ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Nature 雑草 フローラ/ファウナ

虹の架け橋 秋の散歩で出会う キノコ/ゴール=虫こぶ/カミレ


風雨と言うほどでなかった。雨は、しかし、押されてやや斜めに降っていました。降ると思えば、一時間後に止む。風が雨雲をひいては押し流すのでしょう。その合間に、お日様が割り込んで照って来る。水含みの芝がサーアッと光って動いていくような感じがします。生垣の向こうに畑が広がり、地平に森の黒い影が凹凸に走っています。その一角から七色の帯がスーッと円弧を描いて伸びて行く…と言うか灰色の背景を押し分けて出て来るんですね。

Regenbow

虹の出方にいくつかあるそうです。上の場合は激しいにわか雨があって、それから太陽がさしたので光のスペクトラムが出来たケースでしょう。右側にうっすらともう一つの虹が見えるようです。二重の虹も、差し渡しの大小も、ケースバイケースと聞きます。谷の底にいたりすると、両側を繋ぐ虹の架け橋に見えます。雨による文字通りのRainのbowですね。

200年前の今日は1811年10月9日になります。アムステルダムに小さな"大きな”人物がきています。フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの帝国内視察旅行です。5年前設立"オランダ王国"を末の弟に任せたのですが、あまりの地元より政策に我慢できず結局フランス帝国にその前年併合(退位した弟はウィーンに逃げるように引越し、兄の百日天下後は、フローレンスに亡命、晩年に若い女房をもらい67年人生を全う)。スペインに対抗したあのリパブリック=共和国ゲンキっぷりは無く、低地の人々はナポレオン皇帝に酔いしれた時期だったかも…。

馬上のナポレオンをアムステルダム市のお偉方が並んで出迎える4~5mx2~3mタブローが紹介されています。ナポレオンの独特な表情は多くのタブローに共通しています。ヨーロッパ絵画の精緻な写実ゆえですが、実物はそんなに男前だったのかどうか? 天下を牛耳る人物をそのままと言うか、正直に描写する画家は生きていけません。

ナポレオンは小男で腹のでた体型だったと思われるので、カッコイイ姿を何ぼか割りびかねばなりません。8月14日"のベルリンの壁"日記中に1805年ベルリンの凱旋門を背景にするナポレオンの絵があります。三流画家?なので彼の表情は出来ていませんが…。もう一つ馬上のナポレオンをどこかに掲載しています。大変な男前のいわば油絵のイラストです。肖像画と言うのは実物の二倍、美人や男前に出来ていると考えるのが現実的… 

8日の土曜日3時間ほど、森を歩きました。珍しい 幅広の大きい夏楢(ナツナラ)の葉が落ちていました。そばで見ると、おまけに(和訳して)スグリのムシコブが葉裏に二つ付いている。蜂の一種が卵を産みつけて生成する。Gallゴールとも言うそうです。
Besgalletjes op eiken

下の例はナラが葉を落とした真冬の虫こぶ。ジャガイモのゴールと呼ぶ虫こぶかも知れません…とまれこれら二つのコブを作る二つの蜂は夏と冬二つの楢種を撰ばないそうです。
Quercus robur 005-1-5 Galなど

キノコの季節ですから、様々なキノコにお目にかかります。ヨーロッパ中央あたりでは、300種ほどが知られているそうです。キノコの国際学会か何かが日本であった時のエピソードを聞きました。会がはねた後、マッタケ入りのスキヤキ夕食会(大変なお金持ちの学会でビックリ)の際、世界で最も美味なマッタケ談義と共にでたこぼれ話。ヨーロッパの同僚は300種を覚えると"専門家”、しかし日本では3000種を知らないとプロと言えない。欧州は楽で良いなーと、日本キノコ研究者がため息ついたそうな…

Hyphoroma capnoides


サトウ大根栽培畑に、こんな元気な花が咲いていました。
Maricaria Kamille
Kamilleの仲間です。この綴りから和名をカミツレと言うそうです。日本に帰化しているのでしょう。開花期間はふつう6月から9月半ばまでと思います。畑の肥料のお蔭で、開花時期も長引くのでしょうか。カミレは耕作地に順応した雑草の一つで、いわば寺社の山門などに居つき詣でる信者からの餌で生活する鳩のような感じかもしれません。

匂いの弱いのを"臭い無しカミレ”、匂いの強いのを"ホントのカミレ”と言います。互いにソックリで、パット見ではどちらか見極めはややこしい。鼻の弱い私は困ります。鼻の利く連中が「ホントのカミレじゃん」と言います。筒花が密集する中心の黄色い部分が比較的平らで、白い花びら外縁も背丈も大ぶりなので、匂い無しの方に私には見えました。

しかし匂い無しも厳密には匂いがあるようです。匂い無しは役立たずでアカンとする記述が多いですが、そう言う"常識"に惑わされず、舌と手と目で試してみると面白いですね。そんなわけで、生で摘んで熱湯を注ぎいで見ます。ミント/ハッカのカキドオシなども入れると、不思議な香りの飲み物。サトウを入れて供しますと、美味しいと言う人が沢山います。

乾燥させた花部分を柚子と同じ要領でお風呂などに入れると肌に良い、どなたたか言っていたけど? 属名Matricaria(マトリカリア)は ラテン語彙matrixから。ハリウッド映画のタイトルにあります。子宮と言う意味通りの洒落た活劇でしたね。子宮ですから、古来から薬として用いられた有用植物なそうな。ハーブティーとして賞賛する人が多いです。それだけだと私は苦手で、"ギリシャの山"薬用茶をミックスしたり、他の味でごまかして飲むことがあります。

ヴァラエティーを楽しむ、と言うほど高尚でも好尚でもありません。たいてい試して毒味する好奇心と言うか、観察/実験する個人的趣味にすぎません。カミツレの消したり匂い毒味せむ

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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