ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

Terrorism テロ

ウィーンは華麗なれど、ブラスチラバの隣に位置する税金ドロボウの本場


クリを剥きました。記念すべき大仕事だった。秋深き本日にアップします。白ワインに浸してから、もち米・味醂・塩などと炊くのはどうでしょうか? 
Muki kuri



数週前ウィーンからの祭りニュースがありました。まさか隣にブラスチラバがあるとは夢にも思いません。そのスロバキアの首都から、日帰りに沢山の人々が遊ぶんでしょうね。私はオーストリア航空で空から近づく下界を見るのが好きです。実際街に出たのは一度っきり。中心街と公園一部をノンビリ歩いただけ。いつかブラスチラバついでに、今度はバスで行ってみたいです。TV画面を見ていると、音楽会も舞踏会も市中の賑わいも華やかな雰囲気が溢れ、ああウィーン、夢のウィーンよ ウィーンなりや、と誰もが思うんですね。オーストリアはワルツとエリザベートと、それに映画ミュージックファンならサウンド・オブ・ミュージック…。

2番目のエリザベートはババリアのその一人です。旅遊びばかりと、したい放題の巨額国費を浪費した記録保持者と言っては身も蓋もないか。幸せを求めつつ不幸な生涯に終わった美貌の皇后ですから…。ジュネーブ湖畔を歩いている時、イタリア青年によって短刀を突っ込まれ亡くなります。よほど急所を突かれたのでしょう。

日清戦争に勝ち、日本が颯爽と極東の雄ならんとする時期で、欧州の名だたる大国オーストリア・ハンガリー二重帝国の皇后暗殺ニュースは人々の目を引いた筈ですね。享年60才。熟年になってもコルセットに身を縛り、体の手入れに文字通り全力を傾注したそうですから、言わば精神疾患者の老婦人だった。

日本人(だけで勿論ありませんデスが…)は直ぐに王室史で巷間言われる"美人・美貌”を鵜呑みにするようです。そう言う表現を好む人が多いのでしょうかね?男前や女前は個人的好みですから、美貌のクイーン・プリンセスが一杯いても別にかまわないのですけれど、、。しかし歴史好きの方が''美貌のためにウンヌン”と安易に書いてはいけませんデスヨ。ちなみにエリザーベート年代別に写真を見た数人若い女性が「似たような顔立ちの人が沢山いる。とびっきり美人でなくて普通よ」と言っていますので念のために。

Wiena Music Monarchi tag

現在"この”エリザベートはオーストリア/ウィーンの観光/歴史の目玉アイテム。彼女を評価するならこの点です。と言うと、オーストリア(+ハンガリー)人が怒るかも知れませんが… 昔ワルトハイムと言う国連事務総長がいました。1次大戦後まもなく産まれた人ですから、ドイツ語圏友邦人としてナチ将校を務め、UN後にオーストリア大統領を務めた人物。オーストリアと言うのは、この2例のように突出した面を持つヨーロッパ内陸国家(≒民族)だと思います。

ハプスブルグ家は長い間、南のチロル渓谷/回廊を介して長靴型地域と関りました。ちなみにエリザベート旦那のフランツ・ヨーセフはヴェネチアの王でもありました。公務に尽くす真面目な人柄でしたが、すいてはいたものの、女房に恵まれなかった。イタリア現在”独裁者”シルヴィオ・ベルルスコーニが昨日僅差で、免職危機を逃れました。100回以上の訴訟をうけ、首相免罪特法で、大方を時効にしてまだ居座る珍しいイタリアのオッサン。

怪物と言うべき人物、日本ならサア誰に当てはまるでしょう? やはり訴訟中オザワ一郎殿が思い浮かびますが、しかし器はズッと小さい。何しろベルオッサンは植毛や整形を持さず、何億円を女房に堂々支払い、ブンガブンガパーティに呼んだ十代女の子に小遣い1万ユーローを渡せる御仁ですから…。70半ばにして性力が抜群のようで、それは世の男性人の見本であり,同時に果たせぬ夢でありますまいか。戦後イタリア内閣史は存続1年未満と言う珍記録を持っています(日本がこれにほぼ並ぶ.…オイ ナントカセイ!)。計9年間で、宰相三度ですから、既に彼は一回在職期間を更新しているわけです。性力と勢力が合致している。

ベル旦那もイタリア気質から逃れられず、1990年代経済界と汚職マフィアまみれの政治土壌を背景にしている。こうした政治と公金扱い"大胆なリンク"はチロル回廊からオーストリアへ入っているのです。素敵なワルツと宮殿ウィーンを舞台にして"華麗”に進行しています。

Vienna scandal operahuis

ヨルグ・ハイダーと言う超右翼について、日記"欧州の右翼"で触れました。当時ハイダーの自由党は首相ウォルフガング・シュッセルの保守党と連立する与党だったと思います(未確認、記憶だけでいい加減をしょっちゅう書きますので)。その時の副大臣・内相(総務)・財務・運輸・防衛など大臣が軒並み、国有団地売却・警察ディジタル機器導入・軍事機器輸入・電信電話認可など汚職疑獄の主人公たち。

社民党のウェルナー・ファイマン首相が四苦八苦。彼自身も当時インフラ担当大臣だったそうです。綺麗ごとで済まされず、顔が引きつる感じですね。「恥ずべき、かつ悲しい」とハインツ・フィッシャー大統領が言葉なく悲壮な面持ち。ヨルグ・ハイダー既に逝き、天国でほっとしているか?それとも俺は右翼で仲間はずれやった。怪しからんと怒っているか?神のみぞ知る。21世紀入りに起った”ダイナミック”税金私物化プロジェクトのスキャンダルが少しずつ明らかになっている。30年以上政界ドンだったシュッセルはとうとう引退せざるを得なかった。我が政界の税金泥棒体質を改めようとしたのに…、と本人は言う。

ブリテン政界総ぐるみの2年前の議員費用スキャンダルと似ています。大陸側こちらは、例えばテレコム業界と隣国ブルガリア絡み請負工事とか、ないのに在った如しの長期にわたるコンサルタントへの国家支払いとか、億単位ユーロー疑惑が一杯転がっています。ただの大臣がウィーン中心街に豪華な邸宅を構えている不思議…、グリーン党が皮肉ったり。

オーストリアもほか欧州諸国と同じ、議会のロビー活動で政策決定が左右される。ロビー活動を言い換えると、大きな声を出すと通る確立が高いと言うこと。ロビイストが言わば政治家と経済界を結んでいるわけです。彼らは法律会計事務所を持ち、あるいは介し、税金の流れの体裁を整える。二人の大物ロビイストが今回、捜査の焦点。もちろん白らっばくれます。全て吐けば、日本メディアにも乗るオーストリア転覆騒ぎになります。彼等ロビイストはロビーイング見返りに数億ユーロを得ている筈。それだけに、テレコムや公団などの部分オーナーである国家支払いの手続/体裁をしっかり構築しています。チェックは出来辛く、捜査の時間が掛かる。

特別議会調査委員会が発足。ウェストミンスターの盗聴スキャンダルに於ける諮問委員会のような小ぶりな部屋では収まらないのでは。国家的ドロボウスキャンダルなので、大勢の委員会メンバーが必要。特別だから委員報酬も特別に高いそうで、こう言うのにタカル連中がいる(災害/事故があると沢山委員会が設置され、それで資産形成する所謂シキシャは何処の先進国にもいます)。とまれ彼らが居並んで、同僚や先輩政治家である元大臣諸氏に対して礼を尽くして"詰問"すると思われます。

エリザベートの舞台や映画でシシ(彼女のアザナ)を演じた女優は何人かいます。お膝元の隣国ドイツではロミー・シュナイダーが知られていますね。コステューム映画の一つの代表でしょう。豪華絢爛な王室女性の衣装が大事な要素なんです。ワルツを背景に、ウィーンの宮殿や別荘で繰り広げられる物語。ファンの方がどっさりいらっしゃり、よけいにウィーンの町が賑やかになります。

即ちウィーンとは、王侯お后と大臣達が晴れ晴れと税金ドロバーをしていた/いる素晴らしい古都なのである。

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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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