ライン・ワール・マースの狭間から、草の如し徒然の観察八景。 政ごと/商いごと/言の葉ごと/遊びごと。

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Sport スポーツ/ホビー

賞金稼ぎスポーツ  小春日の テニスライブ戦 小兵勝つ 


朝夕冷え込み、手袋が必要。日が昇ると、何と小春日和! (日記9月1日インディアン・サマー) 素晴らしい日曜になりました。なんですが、賞金稼ぎのスポーツ実況に費やし、いくばくかの貴重な太陽を逃しました。

ロシア語彙クレムリは要塞を意味するらしい。すると辺境・西欧に無数に在るBurgと同じで、ロシア連邦にたくさん散らばっているに違いない。クレムリンと言うと、帝政ロシア・ロマノフ家の居城だったと考えられる。共産時代も現在も政権ボスが収まる、いわば(廃墟になったが)トリポリのガダフィーコンパウンド(=複合大建築)である。宮殿≒城郭≒要塞すなわち塹壕や地下通路をめぐらすコンパウンドと言う公式が出来よう。

モスクワのクレムリンでレーニンとスターリンが葬られ、ブレジネフの棺桶が建築正面の赤の広場に安置された場所。たいそうなその名前を持つテニスカップ大会の決勝戦が正午近くにあった。時間帯が違うのでモスクワは午後3時ほどか。ロシアで開催される男女いずれもだから、ロシア連邦選手権だと思われるが…。

賞金額の多寡に応じテニス・イヴェントはランク付けされている。一国の選手権試合ならば、4つの豪仏英米のオープン選手権であるグランドスラムに継ぐ格であるから、賞金総額もそれら4つに継ぐ規模かもしれない。賞金稼ぎが、それゆえ集まる。

先週、スロバキアやオーストリアの隣同士の地図を見ていて、リンツにぶつかった。偶然ゲネラリ・レイディーズ・リンツと言うテニス大会が開催されていた。ウィーンから50キロほど行くとスロバキアの首都ブラスチラバで、そこに住むドミニカ・シブルコヴァが決勝に進出した。背丈1m61で、恐らくテニスサーキットで最も小さな選手だろう。日本女性テニサーでも、そんな小兵はいないと思うんですね。

ブラスチラバからリンツまで車で3時間くらいか。家族や友達が沢山応援に来ていたらしい。出場する国際試合が地元やそんな近くであると、参加選手は余分に奮いたつそうである。しかも相手は元連邦を構成したチェコのペトラ・クヴィトヴァだった。ドミニカより一つ若く、上背は1m82。チェコ人三人目のウィンブルドンの勝者。普通ならペトラに分ありだから、挑戦者としてよけいに闘志が沸く。

1.82はテニス世界で標準よりやや高い程度か。一般の背丈も伸び、スポーツ選手はさらに巨人が多い。ペトラ嬢は重量もあり、身長と力によるサーブは現時点でパワーテニス元祖セレナ・ウイリアムズに並ぶだろう。小技も効く。サーブが安定すればランキング1位が見えてくる。彼女の住む町も近いから応援方が揃って、決勝に相応しい雰囲気だった。

ゲーム数だけを見ると一方的な試合に思える。内容はジュース後の40vs40繰り返しが続く、ほぼ互角の打ち合いが続いた…しかし結局ゲーム数を取れなかった小兵(コヘイ トヨンデクダサイ)が敗れた。番狂わせは起こらなかった。工業国家チェコが農業国家スロバキアに勝ったと言うのはおかしいけれども... ドミニカ嬢は三度決勝に出て三敗している。いつ壁を破るだろうか。

111023 Kremlin Cup Final

これが今日の決勝二人のデータ。賞金もご覧あれ。$のゼロが一杯ついています。KKことエストニア嬢はリンツ勝者に近い体躯が分かる。ランキングデータをみると、43位。あまり聞かない女子名だ。喜び・仕合わせを意味するそうなKaius=カイアスあたりから? 響きが角ばるので女の子に少ない名。男の子Kaiはよく聞く。オジイチャンのKaiをもらい、女性形Kaiaにしたのかも。彼女はエストニアの人々の誇りですよ。

対するスロバキア嬢は小さいが石のような塊で強靭な印象を受ける。右脚にテーピングをして、小さいせいだろうか、お腹がポコンと出てユーモラス。20位に進出。順位だけならシード7番ドミニカがノーシードのカイアに勝たねばならない。が、二度対戦して二度とも負けている。

111023 kre Kanepi

バルト三国の一つエストニアはスロバキアよりもさらに小さなミニ国家。フィンランド湾に面し、ヘルシンキとタリニンを結ぶフェリー沈没惨事がありましたね。恐怖におののきながら寄り添う人々が海水に呑み込まれて行く緩やかに"死ぬ"ドキュメントが残されています。その海の向こうフィンランドと言葉も同系。多分…日本祖語ともどこかでかすかにリンクしている。スエーデン/ポーランド/ドイツ騎士団/プロイセン/ドイツ第3帝国/帝政と共産ロシアに蹂躪され続けた辺境の歴史あり。

記憶のあたらしさから言うと、エストニア民族の赤軍ロシアへの恨みは海溝より深い筈。ほぼ20年前に緩衝地帯のチェコやスロバキアと共に、(共産ロシア消滅)独立を成し遂げた。人口120万で2004年EU団体加入国の一つ。意外にもEU諸国に並ぶ豊かさなのである。南隣のリトアニアは祖国を逃げ出す人がいるほど貧しいのだが…、バルト3国間に言葉違いを含め過去からの差がたくさんあるようだ。

カネピ嬢がグランドスラム・タイトル保持者2名を退けている。ファイナルまでの戦跡が写っています。とりわけ3回戦のロシアの強豪クズネツォヴァを翻弄したのを見た多くの同胞はスーッとしたと思われます。スポーツとは愛国心(郷土心・地元)の世界だから。彼女に刺激され、ゲルマン語系のラトビア・リトアニアを含めバルト域はテニスに励む女の子たちで賑やかだろう。バルト小国それぞれロシアの熊から自由になった小鳥たちで溌剌としている。  

111023 kre Cbulkova MachPoint
スコアー表示通り、小兵スロバキア選手のマッチポイントのサーブ画像。
111023 kre Technical Result

試合内容のデータ。テニスを知る方ならお分かりでしょう。馴染み項目データの勝れている方が100%勝者かと言うと、そうではないのです。つまり何か言っているようで、半分くらい無意味なデータ(と思います)。Unforced Errorsは殆どコート外に出るボール数を指し、正確なストロークと言うか安定度を示し、この多さで自滅する例が多い。Acesはサーブだけでポイントを取る項目で、上背の無いシブリコヴァの不利を読み取れます。エースは無いけれど、第一サーブのポイント率は高く、1m61上背の打高点ながら鋭いサーブをする。つまり稀なるテニスプレーヤーと言うこと。

15年ほど前、伊達きみこ全盛時を思い出しますね。貧乏暇なしテニスをするのも見るのも無しでしたが、新聞で読み"愛国心”を刺激されました。同じ頃スピードスケートに多くの日本逸材があり、愛国心とそれほど付き合いません。だからボール打ち伊達女史は日本人として際立つ人でした。本日”ブレイクスルー”を成し遂げたドミニカ嬢は伊達の達したランキング4位に恐らく届くでしょう。これを習い、華奢を脱して馬力をつけるなら、小兵(コヘイ)日本女子プレーヤーもトップ20にくい込める。

フルセット2時間半の攻防だった。フットボールもテニスもモーターバイクも現場のスタジアムで見ると迫力/熱狂が違う。でもこれほど面白い場合もあり、実況中継観戦は次善の策。2時間半も画面に見入るのはスピードスケートを除き滅多に無い。こう言う日曜日だってたまに良い。

   小春日の テニスライブ戦 小兵勝つ
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ken minatoya

Author:ken minatoya
Victor Westhoff(1916-2001)碑文Hij observeertからのHNを本名と苗字に先立つ屋号に変更。ウエストホフは生物フローラの相互生息環境を丹念に観察したBiotop概念の先駆者。ザザーッとフィールドを歩きつつ、こぼれ見える外史/雑人/雑草の風景

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
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