ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Politics and economics 政治/経済

十の重なる日 銀行デキシア傾き スロバキア頼りのEFSF出資増

虹の架け橋 :ヴィクトリア瀑布の上流
ザンベジ川の記録フィルムで遭遇した一齣。増水期の滝は高い水煙を上げるので、太陽が照ると滝つぼにもその上空にも、しばしば虹が掛かるそうだ。
Victoria Lake Rainbow

10が重なる日だが、30分ばかり一渡りニュースを見ると、いつものようにあれやこれや事件が重なっています。低地民族の二つ、北部と南部に関する先日の"ベルギーの素っ頓狂”は、マア北から見た南観と言えないことも無い。気心が分かっているので、両者は互いにジョークのジャブの応酬をします。

両者のラジオ番組が昔あったような気がするのです…、あれは普通の番組が続く中で何かあれば互いに揶揄していたのかも知れません。ベルギー側は北隣の吝嗇 (リンショク)について、オランダ側は南隣の素っ頓狂な頓馬について、ホーッと敵をも感心させる冗談。一見バカ笑いだけのようで、ふっと卓越した発想/発見を見 つけ思わず唸るんですね。
(ケチに徹する蘭気質は英語成句 go Dutchに見られ,16世紀英蘭戦時に生まれた成句の一つ…合理精神デスが体裁をかまわぬ野蛮だと言う)。 

Dexiaは本来ベルギー金融機関で、公共プロジェクトを実行する施主である欧州行政組織(市町村)を主に顧客とする商いをしている。もちろん一般市民預金を含み、幾つかの専門事業を持っています。預金量90bn以上だそうですから、フォルティスと並ぶベルギーきっての大銀行。

4日前に株価急落して、週末に"辞表提出しつつある”レイテルメ(仮)首相がやはり(仮)財務相のレインデルスと並んで、デキシアの国有化を声明しました。90bn預金量でもその殆どは流動していますから、信用不安になればわずかの手元資金のためひとたまりも無くぶっつぶれます。ユーロー危機とは流動資金危機なそうな。

Leterme met Dexia
Regering steun aan Dexia

デキシア本体であるベルギー部分の国有化の為に、ご覧のように4bnと言う国家資金を民間銀行に投入する。救済措置としての(全株の50~100%の)国有化はリーマン倒産連鎖不況後の常套手段になりました。レイテルメは金曜日に、それを前提でフランス・ルクセンブルグと調整していた。両国は、ベルギー発表後直ぐに、デキシアへの保障額を下記の通り明示しました。これで引き出しパニックを沈静化して、ほか銀行への波及を抑えようと言うこと。

Regerlingen garantee
デキシア関連諸国の目的: かつてブリテンの北部住宅融資金融機関で起ったような預金引き出し社会不安だけは何とか避けたいと言うこと。夕方に、人々の預金回収行動はスーッと引いたそうですから、効き目があった。

ベルギーメディアの論調の半分は、なぜデキシアがギリシャ債務危機→欧州ユーロ危機の一番目の被害者になったのか? 前回大手術を受けたフォルティスの場合はブリテンからのリーマン津波でぐしょぬれになり、レイテルメ辞任を呼んだのです。さような言い訳は今回できない。つまり経営陣の甘っちょろさ…。駄目銀行の救済の為に何と大枚の税金を使わなければならないことか…。ほかに手立てが見つからないだけに、空を仰ぐ無念な気持ちが伝わってきます。

20世紀末に、泡がはじけて日本の銀行再編劇に発展。救済のため公的資金の投入が当たり前でした。出身銀行に関る人事抗争ゆえの日本的事情が絡みますから、その不合理ドタバタに目を覆わねばなりませんが…。ユーロ統一通貨のヨーロッパは(17カ国)、短期間に身元=国内事情=国民性など不詳のまま、味噌も糞も一緒くたに加盟させましたから、今その跳ね返りビンタを喰らっていると言えるでしょう。とは言え大銀行や金融組織のトップの話しを聞くと、自分の血を出して、死地を脱すると言う感じを私は受けないんですね…。

Dept of Greece

ギリシャがなぜこのような巨額を赤字を溜め込んだのか? 別に言えば国家予算13%の財政欠陥。EU約束は3%、目茶苦茶なわけです。地中海沿岸に連なるイタリアもスペインもポルトガルも同じ傾向。太陽の輝く土地の性向かも…と思いますよね。ギリシャへの債務銀行の上位3位はフランス3大銀行、クレディ・アグリコル、BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラルのようです。ギリシャ破産なら、フランスが鼻血を出すか、それとも手足の一つ切断か、、ベルギーの比ではありません。

来年フランス大統領選挙に向けての社会党候補キャンペーンが盛り上がっている。今日明日に選挙があるなら、フランソワ・ホランデ(57)(ナポレオン蘭領時代の派遣官僚のアザナなどから付いた苗字…)によって色男・サルコジーは追い落とされますね。彼はリビア反乱派への早期支持をする賭けに勝ったものの、ギリシャ危機の不安を払拭出来ない。彼とギリシャと三大銀行は持ちつ持たれつ(政権当事者は常にそう言う関係になり…)だったとか…、詳細は分かりません。フランスの誇る軍事産業(戦闘機やミサイルの売却)絡みかも知れません。

デキシアに続く可能性として丁抹の小さな投資銀行が喧伝されています。ギリシャ国債を多く持っているのかも? デキシアに続くのがあるとすれば、デンマークよりもやはり上記のフランス三つの筈…。その一つが破産すると、ヨーロッパの関連金融機関がドミノで倒れて行く。旧東欧諸国のフラフラ銀行がぎょうさんあるから、見ものと言えば見もの。

ある銀行危うしの場合、ルクセンブルグに本拠を置く欧州財政安定基金efsfが救済資金を出す段取りになっています。加盟国17か国中のマルタとスロヴァキアがまだEFSF新規出資の約束を批准していない。後者が否を決議する可能性が取りざたされ、ふだん関心を向けられない元チェコ・スロヴァキアの東半分にスポットライトが当たっています。

わずか2年前にユーロ導入、7年前にNATO加盟、20年前ソ連の衛星国家/共産主義だった素朴な農業国家。オーストリア・ハンガリー二重帝国領で帝政ロシア領ポーランドと向かい合う言わば干渉地帯の歴史が続いた。スロバキアのみで何度目かの独立だと思われます。国名からスラブ民族とその言語、と分かります。EU通貨危機の当面を左右するのが 人口わずかの新しい小国家であるのが21世紀らしいと思いますね。20世紀以前、さような出来事はありえなかった…。

首都ブラスティラバ生まれの22才でドミニカ・チブルコヴァと言うテニスプレーヤーがいます。年齢上の"奇跡”伊達きみこさんと並ぶユニークな1m61と言う背丈。有利な1m90前後のアマゾネスと互角に戦うのだから、応援したい気分になります。

スロヴァキア議会がどう出るにせよ、危機は続く。ギリシャの騒然たる大不況もしばらく続く。カイロでも蜂起のあとの軍事委員会の臨時国家運営が予定を延ばして居座り、キリスト教組織デモを激しく取り締まる。多数イスラムとの抗争。再び蜂起が起るかも知れません。リビア臨時政権がシリア開放民主委員会を"承認”した。リビアの前独裁者はどこかの穴にもぐりこんで、まだ捕獲されず。あらゆる危機と状況は漫画的に複雑なり。

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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