジャック(海事用語でホントは寄り合い旗…)に表されています。南部イングランドの白地に赤十字、北部スコットランドの青地に白たすき、アイルランド合併(≒支配)時にその白地に赤たすき、三つを重ねたデザインと言えないようなデザインです。

三つの国家をユナイトした国は当時ユニークです。21世紀地図上の白西伊の領土の殆どは17世紀初期においてハプスブルグ家所領です。オーストリアは列強中の列強と言うべきで、現在の仏蘭西東側の半分大方も所領していたようです。逆に言うとパリのブルボン朝の直接支配領土は現在よる遥かに小さかったんです。言い換えるとこれら大陸側の所領群はプロイセンやオーストリアを含める列強同士の戦い如何によって目まぐるしく変っていた…。

これが海を隔てたユニオン連邦国家と違う点。従って大陸では互いに飛脚を飛ばし、情報伝達に忙しかった。この速足の伝統が数世紀後に自転車王国群に生かされたのではなかろうか…と言う眉唾物語。

【だいだい色とプロイセンとのリンクについて書こうとBerliner Dom(ベルリンのドーム)を用意…。眉に唾をつける方向違いになりお詫びします、いつか機会できれば橙色リンクをフリードリッヒ王侯群に繋げたいデス】

[記 2011-07-14]
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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